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マウスピース矯正(インビザライン)
2017.01.13

マウスピース矯正中に正しい歯磨きできている?知っておくべき歯ブラシの選び方

はじめに

矯正治療には様々な手法があり、その症例に適した治療方針を立てます。その中に、マウスピース矯正があります。この矯正治療はその名の通り、透明なプラスチック製のマウスピースを装着して歯列を矯正する治療法です。

ご自分で着脱できないブラケットとは異なり、取り外しのできるマウスピースを一定期間装着することで歯列を移動させていきます。メーカーによって異なるものの、少しずつマウスピースを取り換えながら治療を進めていきます。

今回は、このマウスピース矯正を行っている期間に意識すべき口腔環境の維持についてご紹介します。

マウスピース矯正とは

透明なマウスピースは目立たず、ブラケットとワイヤーで歯を動かす矯正治療と比較すると痛みも少なく、金属アレルギーの方にも安心して治療を受けていただくことが可能です。また食事や歯磨きの際は取り外しができることから、違和感はかなり軽減されます。

その反面、簡単に取り外しできてしまうことがデメリットとなり、1日20時間以上の装着が必要とされているにも関わらず、指示が守られていないケースも残念ながらあります。これは歯の移動を遅らせるばかりか、せっかく正常な位置に向けて移動した歯が元に戻ってしまうリスクにも繋がりかねません。まず自己管理がしっかりできる方が、この治療を最大限に発揮できると言っても過言ではないでしょう。

自己管理の中には、歯磨きによる口腔環境の維持も含まれています。正しい磨き方や歯ブラシの選び方を再確認し、整った歯列と健康な歯肉を保てるようにしていきましょう。

マウスピース矯正中の口腔環境
マウスピース矯正中の口腔環境

マウスピース矯正中の歯磨きはマウスピースを外して磨くことができるため、ブラケットやワイヤーのような複雑な形状の矯正装置が入った状態よりも磨きやすくなっています。虫歯になる確率も低い…と言われることもありますが、それは正しい磨き方でプラークコントロールができていることが大前提です。磨きやすいからと、歯ブラシだけで磨いていては不十分なのです。

さらに注意しておきたい点は、食事や歯磨きのとき以外は装着していなければならないため、1日のうち20時間以上も歯とマウスピースが密着していることになります。これは、唾液による自浄作用が期待できない可能性を意味します。唾液の働きは、その分泌により食べカスの付着を妨げ、口腔粘膜や歯を保護し、細菌の発生を抑制する働きを担っています。

よって、歯垢がしっかり除去されていない状態でのマウスピース装着は、虫歯や歯周病を悪化させる恐れもあると言うことを念頭におかなければならないでしょう。矯正中に虫歯をつくってしまうことは、マウスピースが合わなくなる原因にも繋がり、矯正期間が延長される可能性もありますので注意が必要です。

<マウスピースを清潔に保つことも重要>
マウスピース矯正はその種類によって異なるものの、多くは10日~2週間という一定期間で新しいマウスピースに交換しながら歯を矯正していきます。そのため、装着したまま色素の濃いコーヒー紅茶、ワインのような飲み物を口にしない限り、見た目にそれほどの汚れを確認することは少ないかもしれません。

しかし、目に見えない汚れは意外と付着しているものです。これは虫歯や歯周病だけでなく口臭の原因にもなりますので、歯と同様に歯ブラシで表面や内側を磨く必要があります。この時に歯磨き粉を使用してしまうと、研磨剤によりマウスピースの表面に傷をつけてしまい、細菌の繁殖を促してしまう恐れもあるため、流水で優しくブラッシングしましょう。また細菌が気になる場合は、専用の洗浄剤を用いると安心です。

<正しい磨き方とは>
特に歯垢の付着しやすい場所は、歯間や歯と歯肉の境目、そしてかみ合わせの溝です。磨き残しの目立つ場所も同じようなところで、歯列の凹凸があるような箇所に歯垢は溜まりやすくなります。

