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矯正歯科
2017.04.19

噛み合わせを割り箸で修正する?簡単噛み合わせ改善運動法

はじめに

口を開けると顎の関節に痛みが出たり、音が出る症状である『顎関節症』。その原因は左右のどちらかに偏った顎の使い方であったり、くいしばりや歯ぎしりなどによる顎の筋肉の緊張であったり、歯の噛み合わせの悪さで合ったりなどさまざま。しかし共通していることは、それらが原因となり顎の関節に負担がかかり歪みが生じてしまっていることです。

そこで今回は『顎関節症』の症状に悩んでいる方がご自宅で行える『顎関節症』の改善方法をご紹介いたします。これはおもに症状の緩和や顎関節の機能の回復のために行うものであり、簡単で取り組みやすい方法が多くなっております。ぜひ参考にしてみて下さい。

顎関節症になる理由

『顎関節症』を改善する方法をご紹介する前に、普段なにげなく動かしている顎がどのように動いているのか。そして『顎関節症』がどういうものなのかについて簡単にご説明したいと思います。

まず口を開けたり閉じたりをスムーズに行うことができる理由についてです。下顎は外から見るとわかりませんが、鼻から上の頭蓋骨とはくっついておらず、独立しています。そのため耳のすぐとなり(こめかみの下)にある骨と「靭帯」という繊維組織の束によってつながっています。この「靭帯」の伸び縮みと顔の筋肉を使うことにより下顎は動かされております。さらに口の開閉は「関節頭(かんせつとう)」という下顎の関節部分の骨が、前に出たり後ろに下がったりすることで行われています。

この時、頭蓋骨と下顎の関節のあいだにはクッションのような組織である「関節円盤」というものがあり、これがあることで「関節頭」はスムーズに前後に動いています。そのため、もしこの「関節円盤」が関節の部分になかった場合、口の開閉を行うと頭蓋骨と下顎の骨同士がこすれあうことになり、痛みが生じることになります。また何らかの理由により「関節円盤」がずれてしまうことがあり、そうなるとやはり関節部分の骨同士が直接あたってしまう状態になるため、やはり痛みが出てしまいます。

このことから『顎関節症』による顎の痛みは、顎の筋肉の使いすぎや「靭帯」の炎症によって起こるもの、また「関節円盤」のずれによって起こるものがあります。さらに「関節円盤」の変形やずれにより、口を開閉させると音がする、口が大きく開けられないといった症状が出ることもあります。こういった状態が慢性的に続くと、関節部分の骨が変形してしまうことによる重度の『顎関節症』になってしまうケースもあります。

舌を回す運動
舌を回す運動

では『顎関節症』を改善する方法として、『顎関節症』に効果のある『舌回し運動』についてご紹介したいと思います。ただしこの方法によって改善できるのは顎の筋肉がしっかり使われていない場合や、偏った顎の使い方をしている場合の症例です。顎の筋肉の使いすぎによる『顎関節症』の場合、このトレーニングを行うことにより症状を悪化させてしまうおそれがあります。もしこのトレーニングを行ったことで症状が悪化してしまった場合はすぐに中止しましょう。

<舌の回し方>
まず『舌回し運動』は唇を閉じた状態で行います。唇は閉じているものの、上下の歯は開いた状態で舌先を伸ばし、唇の裏側と前歯の間にすべりこませるようにしましょう。その状態で口のなかを満遍なく舐めるように大きく舌を回します。これを時計回りと反時計回りを同じ回数だけ繰り返します。この時に回す回数は15~20回が理想です。これを1日3セット行うようにしましょう。

ただしこの運動、開始間近のうちは目標回数に達する前に疲れてしまうことが多いものです。あまりに大変なために継続できなくなってしまっては意味がないため、最初は回数を少なくし、5回や10回を目標にしてやってみましょう。その後、慣れてきたら徐々に回す回数を増やしていき、従来の目標回数に戻すようにしましょう。これにより顎の筋肉が均等に動かされるだけでなく、顔の筋肉が引き締まり、顔の血流が良くなり頬に張りが出たりする効果もあります。ぜひ継続してみて下さい。

顎のストレッチ

次に顎の筋肉のストレッチ法についてご紹介します。これは顎の筋肉の使いすぎによって大きく口が開けられない方や、関節が痛む方などに効果のある運動です。またこのストレッチは、筋肉痛のような状態の顎の筋肉をほぐすことが目的です。そのため入浴中やお風呂上がりに行うと痛みを感じにくく効果的であるため、ぜひ実践してみて下さい。ちなみにこのストレッチを行って顎の筋肉が気持ちよく感じるようであれば、筋肉の使いすぎということになります。

<顎を下に引っ張る>
まず口を大きく開けられるようにするストレッチを行います。その方法は、口を少しだけ開け、下の前歯に人差し指と中指を引っ掛けます。そのまま口を開かせるようにして、下顎をぐいーっと下へひっぱります。この時、関節が痛みを感じない程度までひっぱるようにしてください。あるいは少し痛いが気持ちいいくらいの程度にとどめましょう。また頭は上にそらしたり動かしたりせず、少し前かがみの状態で下顎だけを動かすようにして行うようにしましょう。

