マウスピース矯正(インビザライン) コラム
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マウスピース矯正(インビザライン)
2017.05.10

インビザラインと他のマウスピース矯正との違いとは

はじめに

ここ数年のあいだに急速に広まってきているマウスピース矯正ですが、その種類は意外に多く、マウスピース矯正を扱っている医院によって治療方法も少しずつ異なります。そのなかでも大きくタイプが異なるのが『インビザライン』と言われています。

一見すべてのマウスピース矯正と『インビザライン』の装置や治療方法に大きな違いは見られません。では『インビザライン』がその他のマウスピース矯正と異なる理由はどこにあるのでしょうか。『インビザライン』とその他のマウスピース矯正との違いについてご紹介します。

装置の製作工程
装置の製作工程

まずはインビザラインとその他の矯正装置の製作工程の違いについて比較したいと思います。

<インビザラインの場合>
インビザラインの矯正装置を作るためには、まず治療前の歯並びの状態を精密に型取りします。

その後、型取りした歯型と矯正歯科医が考えた治療計画をアメリカにある「アライン・テクノロジー社」に送付し、プログラムによるデータ化を依頼します。(「アライン・テクノロジー社」とはインビザラインによる矯正治療を可能にする「インビザライン・システム」を開発した企業のことです)

送られた歯型は「アライン・テクノロジー社」において3D画像に変換されます。その3D画像を読み込むと、インビザライン治療を可能にしている特殊なプログラムが治療開始から治療完了までの段階ごとの治療計画を綿密に立てていきます。

その計画は依頼した矯正歯科医と「アライン・テクノロジー社」のプログラマーとのやりとりにより、徐々に完成度の高いものへと近づけていきます。

やがて治療の計画が決まると、その計画に合わせて矯正の段階ごとに使用する装置が作製されます。その装置が歯科医院に届き次第、矯正の開始となります。

以降は患者自身で治療の管理をすることになるため、通院は2、3ヶ月に一度の経過観察のみになります。

<その他のマウスピース矯正の場合>
その他のマウスピース矯正の装置として、全国的に広く普及している「アソアライナー」を例にしてご紹介します。

アソアライナーの場合、矯正装置を作るためにはインビザラインと同様に歯の型取りを行います。それをもとに歯の模型を作り、装置を作る技工所に送り装置の作製を依頼します。技工所は国内にあるため装置は20日ほどで届き、インビザラインよりも比較的早く矯正を始めることができます。

ただし矯正が進むごとに新たな装置を作らなくてはいけないため、1ヶ月ごとに再度歯の型取りを行います。しかしそれにより治療途中の計画の変更があった場合も柔軟な対応が可能になります。

適応症例

適応症例とは、その治療方法によって改善できるさまざまな症例のことです。ここではインビザラインとその他のマウスピース矯正(アソアライナー)によって改善できる適応症例の違いについてご紹介します。

<インビザラインの場合>
インビザラインの適応症例は、まだインビザラインが登場したばかりの頃に比べると非常に幅広く対応できるようになっております。これまでワイヤー矯正でなければ不可能だった複雑な叢生(八重歯、乱ぐい歯)や抜歯を含めた矯正も可能であり、ワイヤー矯正の使用の軽減化が実現されてきています。

<その他のマウスピース矯正の場合>
マウスピース矯正の基本的な適応症例は、でこぼこの少ない歯並びや前歯の歯並びといったごく一部の歯並びの矯正です。そのため気になる部分だけを短期間で行うことができるのが一般的なマウスピース矯正の強みと言えます。

対して複雑かつ全体的な歯並びの矯正はインビザラインや従来のワイヤー矯正の分野となります。

また概ねの矯正が完了したあとの後戻りを防いだり、歯並びの微調整の際にマウスピース矯正が使われることがあります。

治療にかかる費用
装置の製作工程

次にそれぞれの矯正治療にかかる費用の違いについてご紹介します。

<インビザラインの場合>
インビザラインにかかる費用は治療を扱っている医院によって少しずつ異なりますが、標準的な額は70万円から100万円前後となっております。

また歯並びの状態や治療期間によって少しずつ額が変わったり、矯正が完了したあとの歯並びを保定するリテーナーを作製する際に別途料金がかかることもあります。

さらにインビザラインには全体的な歯並びを矯正するものに対し、従来のマウスピース矯正のように一部の歯並びを矯正するタイプのものもあります。その際は従来より低い額で治療が受けることもできます。

<その他のマウスピース矯正の場合>
その他のマウスピース矯正の場合、その多くの治療は簡単な歯並びの矯正であるため治療にかかる費用はインビザラインよりも圧倒的に少なく済みます。アソアライナーの場合、検査や装置の作製にかかる費用は40万円前後となっています。

また予定よりも矯正の期間が延びたり、計画の変更により装置を多く使用することになった場合、さらに費用がかかることもあります。

治療に必要なこと

次にインビザラインとその他のマウスピース矯正における必要なことについてご紹介します。一般的にマウスピースを使用した矯正治療は歯科大学のカリキュラムや研修などでは行われておらず、医師たちが独自に会得することになるものです。

よって医師ひとりひとりが持つ知識や技術にどうしても差が生まれることになり、治療を行う医院によって治療方法も変わってきてしまうことが前提となります。

<インビザラインの場合>
インビザラインを扱うためには、従来の矯正の専門知識だけでなく多くの臨床経験やインビザライン独自の知識も持たなくてはいけません。そのため矯正治療の経験がない医師や、インビザラインの独自性をしっかり把握していない医師がインビザラインを扱うことにより治療が失敗してしまうこともあります。

治療の失敗とはおもに計画通りに歯の移動が起きないために治療期間が延びてしまうことです。その他のマウスピース矯正やワイヤー矯正も行っている医院であれば、計画通りに治療が進まない場合に治療方法を変更するなど選択肢が広まります。

<その他のマウスピース矯正の場合>
その他のマウスピース矯正の場合、簡単な歯並びの矯正の場合はあまり専門の知識を必要としません。しかし、それでも全体の歯並びを矯正するにあたっては矯正の専門知識が不可欠となります。

また治療の計画を立てる矯正歯科医の知識と、治療に使用する装置を作る歯科技工士の技術のどちらかが欠けてしまうことにより計画通りに治療が進まないおそれもあります。

そのためマウスピース矯正だけでなくワイヤー矯正も扱える、矯正歯科医と歯科技工士の連携が取れた医院であれば失敗のない治療ができると言えます。目的に応じて治療を選ぶようにしましょう。幅広い症例に対応でき、通院の負担の少ないインビザラインですが、どこで治療を受けても同じというわけではありません。

またその他のマウスピース矯正はインビザラインに劣るというわけではなく、治療の分野が異なってくるという見方が正しいと言えます。自分自身の歯並びの状態と治療の要望によってどちらの治療がふさわしいのかを矯正歯科医と相談しながら治療を選ぶようにすると良いでしょう。

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