マウスピース矯正(インビザライン) コラム
トップページ > コラム > マウスピース矯正(インビザライン) > ブラケットが取れやすい人の特徴から考えるマウスピース矯正のメリット
-->
マウスピース矯正(インビザライン)
2017.01.7

ブラケットが取れやすい人の特徴から考えるマウスピース矯正のメリット

はじめに

昨今、装置を外すことができ、矯正していることがわかりにくい理想的な矯正装置である、マウスピース矯正が人気となってきています。

従来の矯正治療であるワイヤー矯正の問題点は、矯正していることがわかってしまうこと。そして装置をつけている間は食事や歯みがきが不便になり、装置に痛みや不快感を覚えることなどです。さらに矯正歯科医にとっても患者にとっても頭を抱える問題となってきているのが、矯正中に装置が外れてしまうというトラブルです。

ワイヤー矯正はどんな複雑な歯並びでも、装置を歯に接着させることで矯正していくことが可能です。しかし装置は、患者の日常生活で何かをしたはずみに装置が脱離してしまう(外れてしまう)という現象がいまだ絶えることがありません。では、どういったことが理由となり装置は外れてしまうのでしょうか?

ブラケットなど矯正装置が取れる理由

矯正装置が脱離してしまう理由は、接着に失敗したケースだけではありません。装着者の癖や行動によって外れてしまうこともあります。

歯の問題

<歯の問題>
装置が外れてしまう理由として、ひとつめに患者の歯の状態があげられます。これまでたくさん歯の治療をしてきた患者は、多くの歯にセラミックや銀歯などの被せ物をつけていることがあります。

ワイヤー矯正は、ワイヤーで歯を動かすためにブラケットというボタンのような装置を歯に接着しなくてはいけません。その際にブラケットと歯の間に微量でも強力な接着力を発揮する特殊な接着剤を使います。

この接着剤は自然な歯とブラケットとを強力に接着することは得意ですが、セラミックや銀歯などの人工物とブラケットとを接着することは不得意なのです。そのため被せ物をつけた歯は自然の歯と比べて接着剤の効果が薄く、ブラケットが歯としっかり接着できずに装置が取れやすい状態になってしまうのです。

しかし、ちゃんとした対策もあります。特にブラケットが外れやすい奥歯はバンドというリング状の装置に変えたり、セラミックを被せている歯はセラミックに穴を開けることで接着力を高めることなどができます。それでもブラケットが取れやすい場合は被せ物を外し、仮歯をつけることで外れにくくすることも可能です。

しかし被せ物をしていない自然な歯の場合でも注意が必要です。ブラケットを歯につける際には、歯とブラケットとの接着力を高めるために、歯の表面を意図的に脱灰させることができるエッチングというものを施します。(脱灰とは歯のミネラルが失われる現象のこと)そのエッチングが不十分であったりすると自然な歯でもブラケットが外れることがあります。

また虫歯予防としてフッ素塗布を施している場合、フッ素の効果により歯のエナメル質が通常よりも硬化しているため、入念にエッチングを行わなくてはいけません。そのため、もしフッ素を含む含嗽剤(液体の薬剤)や歯みがき粉を日常的に使用している場合は、事前に医師に報告することをおすすめします。

食事の問題

<食事の問題>
ブラケットをつけている間は食事にも注意が必要です。ブラケットは歯の表面に接着しているため、食事をする際に歯を動かしていることで常に外れるリスクを伴っているのです。というのも、歯は上下に動かし噛み合わせることによって縦方向に強い負担がかかっています。それにより歯の横の部分にあたる面に接着しているブラケットには非常に大きな負荷がかかるのです。

これによく似ている例は、大きな地震を受けた建物の外壁が剥がれ落ちることです。そのため、非常に硬度のある食べ物や、何度も噛まなくてはいけない弾力のある食べ物などを食べることはブラケットに強い負荷をかけることになり、ブラケットが取れやすくなる要因を作ることになるのです。

装置をつけたばかりのうちは、食事の加減をすることが難しいことも理由のひとつとなっています。ブラケットをつけている間の食事は、あまり歯に負担をかけない食事や、噛む力を制御する食事の仕方などに留意しなくてはいけません。

しかし、こういった不便がつきまとう矯正生活を送ることを避けたい方の場合は、マウスピース矯正が最適となってくるかもしれません。マウスピースでも矯正が可能かどうか、医師に相談してみるといいでしょう。

噛み合わせの問題

<噛み合わせの問題>
ブラケットが取れやすい理由のなかには噛み合わせが原因となっていることもあります。矯正が必要な不正な噛み合わせは数多くありますが、そのなかでも非常にブラケットが取れやすい不正な噛み合わせと言われているのが過蓋咬合(かがいこうごう)です。

過蓋咬合とは別名ディープバイト、つまり深く噛み合わさった噛み合わせということです。上下の歯を噛み合わせた際に、下の前歯が上の前歯により半分以上隠れてしまう噛み合わせをしている方がこれに該当します。この噛み合わせは、上の前歯の裏側と下の前歯の表面が接触することが多く、歯の表面および裏側に装着するブラケットとは実に相性の悪い症例なのです。

よって、治療を開始したばかりのうちは、いつものように歯を噛み合わせてしまうことにより上の前歯、もしくは下の前歯に装置があたり、ブラケットが取れやすいのです。この場合、多くの医師は意図的に奥歯を噛み合わせられなくし、装置が取れないようにします。しかしこれはまだ噛み合わせが深い段階で行う対策であるため、矯正が進み、噛み合わせが浅くなってくればふたたび奥歯が噛み合わせられるように戻されます。

過蓋咬合はマウスピース矯正では改善が難しい症例であることが多く、ブラケットが取れやすいことが欠点でありつつも、今もワイヤー矯正の分野の症例となっています。マウスピース矯正を希望している場合、医師のアドバイスをよく聞きながら治療方法を考えるようにしましょう。

医師の技術の問題

<医師の技術の問題>
ワイヤー矯正を扱っている医師にはさまざまな例があります。矯正を専門とし、数々の症例から患者にあった装置の着け方や、噛み合わせとブラケットとの相性などを知り尽くしたベテランの医師。あるいは矯正のほかにも治療を行っており、患者の噛み合わせとブラケットの相性、ブラケットが外れてしまうさまざまな理由などを把握していない経験が浅い医師なども。

また装置をつける際の技術も大切です。口のなかは基本的に唾液で湿った状態であるため、接着剤によってしっかりブラケットをつけるためには歯の表面を乾燥させなくてはいけません。この乾燥が足りないだけでもブラケットは外れやすくなります。

このように細やかな作業ひとつでさえ装置に影響してくることから、ワイヤー矯正を始める際には医師の選び方もとても重要です。トラブルの少ない矯正生活を送りたい場合は、ぜひ矯正専門のベテランの医師に頼むようにしましょう。

ワイヤー矯正との相性

ブラケットが取れやすい理由について、さまざまな例をご紹介させていただきました。しかし今の歯科矯正は、マウスピース矯正が登場したことにより、ワイヤー矯正でなくても矯正ができる歯並びはマウスピース矯正の分野という常識に変わりつつあります。

自身の歯並びや噛み合わせが、ワイヤー矯正とマウスピース矯正のどちらが適応となるのか、医師との相談でよく考え、正しい方法でトラブルの少ない矯正生活をお送り下さい。

<サイト運営会社>
株式会社デンタルプロモーション