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矯正歯科
2017.02.3

大人の矯正でヘッドギアが必要になるケースは?装着時間などの詳細

はじめに

矯正と聞くとまずワイヤーを歯に装着するイメージをもつ方も多いかもしれません。しかし、ケースによってはヘッドギアの装置が必要なケースもあります。ヘッドギアは頭部にバンドを付け、そこから金属の棒をお口の中に伸ばしていく形をしています。なかなか馴染みがない方も多いかもしれません。従来は子どもの歯並びを改善させるための装置です。

この大掛かりのように思えるヘッドギアは、矯正治療においてどのような役割があるのでしょうか。今回は矯正時にヘッドギアが必要になるケースや、ヘッドギアの特徴、注意点をご紹介していきます。

ヘッドギアの仕組みと目的について

ヘッドギアはヘッドキャップを頭に装着し、そこからフェイスボウと呼ばれる金属の棒をお口に伸ばす構造になっています。最後にお口の中につながるインナーボーと歯を止めることで、歯と固定します。

実際の装着方法は、まず固定式装置を上顎の奥歯に付けます。その前方に、フェイスボウを連結させ、フェイスボウのもう一方は、ヘッドキャップと連結させます。これによって、ゴムの力で上顎を後方に移動させ、上顎の骨の成長を抑え、歯並び全体を後ろに下げます。

ヘッドギアを装着する目的の1つは奥歯の移動を防ぐためです。矯正時に歯を並べるスペースがないケースでは、歯を抜歯してスペースをつくったうえで矯正治療を始めます。作ったスペースに歯を並べることでがたつきをなくすことが出来ます。このような治療を進めていくなかで抜歯したスペースを放置しておくと、歯並びを整える前に奥歯が前に動いてしまい、せっかく作ったスペースがなくなってしまいます。奥歯を固定することで、歯の動きを抑えることが出来、スムーズに矯正治療を進めることが出来ます。ワイヤーで固定することも出来ますが、より確実に強い力で固定するのがヘッドギアの特徴です。

また、患者様自身でゴムは取り換えを行うようになります。ゴムを交換し忘れてしまうと、矯正の効果が得られないなど、ヘッドギアならではのデメリットも存在します。

<出っ歯のケースでも活用される>
出っ歯とは下顎と比較して上顎が大きいため、噛み合わせや骨格もそれに合わせた状態になっています。抜歯したスペースへ前歯全体を入れていくために、ヘッドギアを使用します。歯列全体を内側に入れるために、まず骨格を矯正し、その後歯列を整えていくステップで進めていく場合が多いです。ワイヤーで歯の固定と比べて大きな力が加わるのがヘッドギアの特徴でもあります。

<装着時間にもルールが>
歯の移動を防ぐためのヘッドギアですが、決まった時間装着しないと効果が期待出来ません。医師の方針にもよりますが、1日10時間程が目安と言われています。睡眠を6時間以上取られる方は睡眠中にヘッドギアを装着し、その他の時間でさらに4時間の装着が必要になります。睡眠時間が短めの方はどこかのタイミングで多めに装置を付けることが望ましいです。

生活スタイルによっては長時間の装着が難しい場合もありますので、その際は医師と相談して、時間を短くするなどの措置を取ることが出来ます。しかしながら、お勤めの方などは自宅以外の外でも装着をしなければならないことになります。特に電車の中など見た目が気になる方はマスクと帽子を付けることで目立ちにくくなります。一番の理想は17時間と言われていますが、睡眠時間を考えるとなかなか厳しい状態です。

<見た目が気になる方はインプラントを使用する選択肢も>
ヘッドギアは見た目が気になるという方もいるかもしれません。治療費は高くなりますが、インプラント矯正という方法もあります。奥歯の移動を防ぐケースでは、ヘッドギアで歯を抑える代わりに、インプラントを歯ぐきに埋め込み、インプラントを支点に歯を固定することで同様の効果を得られることが出来ます。

従来のワイヤー矯正では歯があるところしか、固定源を得ることが出来ませんでした。それに対しインプラント矯正であれば、骨があるところに自由に埋め込むことが出来るため、幅広い方向へ歯を動かすことが出来ます。

基本的な機能はヘッドギアと変わりはありません。適用できる範囲は広く、多くのケースに対応することが出来ます。インプラントといっても痛みはなく、治療後、自然に取れてしまうほどです。手術をして骨と結合させる必要はありますが、体への負担は小さいものです。ヘッドギアのようにお口のワイヤーと固定するなどの手間もなくなり、利便性が向上します。

ヘッドギア使用時の注意点
ヘッドギア使用時の注意点

ヘッドギアは慣れるまでは不便を感じることもあるかもしれません。装着時の注意点はどのようなものがあるのでしょうか?ヘッドギアには、ゴムが付いていますが、左右均等にバランスを保つため、交換のタイミングは同時に行います。1週間に一度の交換が理想的です。このゴムが古いまま使用をしていると思わぬケガの原因となります。

また、装着時には外から衝撃が加わると大変危険です。スポーツなど控え、安静にして過ごすようにしましょう。お口の中に入れるものなので、衛生状態にも気を配りましょう。食事後には、綺麗にお手入れをすることで、歯周病や口臭の予防にもなります。

また、長い時間装着するヘッドギアですので、万が一のトラブル時の対処法も覚えておく必要があります。治療の開始時は歯が動き始めていることから、若干の痛みが伴うこともあります。このような痛みは数日で改善されていきます。症状が長く続くようなら歯科医院へ相談してみるようにしましょう。定期検診の際にヘッドギアのゴムなどの調整も行いますので、来院の際には歯科医院へ持参するようにしましょう。

まとめ

矯正治療で使用するヘッドギアは見た目も目立つことから、使用するのを躊躇する方も多いかもしれません。ヘッドギアを使用することでより強い力で歯を固定することが出来、スムーズな矯正治療を行うことが出来るようになります。海外では街にヘッドギアを装着したまま歩く人を見受けられますが、日本ではほとんど見かけないのが現状です。

歯科医師の方針によっては代替の治療法でもあるインプラント矯正を進めてくるケースもあります。治療計画や要望によって最適な治療法を選択できるよう、カウンセリング時に歯科医師に相談してみるようにしましょう。

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