まずは鉛筆のように歯ブラシを持ち、歯面に対して90度に毛先を当てて小刻みに動かす【スクラビング法】が適しています。毛先が歯垢を捉えていなければ、汚れを掻き出すことは不可能です。磨き残しの目立つ箇所を意識しながら、毛先の状態を確認して動かす習慣をつけていきましょう。

歯ブラシの選び方

ブラケットを装着した矯正を行っている方は、必要に応じて専用の歯ブラシを使い分けて磨きますが、着脱が自由なマウスピース矯正では、特別な歯ブラシではなくシンプルなものを選ぶと良いでしょう。

選び方のポイントは、ブラシの硬さは「ふつう」で奥まで届きやすい小さめのヘッドを選び、歯ブラシの柄や毛先はまっすぐ揃った状態のものがシンプルでおすすめです。歯垢は力で落とすものではありません。過剰な圧は歯や歯肉を傷めますので注意が必要です。

交換時期の目安は1ヵ月と言われていますが、その前にブラシが広がってしまうようなら圧が強いと思われますので、新しい歯ブラシに交換し、優しく丁寧な歯磨きを心掛けましょう。

効率的に歯垢を落とすために必要な補助的清掃用具
効率的に歯垢を落とすために必要な補助的清掃用具

歯ブラシの他、併用すると歯垢を効率的に落としてくれる清掃用具があります。次のようなものを一緒に用いると、さらに細かい部分も磨きやすくなります。

<デンタルフロス>
狭い歯間の清掃に適したデンタルフロスは、中指に巻き付けたフロスの間隔を10~15㎝にし、左右の親指と人差し指でつまんだ時に、ピンと張った状態で1.5㎝ほどの間隔になるように維持します。人差し指と親指の腹を使って保持しながら、歯間に合わせたフロスをノコギリ状に動かしながら歯肉溝(歯と歯肉の隙間)に挿入し、歯面に沿わせてスライドさせながら歯垢を拭き取るイメージで除去しましょう。フロスの引っかかりやほつれる場合は虫歯の疑いがありますので、早期にチェックを受けることをおすすめします。

<歯間ブラシ>
デンタルフロスが抵抗なく入るような歯間部には、歯間ブラシを用いて汚れを落とすと効率的です。サイズは幅広くありますが、スムーズに入るサイズを選ぶようにしましょう。選び方に自信のない方は、ご自分の歯間に合ったサイズを専門家にアドバイスしてもらうと間違いがありません。誤ったサイズと使い方によって、歯間乳頭(歯と歯の間の山型に見える歯肉)を潰してしまうリスクや、ワイヤーが当たることで歯面を傷つける恐れも生じます。不慣れな方は、やや小さめのサイズからはじめると良いでしょう。

ただ通すだけではなく、軽く歯面に圧接するようにブラシを当てながら前後左右にゆっくりと往復させます。ブラシを流水で洗浄しながら、歯垢が付着しなくなるまで続けましょう。歯間ブラシの臭いを嗅ぐことで、ご自分の口臭チェックも可能です。

<ワンタフトブラシ>
ワンタフトブラシは、ブラシが三角の毛束になっているのが特徴で、その尖った毛先が奥歯の歯と歯肉の境目から歯間にかけて、そして前歯の裏側などの歯垢を掻き出します。歯ブラシでは磨きにくいと感じた部位は、ぜひワンタフトブラシを試してみてください。

健康維持は正しい歯磨きから

口腔環境に問題がある場合、全身の健康バランスを大きく崩す恐れがあります。そのため、歯科におけるメンテナンスは重要になります。

歯ブラシだけでは、虫歯や歯周病の原因でもある歯垢を約60%しか落とせません。歯列不正の方は、それ以上に落とせていない可能性もあるでしょう。磨きやすい環境にするためにも矯正をし、正しい磨き方を習得することが健康維持に繋がると言えます。

さらに補助的清掃用具を使うことで、清掃効果も90%近く引き上げることができると言われています。ぜひ歯ブラシとセットでお持ちいただき、習慣づけることが重要でしょう。

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