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部分矯正
2017.02.6

子供でも部分矯正は可能?目的と治療時の注意点

はじめに

矯正治療は、高い専門知識を持った歯科医師の診断が成功へと導くカギと言え、的確な治療が求められています。また、治療を始めるにあたり、日常生活でも患者側が心得ておくべきことも多いため、治療は二人三脚で行われていきます。

長期間に渡る治療が特徴ですから、始めるタイミングや治療法など、不明な点は歯科医師と相談しながら明確にすることが大切です。

子供の矯正は、いつから始めるべきか
子供の矯正は、いつから始めるべきか

子を持つ親なら、誰でも我が子の歯並びを気にしているでしょう。見た目を意識するような年齢になると、保護者の方以上に子供自身が歯並びの悪さにコンプレックスを抱き、自分に自信が持てないと悩む若者も少なくありません。さらに、不正歯列は磨き残しの原因となり、虫歯や歯周病に繋がるリスクを高めると言われています。

歯並びは、第一印象を左右する重要なポイントです。大切な人との出会いや就職活動など、人とのコミュニケーションが重要視される場面で、清潔な歯と揃った歯列は相手に好印象を与えるでしょう。

以上のことから、子供の矯正を始めるタイミングに悩む保護者の方も少なくありません。

では、具体的にいつ頃から開始すればよいのでしょうか?永久歯が生え替わる時期には個人差がありますが、前歯が抜け替わる7歳前後がひとつの目安とされています。早い時期から始めるメリットは、骨格矯正が期待できるという点です。顎の骨をコントロールすることで、永久歯の生えるスペースを確保することを目的としています。たとえ問題に直面していなくても、生え替わる7歳前後に歯科検診を受けることをおすすめします。

子供の矯正にはふたつのルートがある

子供の歯の矯正には、次のようにふたつのルートがあります。

<1期治療について>
子供の矯正治療は、永久歯が完全に生え揃ってからでないと始められないと考えている保護者の方も少なくありません。1期治療は、7歳前後から完全に永久歯が生え揃う前の混合歯列期に治療を開始します。この時期に行う目的は、顎の形やバランスを整えながら、正しく永久歯が生える場所を確保することにあります。

大人のように硬くなってしまった骨とは異なり、成長過程にある子供は顎の成長を促進、抑制することができる特徴があります。顎を広げる装置を使用しながら、将来的な歯並びの基盤を整えていくのです。これにより、次のステップである2期治療が短期間で済む可能性や、抜歯による矯正が必要なくなるケースもありますので、子供にとっても負担の少ない治療であると言えます。

<2期治療について>
完全に永久歯が生え揃う11歳から12歳頃に開始する矯正を2期治療と言います。ブラケットを装着したワイヤー矯正が一般的な方法で、1期治療と比較すると慣れるまでに違和感があるでしょう。

また、複雑な矯正装置により磨き残しが生じ、虫歯や歯周病に繋がる恐れもあります。永久歯が生え揃う時期には個人差がありますが、15歳頃までに治療を開始することが理想とされています。なぜなら、顎の骨は18歳頃まで成長を続けているといい、成長の止まった大人と比較すると可動域に大きな差が出ますので、2期治療では中学卒業までが最適な時期だと言えそうです。

子供の部分矯正は1期治療で可能
子供の部分矯正は1期治療で可能

1期治療の目的でもある顎の形やバランスを整える治療には、専用の器具が用いられます。ネジの力で顎を広げていく「拡大床」と呼ばれる取り外し式の矯正装置や、歯列の前方や側方を拡大する「リンガルアーチ」と呼ばれる固定式の装置などが使用されます。前歯の歯列不正が軽度の場合では、これらの装着により顎が拡がると、スペースが確保されることで自然に歯列が揃うこともあります。

一方、強く捻転しているようなケースや不正咬合では、部分矯正を用いて治療が可能になります。この時に使用される装置は「ツーバイフォー」と呼ばれるワイヤー矯正で、2本奥歯を固定源とし、ブラケットを装着した前歯4本を動かします。永久歯がすべて生え揃う前に行うことで、抜歯による矯正のリスクを下げることができ、2期治療の矯正期間を短縮することも可能になります。

あくまでも、早ければ早いほど良い結果に結びつくというわけではなく、歯科医師の正しい診断と治療により、1期治療で得られる成果に差が出ます。子供の成長を利用して、最適な時期に治療が行われれば、部分矯正は子供にとっても大きなメリットと言えます。

子供における部分矯正での注意点

部分矯正を子供に受けさせる際は、次のような注意点に気を付けつつ受けさせましょう。

<信頼できる歯科医師で矯正を始める>
矯正治療に限らず、治療は歯科医師の技術によって左右されることは否めません。また、得手不得手があるのも事実です。特に大切な子供の矯正治療ともなると、保護者の方が神経質になる気持ちも理解できます。矯正治療におけるメリット・デメリットを理解し、歯科医師の治療方針に納得してから治療を始めましょう。

<部分矯正のメリット・デメリット>
部分矯正の特徴は、奥歯や噛み合わせに問題はありませんが、前歯の歯並びが審美的に気になる場合、ピンポイントで矯正することができます。そのため、矯正の期間も他より短期間で済むことが多く、その分治療費も抑えられます。

また全体矯正のような痛みや違和感も少ないというメリットがあげられますので、子供にとっては負担の少ない部分矯正は魅力的でしょう。

保護者の方は、なるべく子供への負担を軽減させたいと考えているはずですし、高額な治療費をできるだけ抑えたいとも思っています。そういった意味では、部分矯正は理想的かもしれません。しかし、矯正専門の歯科医師は、子供に対する部分矯正を積極的に行わないケースもあるようです。それは、審美的な問題より、歯と顎のバランスや噛み合わせを考慮した矯正を重要視しているからです。

結論から言うと、子供の部分矯正は可能です。ただそれは、先にも述べたように正しい時期に行うからであって、どんなケースでも適応するわけではありません。1期治療が終了し、前歯の歯列が整ったことで矯正が完了したと錯覚してしまう恐れもあります。1期治療で完了すれば喜ばしいことですが、2期治療に移行することは珍しいことではありません。

むしろ、自然な流れかもしれません。そのことを理解し、保護者の方がサポートすることで成功に繋がると思います。

歯並びが悪くなる原因を除去することも大切

歯並びは、幼少期の癖によっても影響すると言われています。その原因としてあげられるのは、口呼吸や指しゃぶり、舌を押し出す癖、頬杖をつくなどの生活習慣の異常で、これらを早期に改善することが重要になります。

さらに、乳歯に虫歯をつくらないことが大切です。どうせ永久歯に生え替わるからと、安易に考えている保護者の方も少なくありません。これは大きな間違いです。乳歯の役割は、ただ食べ物を噛み砕くだけでなく、これから生えてくる永久歯のスペースを確保しているのです。この時期から歯を大切にし、正しい歯磨きを身につけることで、永久歯の虫歯予防にも繋がっていきます。

もしも虫歯になってしまったら放置せず、必ず治療することを忘れないでいただきたいと思います。

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