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矯正歯科
2017.04.1

日本人に多い歯並びの種類とコンプレックス

はじめに

普段から「自分の歯並びは普通ではない」と感じている方はどれくらいいることでしょう。また、矯正をしようかどうかずっと悩んでいるという方はどれくらいいることでしょうか。歯は自分から見えなくても人には必ず見えている顔のパーツのひとつ。そのため自身の歯並びを見られることにコンプレックスを感じる方は少なくないと思います。また、見た目にはわかりづらくても実際は不正な歯並びや噛み合わせと呼ばれている症例もあります。そのため今回は日本人がコンプレックスを感じやすい歯並びの特徴や、普通なら気づかない症例などについてご紹介したいと思います。

コンプレックスを感じる歯並び
コンプレックスを感じる歯並び

<顎前突(出っ歯)と下顎前突(受け口)>
『上顎前突』とは上の前歯が前方に突き出るように傾いている状態のことを指し、いわゆる『出っ歯』と呼ばれているものです。対する『下顎前突』とは、下の前歯が上の前歯よりも前に出てしまっている状態のことを指します。また前歯が上下とも『上顎前突』のように前方に突き出るようにして傾いていることで、顔を横から見ると口元が出っ張って見える状態のことを『上下顎前突』と呼びます。『上顎前突』は上の前歯が極端に前に出ていたり、口を閉じようとしても前歯が邪魔をして口を閉じ切れなかったりすることがあるため、とてもわかりやすい症例です。『下顎前突』もまた、上下の歯を噛み合わせた際に下の前歯が上の前歯より前に出てしまうため、すぐに自身で気づくことのできる症例です。また下顎が極端に前に出ている方の場合は下顎がしゃくれているように見える受け口の状態になっていることもあります。どちらもコンプレックスに感じる方が多い症例であり、矯正をしたいと考えるきっかけになることがあるようです。

<空隙歯列(くうげきしれつ)(すきっ歯)>
『空隙歯列(すきっ歯)』とは歯と歯の間が離れているために隙間ができている状態のことを指します。歯並びが悪いわけではないものの、歯と歯の間に隙間があることであまり見た目の良いものではないと感じる方が多く、歯の間を詰める矯正をしたいと思う方がいるようです。また隙間があることで口のなかの空気が漏れてしまうため、一部の言語の滑舌が悪くなることもあるようです。しかしこの『空隙歯列(すきっ歯)』、実は海外ではチャームポイントとして見られることがあるほかに、一部の国によっては金運や幸運の証として喜ばれる歯並びでもあるそうです。日本人の間ではあまり良い印象を持たれないものの、海外の人にとってはありがたい特徴として取られる意外な歯並びでもあります。またこの『空隙歯列(すきっ歯)』は、前歯の中心が離れている『正中離開』と混同されることがあります。『空隙歯列(すきっ歯)』は全体的に歯の隙間がある状態を指し、『正中離開』は前歯のみ隙間が開いている状態のことをいいます。

<叢生(そうせい)(乱ぐい歯、八重歯)>
『叢生』とは全体的に歯並びがデコボコしている状態を指します。一般的に『乱ぐい歯』と呼ばれることがあり、またあまりデコボコしていない『八重歯』なども『叢生』の一種です。『叢生』は顎の骨格が小さい日本人にとって非常になりやすい歯並びであり、歯の生え変わりがはじまった時点で既にこの状態になっていることが多い症例です。また『叢生』は歯がデコボコに並んでいるために十分な歯みがきがしづらく、虫歯や歯周病のリスクが高くなりやすい症例でもあります。よって放っておくと早期に歯を失う可能性がある上に、十分な歯みがきができないために口臭の原因にもなることがある厄介な歯並びです。『叢生』はその見た目から患者自身も異常であるとすぐに自覚することが多いため、歯並びにコンプレックスを感じている方はぜひ積極的に矯正するべきと言えるでしょう。

<ガミースマイル>
『ガミースマイル』とはニコッと笑った際に上の前歯の歯ぐきが剥き出しになる状態を指します。あまり歯並びに注目した症例ではないものの、笑った時に歯ぐきが見えることを不快に感じる女性が多いためコンプレックスになってしまうようです。『ガミースマイル』は歯並びが原因となっているものの場合は矯正により改善できることがありますが、歯の形の特徴や歯ぐきの状態によっては改善できないこともあります。そのため外科的治療や美容整形などにより改善できることもある特殊な例です。

気づきにくい不正な歯並び
気づきにくい不正な歯並び

見た目には正常に見えるものの、言われてみると気づくことがあるというあまり異常に感じることがない不正な歯並びもあります。そのため矯正をするきっかけにはなりづらいですが、放っておくと食事の一部に影響したりすることがあるため、ここでご紹介したいと思います。

<開咬(かいこう)(オープンバイト)>
『開咬』とは上下の歯を噛み合わせても上下の前歯の間に隙間ができてしまう状態のことを指します。口のなかが常に開いているような状態であるため『オープンバイト』とも呼びます。『開咬』は前述の上顎前突や下顎前突のように口元に特徴が表れるものではなく、誰から見られても異常と気づかれにくいため自身でも気づかないことが多い症例のひとつです。また『開咬』であることにコンプレックスを感じる患者はあまりおらず、積極的に矯正しようと思い立つきっかけになることはあまりない症例でもあります。しかし『開咬』の大きな特徴は麺類を前歯で噛み切ることが難しいことであるため、麺類を食べることに不便を感じられる方は矯正をしてみてはいかがでしょう。

<過蓋咬合(かがいこうごう)(ディープバイト)>
『過蓋咬合』とは上下の歯を噛み合わせた際に、下の前歯が上の前歯の裏に深く隠れてしまう状態を指します。これが上下の歯が深く噛み合った状態に見えるため『ディープバイト』とも呼ばれています。正常な噛み合わせの場合、上下の歯を噛み合わせると下の前歯は上の前歯の先端に数ミリ程度隠れるのみ。しかしこのことを一般的に知っている方は少ないため、自身が『過蓋咬合』であることは開咬と同様に気づきにくい症例となっています。ちなみに『過蓋咬合』である場合、下の前歯で上の前歯の裏の歯ぐきを傷つけやすく、また熱いものを食べた際にはやけどしやすいといった特徴があります。さらに顎関節症の原因となることもあり、放っておくと顎関節症が慢性化してしまう可能性もあります。そのため心当たりがある方はぜひ矯正をしてみるべきかもしれません。

まとめ

昨今の矯正歯科は、マウスピース型の矯正装置が広まってきていることやワイヤー矯正が目立ちにくく負担の少ない装置を使用した治療へと変化してきています。またそれに伴い、部分的な歯並びのみを矯正することができる部分矯正なども患者の間で話題を呼んでいます。これにより、今までは大がかりであらゆる負担がかかるという印象があった矯正治療も、簡単に誰でも取り組める治療という認識に変わりつつあります。複雑化した深刻な歯並びではないものの、自身の歯並びにコンプレックスを感じているという方は少なくないと思われます。この機会にぜひ治療をはじめてみましょう。

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