マウスピース矯正(インビザライン) コラム
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マウスピース矯正(インビザライン)
2017.01.10

マウスピースをお手入れしていても口臭がする理由 矯正が原因ではない可能性

はじめに

矯正治療をはじめてから口臭がするようになってきた。そう訴える患者様は意外と多いものです。矯正には、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置をつける固定式の矯正治療や、ご自分で自由に着脱できるマウスピース矯正などがあります。ブラケットを装着したワイヤー矯正は複雑な装置によって歯垢が付着しやすく、また落としにくいため口臭を引き起こす原因とも言われています。歯磨きをする際に取り外しができるマウスピース矯正では、比較的磨きやすいことがメリットとして挙げられますが、マウスピースのお手入れが不十分ですと、細菌の繁殖から口臭へと繋がる恐れがあります。

このような気になる口臭は、正しいプラークコントロールとマウスピースのお手入れなどで予防できます。それでも口臭が治まらない場合は、ほかの原因を疑わなければなりません。

ここではマウスピース矯正中の口臭に着目し、歯磨きやマウスピースの取り扱いを見直していきながら口臭の原因を探っていきましょう。

マウスピースの正しいお手入れ

マウスピース矯正中は、1日20時間以上もマウスピースを装着していなければなりません。そのため、歯を保護する役割を担う唾液が遮断されてしまうので、虫歯予防のためにも装着前には充分なプラークコントロールが必要不可欠なのです。また、目に見えない汚れがマウスピースに付着していることもあり、これが口臭へと繋がります。

マウスピースのお手入れとして、必ず歯ブラシで丁寧に水洗いしてから装着しましょう。マウスピース矯正の多くは、10日~2週間で新しいものに交換しながら矯正していきますので、装着したまま着色しやすい飲み物を口にしない限り、それほど神経質になる必要はありません。表面の傷や変形を防ぐため、歯磨き粉で磨いたり熱湯消毒したりしないように注意してください。特に傷は細菌の繁殖を促すため、洗浄は優しくしましょう。必要に応じて、マウスピース専用の洗浄剤を使用すると良いでしょう。

このように、正しいお手入れをしているにも関わらず口臭が気になるような場合は、歯周組織や全身の健康状態に目を向けて改善していく必要があります。

口臭の分類と原因について
口臭の分類と原因について

口臭の原因は、口腔環境だけに限りません。主な口臭の種類と、それぞれの原因は次のとおりです。

<生理的口臭>
起床時、口の中がネバネバして口臭を強く感じた経験は誰にでもあると思います。ほかにも空腹時や緊張しているとき、匂いのきついニンニクやコーヒー、飲酒に喫煙が原因で起こることもあります。このように、一時的な口臭は生理的口臭として分類されます。

口臭は、唾液の分泌量によって大きく左右されます。就寝中は唾液の量が極端に減少するため唾液のもつ抗菌作用が発揮できず、磨き残しがあると細菌が繁殖しやすくなり口臭を引き起こすと言われています。目覚めたときの気になる口臭は、寝る前の歯磨きを見直すことで軽減されるでしょう。匂いのきつい嗜好品を必要に応じて控えたり、空腹時にはガムのような唾液の分泌を促すものを噛んだり、緊張を和らげるよう心がけるなど、生活習慣を見直すだけでも改善されます。

<病的口臭>
病的口臭の主な原因は、虫歯や歯周疾患によるものが多く、生理的な口臭よりも強い臭いを放つことが特徴です。細菌のかたまりでもある歯垢は、歯間や歯と歯肉の境目に付着しやすく、歯肉に炎症をもたらしたり歯周ポケットを形成して骨の吸収を促進させたりします。この細菌が発生するガスこそ口臭のもとなのです。歯周疾患による口臭は、歯周病の治療を受けることで改善されます。

歯磨きをした直後にも関わらず口臭を感じるような場合は、扁桃腺の周辺にみられる膿栓が原因の可能性もあります。これは細菌と白血球の死骸で、乳白色の小さいかたまりが扁桃腺の表面に存在する小さなくぼみに溜まり、潰すと悪臭を放ちます。膿栓ができる原因は、細菌やウイルスの侵入を阻止するために免疫機能が働いた結果で、白血球が細菌やウイルスと闘った証拠でもあります。体調管理を心掛け、うがいや歯磨きで口腔内を清潔に保つことが予防にも繋がります。

