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部分矯正
2016.07.13

部分矯正で抜歯が必要な場合と親不知の関係

部分矯正とは?

歯科矯正は一般的に、全ての歯に矯正装置を装着して治療しますが、今や歯並びを直したい部分だけ直す、部分矯正という方法があります。この方法により矯正装置を全ての歯に覆う必要がなく、目立たなく矯正することが可能です。また矯正している期間を短くすることが出来て、費用も抑えられるのがメリットです。

部分矯正での治療法
部分矯正での治療法

部分矯正は前歯部分のみを矯正することで、治療時間を短くしたり矯正費用を抑えられたりと、患者のニーズに応える形で行われる手法です。部分矯正の手法は主に4つあります。

1つ目は、ブラケットによる部分矯正です。前歯の凸凹が著しく崩れている場合には、一般的にブラケットという装置を装着します。前歯の動かしたい部分にブラケットを装着し、歯列を整えます。凹凸の状態によっては抜歯や歯を削って小さくして隙間を作って治して行きます。ブラケットは主に金属製ですが、目立たないようにできる透明なプラスティック製のものもあります。

2つ目は、マウスピースを使った部分矯正です。前歯の凹凸が軽度の場合や、すきっ歯などに有効なのがマウスピース矯正です。1つのマウスピースを使用し続けるのではなく、いくつかのマウスピースを製作してそれらを使い分けながら矯正していきます。軽度の凹凸の場合は歯を削って小さくして、隙間を作ります。患者自らが取り外すことが可能ですが、装着するのを推奨されている時間は、1日20時間ほどで食事と歯磨き以外の時には常に装着しているイメージです。またマウスピースそのものを清潔に保つことも必要なことと、装着を怠るとかえって治療期間が長引いてしまうなどのデメリットがあります。

3つ目は、矯正用インプラントによる部分矯正です。前歯の噛み合わせが深い場合には効果的です。
下の前歯が上顎に食い込む方や、出っ歯が気になる方にはおすすめです。メリットとしては、抜歯をしなくても済む場合があり、動かしたい歯だけを動かせるので治療時間が短縮され、ブラケットのように歯磨きがやりづらいことによる虫歯になるリスクが減らせます。デメリットとしては、一般的なインプラントとは違い、いずれは外すものだということ、口内に入れる時と外す際に麻酔をする必要があります。

4つ目は、舌側に装着するタイプの部分矯正です。前歯の凹凸が激しく、ただ目立たなく治療したい場合におすすめです。前歯の裏側にブラケットを装着して歯を動かします。デメリットとしては、歯科医師に高い技術が求められるのでこの手法を扱っていない歯科医院もあります。

抜歯が必要な場合の矯正
抜歯が必要な場合の矯正

誰でも意味なく歯を抜きたくはないものです。しかしながら、歯科矯正において抜歯が必要なケースもあります。その主な理由5つを紹介します。

1つ目は、顎と歯のバランスを整えるためです。歯列矯正は顎が狭く、歯が顎の中に並びきれないと歯がガタガタになったり、八重歯になったりするために行います。狭い顎の中に歯をキレイに並べるには歯の数を減らさないといけないため、抜歯が必要になります。抜歯をすることで顎と歯のバランスが整うため、キレイに歯が並べることにつながります。

2つ目は歯が顎から飛び出さないようにするためです。抜歯を避けるために顎を広げることで、キレイに歯列を整えることが可能です。しかし限界を超えて顎を広げると歯が植えられている骨の外に出てしまうため、矯正治療後に歯が揺れて来たり、歯の神経が死んでしまったりします。そのため無理に顎を広げるのではなく、抜歯をして歯の根が骨の正しい位置に来るように歯を動かすことが必要になります。

3つ目は、一番奥の歯が並ぶようにするためです。歯を歯列矯正で無理に並べようとすると、一番奥の第二大臼歯が斜めになってしまうことがあります。この第二大臼歯は歯の中で2番目に大きい歯で、噛み合わせにおいて特に重要な歯です。第二大臼歯がまっすぐ並ぶように、その他の歯を歯列矯正で抜歯する必要があります。

4つ目は、矯正治療後の後戻りを防ぐためです。歯列矯正で無理に歯を並べると悪い歯並びに戻りやすくなります。これは悪い歯列が癖になっているためです。そのため歯列矯正後はキレイな歯並びにした後、後戻りしないように保定装置と呼ばれる矯正治療後のキレイな歯列を維持する装置を装着します。通常の矯正治療でも後戻りの可能性は十分にあります。しかし、より狭い顎に無理に歯を並べると、通常より後戻りが激しくなるので、抜歯によって適切な顎と歯のバランスが必要になります。

5つ目は、出っ歯を治すためです。出っ歯を治すには前歯を内側へ入れる分だけの隙間が必要になります。そのため歯を抜歯し、抜歯した隙間を利用して、前歯を内側に入れる手法を使います。

抜歯をしないで矯正治療をする方法

抜歯をせずに矯正治療をする方法もあるので、2つ紹介します。

1つ目は、顎を拡げる方法です。多少の凸凹であれば、顎を拡げることによって歯並びをキレイにすることができます。特に小学生のうちに顎を拡げることが出来れば、抜歯をせずに歯列矯正で治すことができる場合が多いです。これは、子供はこれから身体が成長するため、顎を拡げた分だけ成長と共に顎が拡がるからです。しかし顎を拡げても、後から出てくる歯が大きすぎて抜歯をした方がいい場合もあります。

2つ目は歯を削って小さくする方法です。歯の凹凸が少なければ歯を削って小さくすることで歯並びを治すことが出来ます。6本の前歯を1mm程度小さく削ると、6mmの隙間が生まれます。この隙間を使って前歯をキレイに並べる方法です。特に大人で前歯だけを治したい方にはおすすめです。

このように抜歯をする・しないに限らず、隙間を作ることによって、矯正治療は行われるのです。

親不知の抜歯は必要か?
親不知の抜歯は必要か?

現代人は食生活の変化により、あまり硬いものを噛まなくなったため、顎は退化して小さくなってきました。しかし、歯の大きさや本数にあまり変わりはありません。そのため永久歯の中で最後に生えてくる親知らずのためのスペースがなく、他の歯と同じようにまっすぐ生えることができず、口の中で悪影響をもたらすことが増えてきたのです。
矯正治療後は噛み合わせや歯と顎の骨が安定しないため、これから親不知が生えてくる人にとっては横や斜めに生えてきた親不知によって、せっかく矯正した歯列が動いてしまいます。そのため矯正治療の前後で親不知を抜歯することが多いのです。
親不知は18歳臼歯と呼ばれ、20歳前後に出てくる歯です。この時期は特に生える力が強いために、歯並びが崩れやすい時期です。
矯正治療では親不知を抜歯し、正しい歯列から飛び出てしまった歯を抜歯することなく、矯正装置を使用して抜歯して空いたスペースを使って正しい歯列へと矯正します。親不知同士が適切な噛み合わせや抜歯が困難な場合を除いて、矯正治療では親不知を抜歯することは常識とされています。

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