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矯正歯科
2017.03.23

矯正の痛みを自分で軽減させる方法って?薬に頼らずできる方法とは

はじめに

歯を矯正する時は必ず多少の痛みが伴うものです。そのことを理解した上で痛みに備えて矯正治療をしている方もいれば、痛みが出ることを予想できずに矯正治療をしている方もいたりします。

いずれにしても、仕事や日常生活を送っているなかで矯正による痛みに襲われた時はどうすればいいのか。また、すぐに歯科医院へ赴くことができない時はどのようにして痛みをやわらげればいいのか。

今回は矯正治療中に痛みに襲われた時に症状をやわらげることができる方法や、矯正の痛みと間違えやすい歯の痛みについてご紹介します。

なぜ矯正すると痛みが出るのか

矯正をしている方のなかには、なぜ歯は矯正をすると「痛い」と感じるのかという疑問を感じている方もおられるかと思います。まずはその疑問にお答えします。

そもそも我々の歯は、日々の生活のなかでほんの僅かですが常に動き続けているのです。しかし、それでも歯が動いていることや痛みを感じたことはあまりないかと思われます。それは歯が動いているということを実感することが難しいくらいの微々たる変化で歯が動いているからです。そのため一日単位などではなく、一週間や二週間という単位で、しかもたったの数ミリという非常にわかりにくいスピードで歯は動き続けているのです。

ところが矯正治療の場合、ある歯を目的の位置へと動かしたいがために矯正装置をつけ、半ば強引に歯を移動させようとします。この時、歯には日常ではかかることのない強い力がかけられることになるため、それにより何らかの痛みを感じるのです。

この時に感じている痛みの正体とは、「歯槽骨(歯の骨)のなかで行われている細胞の破壊と再生のサイクル」による現象です。矯正による移動の力をかけられることで歯槽骨の細胞は圧迫された部分が破壊され、そして失われた部分には新たな細胞が作られるというサイクルが発生します。この時起きている現象は、体の一部分に雑菌が入り込んだためにそれに感染した細胞が破壊され、新たな細胞が生み出されるという「炎症」とよく似ているのです。

つまり矯正による痛みとは「歯槽骨の細胞の破壊と再生」の影響による「炎症」が原因であり、またこの「歯槽骨の細胞の破壊と再生」が起きることにより歯の矯正は可能となっているのです。

痛みをやわらげる方法
痛みをやわらげる方法

前述において矯正による歯の痛みの理由についてご説明をしましたが、おそらく多くの方が「痛みを感じることは止むを得ないこと」と落胆をされたかもしれません。しかし、だからといって痛みをそのままにしていても苦痛なだけです。ここで、矯正の痛みをうまく緩和する方法についてご紹介します。また、なるべく鎮痛剤に頼りたくないという方もぜひ参考にしてみて下さい。

<食塩水>
まずはもっとも簡単な方法から、「食塩水」で含そう(口をゆすぐこと)をする方法です。おそらく「何故?」と思われる方と、ピンと来た方がいることでしょう。喉が炎症している時の痛みや傷口の消毒にも効果がある「食塩水」は、歯ぐきの炎症を抑える効果もあります。適量の塩を水に溶かし、それで口をゆすぐだけで症状を落ちつかせることができるのです。またその効果は食塩の量が多いほど高まります。しかし味に慣れていない時は少々大変なので、少しずつ塩を足していくと良いでしょう。

<歯ぐきのマッサージ>
矯正による痛みは「歯槽骨の炎症」のほかに「血行障害」も原因にあると言われています。その理由は、歯のなかには神経のほかに血管も通っているからです。矯正によって歯が圧迫されると一時的に血流を阻害してしまい、足が痺れている時と同じメカニズムで痛みが生じていることがあるのです。そこで電動歯ブラシを使い、歯ぐきのマッサージをすることで症状を緩和する効果があると言われています。

