マウスピース矯正(インビザライン) コラム
マウスピース矯正(インビザライン)
2016.07.10

抜歯が必要になることもあるの?|マウスピース矯正(インビザライン)の疑問

矯正治療では必要な抜歯

歯科矯正では、非常に複雑な歯並びや噛み合わせを矯正する際に、歯をきれいに並べる隙間を作るための抜歯をすることがあります。それは、不正な歯並びや噛み合わせの多くの原因が、歯の本数に対する顎の大きさが釣り合わないことによるスペース不足だからです。
歯は、上下左右を合わせて32本あります。その中でも不要とされる歯を抜歯することで、十分なスペースを作り、本来の正常な歯並びに矯正するのです。特にワイヤー矯正では不要な歯の抜歯は珍しくないことなのですが、では、新しい矯正治療であるマウスピース矯正(インビザライン)はどうなのでしょう。はたして抜歯は必要になることがあるのでしょうか。ここで、矯正に伴う抜歯への疑問についてお答えしながら、抜歯を伴わないマウスピース矯正(インビザライン)をした場合についてお話ししていきます。

不要になる歯の定義
不要になる歯の定義

矯正に伴い、不要な歯を抜歯する際に対象となる歯には定義があります。ひとつは抜歯をしても全体的な歯に影響が少ない歯であることです。32本ある歯の中で、もっとも影響が少ないと言われている歯は2本あります。それは、犬歯(糸切り歯とも呼ぶ)という尖った歯と、6歳臼歯という奥から2番目(もしくは3番目)にある大きな歯の間にある、小臼歯という2本の歯です。

多くの場合、この2本のうちの1本を、上下と左右、併せて4本の抜歯を行い、その後矯正をします。
また、例外もあります。非常にむし歯や歯周病が進んでいる歯を優先的に抜歯することもあれば、その他に、正常に生えてくるケースがあまり多くない親知らずが抜歯の対象になることもあります。しかし親知らずは、既にむし歯や歯周病が理由で歯を失っている場合や、生まれつき永久歯が少ない方にとっては大切な歯になることがあります。そのため、非常に傾いていたり、歯並びを悪くしている原因となっていたりしなければ抜歯の対象になることはありません。またこの他に、過剰歯という本来あってはならない余分な歯があった場合、この歯の抜歯が必要になることがあります。過剰歯は残しておくことにメリットはなく、歯並びを悪くしている原因となっていることもあり、発見された場合はほぼ抜歯の対象とされるようです。

非抜歯が魅力の一つ
非抜歯が魅力の一つ

マウスピース矯正(インビザライン)は、抜歯の伴う矯正を忌避されている方や、可能な限り痛みを感じない矯正を希望されている方に推奨される非抜歯矯正でもあります。そのため、マウスピース矯正(インビザライン)を希望されている多くの方は、マウスピース矯正(インビザライン)に対し、「抜歯をせずに矯正することができる」という期待を寄せていることが窺い知れます。
しかし、抜歯をせずに矯正をした場合、いくつかのデメリットが発生してしまうことがあります。そのひとつは、不十分なスペースに強引に歯を並べることで、歯が全体的に外側に押し出され、矯正前よりも口が閉じにくい傾向になる可能性があるというケースです。もうひとつは、矯正治療が終わった後に、きれいに並んだ歯がまた元の位置に戻りやすい傾向になるというケースです。

もともと、歯にとって十分なスペースがない状態を変えずに歯を並べていくことには限界があるため、完成度が高く、治療後のトラブルが少ない矯正をするには抜歯が必要となる場合もあるようです。また、前述のように歯並びを悪くしている原因が正常に生えていない親知らずや過剰歯によるものであった場合、これらを取り除かなくては矯正の効果は得られません。そのため、自身の不正な歯並びの原因がどこにあるのかによっては抜歯が必要になることもある、ということを念頭に置いておく必要があるのかもしれません。

矯正に伴う抜歯は大切な治療
矯正に伴う抜歯は大切な治療

可能であれば痛い思いをしたくない、といった意見は、非常に多いことと思われます。しかし、確実で完成度の高い矯正治療をするためには、歯並びを悪くしている原因を見極めることは避けては通れません。また、抜歯が必要と診断された場合、痛みがなく安全な抜歯が行える高い技術を持つ医師に治療を依頼することも、痛みを感じない治療を受けるひとつの方法といえます。矯正に必要な抜歯の大切さを理解し、信頼できる医師に治療を託すことにより、理想に近い治療を受けられることにもつながっていくのです。