上記以外でも、糖尿病や副鼻腔炎、消化器系など内臓疾患からも口臭が確認されます。これらは、口臭より先に体調の異変に気付くことが多いので、専門医を早期に受診することが大切です。

口臭のセルフチェック

身近な方法は、歯間ブラシやデンタルフロスを歯間や歯肉溝に入れて磨いた後、ブラシの匂いを嗅ぐことで口臭をチェックすることができます。ほかには、コップに息を吹きかけて蓋をし、一呼吸おいて匂いを嗅ぐことでもわかると言われています。ご自分の唾液の匂いを嗅ぐことも方法のひとつですが、確実に判断するには、やはり歯科や口臭外来を受診されると良いでしょう。

口臭を予防するために
口臭を予防するために

口臭予防のためには、歯磨きだけではなく全身的な予防が必要です。

<虫歯や歯周疾患の治療>
歯垢には虫歯菌や歯周病菌が存在しており、毒素や酸を発生させることにより、骨吸収を引き起こしたり、歯の表面を溶かして虫歯を進行させたりします。このときに発せられたガスが口臭の原因でもあります。粘着力のある歯垢は、歯ブラシや補助的清掃用具を用いて取り除くしかありません。専門家による正しい歯磨きの指導や、歯石除去、虫歯の治療を受けることで、口臭を防ぐことは可能です。

<全身疾患への対応>
歯磨きやマウスピースのお手入れを充分に行っても口臭が気になる場合は、内臓疾患が関与している可能性も否めません。病気が引き起こす口臭は強烈で、疾患の部位によって異なる臭いを放つと言われています。正しいオーラルケアやマウスピースに問題がないにも関わらず口臭が続くようならば、専門医を受診し原因を追究しなければ口臭は治まりません。

<プラークコントロールの徹底>
歯ブラシだけでは、約60%しか歯垢を落とせないと言われています。ここに、デンタルフロスや歯間ブラシを加えることで90%まで引き上げることが可能になります。歯垢は、歯間や歯と歯肉の境目に付着していることが多いのですが、歯と同じような色のため、実際にご自分の磨き方で歯垢がどの程度落とせているのかを確認する必要があります。そこで、歯垢を染め出す染色剤を使用し、ご自分の磨き癖を知ることで磨き残しは軽減されます。何度か繰り返すことで、歯垢の残りやすい部位が浮き彫りになります。歯列や歯の形状を知り、プラークコントロールを習慣化しましょう。

<舌を清潔に保つ>
口臭の原因のひとつに【舌苔】が挙げられます。これは、舌の表面に食べカスや細菌が苔のように付着し、白く覆われた状態を言います。健康な舌にも舌苔は確認できますが、口臭の原因になるほどの舌苔は厚い白黄色なのが特徴で、疲労やストレス、ホルモンバランスの崩れや消化器系の問題が引き金になっていることが多いと言われています。また飲酒や喫煙も関与していますので、生活習慣の見直しも異常な舌苔を防ぐ方法のひとつです。舌苔が確認されたら、舌ブラシを使用して就寝前に優しく取り除きましょう。

<唾液の分泌を促す>
口腔内が乾燥すると、唾液による抗菌作用や自浄作用が妨げられ、細菌の繁殖を促してしまう可能性が強まります。よく噛むことで唾液の分泌は活発になりますが、唾液腺のある顎の下や耳の下周辺をマッサージすることでも分泌が期待できます。

<鼻呼吸を意識する>
口呼吸は口の中の乾燥を招き、虫歯や歯周病を悪化させる恐れがあります。その結果、口臭を引き起こしますので、鼻で呼吸する習慣をつけましょう。花粉症や副鼻腔炎など、鼻づまりを引き起こすような症状がある場合には、早めに専門医の診察を受けましょう。さらに矯正治療中では、装置の違和感から口が開き、乾燥を引き起こす方も少なくありませんので、気になる場合は歯科医師に相談することをおすすめします。

自分の口臭の特徴を知ろう

ご自身の口臭はどこからくるのか、原因や特徴を知ることで適切な対処法が見つかるでしょう。口臭はコミュニケーションの妨げになり、相手に不快感を与えかねません。

それが一時的なものなのか、または何らかの病気が隠されているのか、日頃から生活習慣や健康状態に目を向けて、問題を解決していきましょう。

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