そうして下顎をひっぱった状態で約10秒キープし、終わったら放して顎をリラックスさせましょう。これを10回繰り返してください。このストレッチは最初からしっかり行うことで効果が出るため、始めたばかりのうちはできるだけ毎日ちゃんと継続して行うようにしましょう。

<顎を前後左右に動かして止める>
次は顎をスムーズに動かせるようにするためのストレッチです。やり方は、下顎を前、後ろ、右、左にそれぞれ動かし、15秒止めるという方法です。まず下顎を前に突き出します。そのままの状態を15秒維持したら、次に顎を後ろに下げます。この時、下顎を後ろに下げると自然と唇が内側に入り込み、前歯を覆うような状態になります。この状態を同じく15秒維持したら、次に右に顎をずらし15秒、最後に左に顎をずらし15秒維持しましょう。これを3回ずつ行うようにしましょう。

この時、顎は痛みを感じない程度にゆっくりと動かすようにしましょう。あまり急激に行うと強い痛みが出るおそれがあるため、無理のない範囲で顎の関節のストレッチを行うイメージでやりましょう。これも継続が大切です。顎がスムーズに動くようになるまで続けましょう。

割り箸を使った運動
割り箸を使った運動

次は割り箸を使った『顎関節症』の改善療法についてご紹介します。この運動は顎関節のゆがみによる噛み合わせを改善することが目的です。顎関節のゆがみを矯正することで正しい噛み合わせを取り戻し、口を開けた時に音がする現象や痛みを解消します。ただし、この方法を行ったことにより顎関節に痛みが出た場合はただちに中止するようにしましょう。

<噛み合わせの確認>
この運動を行うためには、まず自身の噛み合わせがどのようにゆがんでいるか把握する必要があります。その理由は、自身の噛み合わせがどのようにゆがんでいるのかにより割り箸の使い方が変わってくるためです。またこれによりどちらの顎関節がゆがんでいるのかがわかるだけでなく、首の骨のゆがみも判明します。その確認方法は、まず背筋を伸ばした状態で口を半分くらい開きます。そして少しずつゆっくりと口を閉じていき、最初に上下の歯が接触する場所を確認します。噛み合わせに問題がない場合、ほぼ全体の歯が同じタイミングで接触するものですが、どこかの歯が真っ先にあたる場合は顎や首がゆがんでいる証拠になります。

<前歯が先にあたる場合>
左右の前歯が先にあたる場合、首の骨が後ろに曲がっており、奥歯が落ち込むように顎関節がゆがんでいることがわかります。これを改善するには割り箸を横にして口にくわえ、左右両方の奥歯で割り箸を均等に30回噛みましょう。この時の噛む力は5割程度にとどめて下さい。

<奥歯が先にあたる場合>
左右の奥歯が先にあたる場合、首の骨が前に曲がっており、前歯が落ち込むように顎関節がゆがんでいることがわかります。この場合は先程とは逆に前歯の方で割り箸を噛むようにしてください。噛む回数と噛む力は先程と同様に行ってください。

<右の歯が先にあたる場合>
右側の歯が先にあたる場合、首の骨が左側に曲がっており、右側に噛み合わせが傾いていることがわかります。この場合は割り箸をまっすぐに直し、左側の歯で割り箸を噛むようにしましょう。噛む回数と噛む力は引き続き同じやり方で行ってください。

<左の歯が先にあたる場合>
左側の歯が先にあたる場合、首の骨が右側に曲がっており、左側に噛み合わせが傾いていることがわかります。この場合は先程の割り箸を右側の歯で噛むようにしましょう。これをまた同じ回数と同じ力加減で行ってください。

<右の前歯か左の奥歯が先にあたる場合>
右側の前歯か左側の奥歯が先にあたる場合、首の骨が左に回転するような状態に曲がっており、その影響で噛み合わせが複雑にゆがんでしまっていることがわかります。この場合、割り箸を斜めにし、左側の前歯と右側の奥歯で噛めるようにします。これをまた同じ回数と同じ力加減で行ってください。

<左の前歯や右の奥歯が先にあたる場合>
左側の前歯か右側の奥歯が先にあたる場合、首の骨が右に回転するような状態に曲がっており、その影響で噛み合わせが複雑にゆがんでしまっていることがわかります。この場合、先程とは逆にして左側の奥歯と右側の前歯で割り箸を噛めるようにしてください。これをまた同じ回数と同じ力加減で行ってください。

顎関節症とつきあっていくために

『顎関節症』とは顎の機能障害であり、症状が落ちついたりまたぶり返したりを繰り返すものです。よって悪い噛み合わせを矯正したり、使いすぎた顎の筋肉を労わってあげたりなどをすることで顎関節とうまくつきあっていかなくてはいけません。

ちなみに今、顎の痛みや違和感がないという方。もし口を大きく開けた時、人差し指、中指、薬指の3本の指が入らない場合、『顎関節症』の可能性があります。よろしければ顎の筋肉のストレッチなどを試してみて下さい。

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