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マウスピース矯正(インビザライン)
2017.05.19

マウスピースの歯型の取り直しが無くなる!?インビザラインのiTero技術とは

はじめに

多くのマウスピース矯正のなかでも、唯一さまざまな歯並びの矯正が可能である「インビザライン」。すべてのマウスピース矯正と同様に、治療を始める前は必ず歯の型取りを行わなくてはいけませんでしたが、しかしそれもついに不要になる時がやってきました。

従来までは必須だった歯型の採取を不要とする最新のスキャニング機器『iTero』が、ついに日本でも導入が始まったのです。今回は「インビザライン」を始めるための準備工程を飛躍的に効率化することが可能になった『iTero』についてご紹介します。

これまでの歯型の採取
これまでの歯型の採取

従来のマウスピース矯正は、治療をはじめる前と新たな装置を作る際とで複数回の歯の型取りが必要でした。それに対し、一度きりの歯の型取りのみで治療開始から終了まで段階ごとの矯正装置を作ることができるのが「インビザライン」の魅力のひとつでした。

しかしごくまれに、歯型のデータを取るための模型に不備があるためにデータ化ができず、もう一度歯型を取らなくてはいけないということもありました。歯の型取りは人によって非常に苦しいことでもあります。

また歯型の模型はアメリカにある「インビザライン」の開発企業である「アライン・テクノロジー社」に送らなくてはいけません。一度のデータ化のミスにより、もう一度苦しい思いをしなくてはいけない上に、治療を始めるまでの準備期間がさらに延びてしまうなど患者にとって落胆するほかありません。しかし、そういったアクシデントをなくすことができるのが日本でも導入が始まった光学スキャナ『iTero』です。

海外では既に2011年頃から導入が開始されていたこの『iTero』は、歯の型取りが不要な上に機器本体においてスキャニングした歯型を即データ化することができます。そのため模型をアメリカに空輸し、模型をデータ化するまでの作業が省略されることになり、準備期間の大幅な短縮化が実現されるのです。このことをはじめとした『iTero』のさまざまなメリットについて、このあと詳しくご紹介していきたいと思います。

「iTero」のメリット

<治療開始までの期間の短縮化>
これまでは歯の型取りを行ったあとに模型を作り、それをアメリカにある「アライン・テクノロジー社」に送ったあとは歯型がデータ化されるのを待つというのが通常でした。さらに「クリンチェック」という3Dシミュレーションソフトにより矯正治療の計画を立て、矯正開始から終了までの装置の個数が決定するとようやく装置が作られます。

そのため歯の検査や型取りを行ってから矯正を始めるまでのあいだに待つことになる期間は最短でも1ヶ月近く待つことになります。また前述のように歯型のデータ化に失敗してしまった場合、さらに期間は延びることになります。

しかし『iTero』の場合、スキャニングした歯型をその場ですぐにデータ化することができます。さらにインターネット通信により歯型のデータをアライン社に即日送ることもできるため、今までの空輸による期間とデータ化までの期間も一気に短縮化されるのです。

それにより「クリンチェック」が行えるまでの期間は一気に2~3日に短縮され、その後に治療計画が確定すれば2週間程度で装置が作られ、日本に届きます。その結果、従来よりも半分近く期間が短縮され、そのぶんだけ早く矯正を始めることができるようになるのです。

<精密なスキャニング>
これまでのシリコーン印象剤(型取り用の薬剤)による歯型の採取では、精密な歯型を得ることにある程度の限界がありました。それは歯型の採取が苦手な患者や印象剤の誤嚥のトラブルに気を配らなくてはいけないことがあったからです。

どうしても安定的に歯型を取ることが難しい患者の模型は従来よりも精密さを欠くことがあり、それによりデータ化が失敗することがあったのです。さらに精密さを欠いた状態で矯正装置を作製してしまうと細かい箇所に歯と装置が噛み合わない場所ができてしまうことがあります。それにより装置を入れたときに違和感を覚えたり、装置が入りきらないというアクシデントが出てきてしまうのです。

対して『iTero』の場合、レーザー光線を使用した光学スキャナで細かい歯の特徴や歯ぐきのラインまで口のなかを緻密に採取することが可能になります。

また歯の型取りを行う時よりもスピーディーにすべての歯をスキャニングすることができるため、患者が苦痛を感じることもなく確実に歯型を採取することができます。そのためデータ化の失敗はなくなり、さらに今まで以上に精密でピタリと合う矯正装置が作られるようになるのです。

<肉体的苦痛の緩和>
歯の型取りを行うためには「口を大きく開ける」「型取りが終わるまで口を開いていなくてはいけない」といった患者への肉体的負担がありました。

そのため顎関節症であったり、顎が脱臼しやすいために大きく口を開けられない患者にとって「歯の型取り」という工程は非常に難しいことでもありました。また口の奥に異物が入ると嘔吐感を覚えてしまう方にとってはとても苦しい思いをしなくてはいけず、高齢の方の場合は印象剤の誤嚥のリスクもありました。

しかし『iTero』の場合、口のなかに入れる必要があるのは小さなスキャナのヘッドのみであり、口をあまり大きく開ける必要がなくなります。それにより大きく口を開けられない方でも問題なく歯型をスキャニングすることが可能になります。

またあまり口を開けずに済むことにより、型取りの時は嘔吐感を覚えてしまっていた方の場合でも、スキャナを口のなかに入れても不快感を感じにくくなります。さらに高齢の方の印象剤による誤嚥を心配する必要もなくなるため、患者も医師もリラックスした状態で歯型の採取が可能になります。

これまでの問題点を解決できる『iTero』
これまでの問題点を解決できる『iTero』

『iTero』の導入を開始した歯科医院はまだごくわずかであり、限られた場所でしか『iTero』による歯型の採取はできません。しかし、患者の肉体的苦痛をなくし、歯型のデータ化をミスすることがなく、さらに準備期間が短くなる『iTero』の存在は非常に大きいものです。

今後『iTero』を導入する歯科医院は確実に増えることが予想され、今までよりもインビザラインによる矯正治療は推奨されることになるでしょう。まだインビザラインを始めようかどうか悩まれている方は、ぜひこのタイミングに治療を考えてみてはいかがでしょうか。

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