マッサージの目的は血行の促進であり、「血行障害」が痛みの原因であれば症状がある程度やわらぐことでしょう。またもし電動歯ブラシを持っていない場合は、毛先のやわらかな歯ブラシで歯ぐきを優しく磨くようにマッサージをすると良いでしょう。

<冷たいものを食べる>
炎症は冷やすことで抑えることができる、ということをよく耳にすることがありますが、ここでも同じことが言えます。ただし、冷たいものでも種類を選ばなくてはいけません。矯正治療をしているあいだは、なるべく硬い物や弾力のある物は避けるべきであるため、あまり噛む必要のない軟らかい物、もしくは液体状の飲み物などを歯ぐきに行き渡らせるようにして食べると良いでしょう。さらにここで注意が必要です。矯正治療をしていることで歯に知覚過敏の症状が表れている可能性もあるため、アイスクリームといった極端に冷たい物を食べる時はしみる症状に気をつけるようにしましょう。また、冷たいデザート類を食べることで虫歯が心配になられる方は、冷たい水やお茶、牛乳など、虫歯になりにくい飲み物でお口のなかを冷やされると良いでしょう。

そのほかに考えられる痛みの原因
そのほかに考えられる痛みの原因

矯正をしているからといって、歯の痛みが矯正の影響によるものだと思い込むのは少々危険です。歯が痛みを訴える原因はほかにもさまざまな可能性があげられるため、ここではそのほかに考えられる痛みの原因の可能性についてあげていきたいと思います。

<口内炎>
矯正装置をつけていると、装置があたることで粘膜の組織を傷つけてしまい、口内炎ができてしまうということもよくあるケースです。しかし、口内炎の痛みと歯の痛みの違いくらいわかる、と思われる方もいるかと思われます。ところが、なかには口内炎の痛みの感じ方の違いや、口内炎ができる場所によって歯の痛みと勘違いしてしまう方も少なからずいるのです。

もし口内炎ができている場合、食塩水でうがいをすれば強くしみる症状が出てしまうため注意が必要です。また装置があたらないようにできる歯科矯正用ワックスで装置をカバーすると痛みがやわらぐでしょう。歯科矯正用ワックスは歯科医院のほかに市販のドラッグストアなどでも購入することができます。

<歯周病>
歯ぐきが炎症を起こす原因は、矯正の影響のほかに歯周病になってしまったからということもあります。もし歯周病が原因の場合、歯ぐきの炎症のほかに歯ぐきからの出血も見ることができます。その場合はできるだけ早く歯科医院にて応急処置をしてもらうことが最良です。また、出血が多い場合は前述でも紹介した食塩水で口をゆすぐと良いでしょう。食塩水は炎症を抑えるほかに、血管を収縮させて出血を抑える効果もあるためぜひおすすめです。ただし食塩水を口に含んだ際に少々しみる可能性もあるため注意しましょう。

<知覚過敏>
矯正治療中に歯に痛みがあらわれる原因として、もっとも厄介なのが知覚過敏です。知覚過敏は冷たいものや熱いものがしみる特徴から虫歯と間違われることが多く、症状があらわれたり落ちついたりを繰り返すからです。また症状をやわらげるためには、食べる物を常温の温度であるものにしたり、毛先のやわらかい歯ブラシを使用したりする必要があります。またフッ素を含んだ歯みがき粉を使用することで、症状が落ちついていくこともあります。なるべく歯を刺激しないようにすることが知覚過敏への対処であり、また痛み止めを飲まなくては症状が落ちつかないこともあるため、知覚過敏には非常に注意が必要です。

必ず歯科医師に相談すること

矯正による歯の痛みとその対処法などについてご紹介させていただきました。しかしもっとも注意すべきなのは、これらはあくまで歯科医師に診せる前に行うことができる応急処置であり、その場しのぎでしかありません。よって、歯に痛みや異常を感じた時はなるべく早く歯科医院に受診するようにしましょう。

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