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矯正歯科
2017.05.4

自分の歯並びは大丈夫?理想の歯並びと自己チェック

はじめに

今の日本では大人子供を問わず、多くの方に矯正治療が必要であるとされています。そのため自身の歯並びが悪いのかどうか、あるいは将来的に歯並びが悪くなるのかを判断するためには矯正歯科医に相談することが確実です。

しかし、近くに通える矯正歯科がない方や、なかなか相談しに行くことができない方などは自分自身で歯並びの確認を行わなくてはいけません。そんな方のために、今回は自分でできる歯並びのチェック方法についてご紹介します。普段から自分の歯並びが気になっているという方、お子様の将来の歯並びが心配な方などはぜひ参考にしてみて下さい。

歯並びの基本

まず自分自身の歯並びを確認する方法についてご説明します。歯は乳歯の場合、全部で24本。永久歯の場合は親知らずを含め全部で32本あります。このすべての歯を、上下の顎と顔の中心から左右とに4分割に分けていきます。これにより、右下の歯、左下の歯、右上の歯、左上の歯と歯の並び方を数えていくようになります。

歯を確認する時は前歯から数えていきます。そのため顔の中心に一番近いところにある前歯が1番となり、奥歯に進んでいくごとに数字が増えていきます。よって前歯から数えて3番目にある犬歯(糸切り歯)は3番、一番奥の歯は7番、親知らずがある場合は8番となります。正常な歯並びの場合、右下は1番から7番(8番)まで、左下は1番から7番(8番)まで、右上と左上も同じく1番から7番(8番)まで生えていることになります。

ただし永久歯の場合、ごくまれに乳歯のまま生え変わらないケースがあります。これは生まれつき永久歯が作られなかったことが原因による現象です。このような永久歯のことを「先天性欠損歯」と言います。もし欠損歯がある場合、前歯から順に数えていくことでどの歯が生えてきていないのかをチェックすることができますのでぜひ試してみて下さい。

歯並びの症例
歯並びの症例

次に不正な歯並びや噛み合わせの症例としてよく見られるケースについて簡単にご紹介します。どの症例もわかりやすい特徴があるため、歯並びのチェックの参考にしてみてください。

<上顎前突(出っ歯)>
『上顎前突』とは上の前歯が唇側に飛び出しているケースです。このケースでは前歯が前に飛び出していても歯並びはそろっていることが多いため、矯正をしなくても大丈夫だろうと思われることがあります。上の前歯が前に出ているために唇が閉じられない、下顎が極端に後ろに下がっているために上の前歯が前に出ているように感じるといった場合、このケースが該当する可能性があります。

<下顎前突、反対咬合(受け口)>
『下顎前突』とは下の顎が上の顎より前に飛び出しているケースです。顎がしゃくれているようにも見えるため、歯並びの矯正を意識することが多いケースのひとつです。上下の歯を噛み合わせた際に、上の前歯が下の前歯の後ろに入ってしまう場合もこのケースに該当します。小さなお子様によく見られるケースでもあります。

<開咬(オープンバイト)>
『開咬』とは、上下の歯を噛み合わせた際に上下の歯が噛み合わずに口のなかが開いた状態になるケースです。上下の前歯の先端が唇側に傾いていたり、上顎の変形により上の前歯が上顎前突のようになっている場合などにおいて『開咬』になっていることがあります。極端に前歯が開いていなくても、上下の前歯が接触しない場合は『開咬』に該当しますので確認してみて下さい。

<叢生(八重歯)>
『叢生』とは歯並びがきれいに並んでおらず、一部の歯が前にはみ出していたり、後ろに隠れてしまっていることにより全体的にデコボコしてしまっているケースです。日本人にもっとも多く見られる歯並びであり、特に前歯のなかで犬歯(糸切り歯)が前にはみ出している「八重歯」もこれに該当します。

<過蓋咬合(ディープバイト)>
『過蓋咬合』とは上下の歯の噛み合わせが通常よりも深いケースです。歯の並び方には異常が見られないことが多く、歯を噛んだ時に下の前歯が上の前歯の後ろに深く隠れてしまう場合、これに該当します。これも異常と自覚しづらいために治療をしないことが多いケースのひとつです。

<融合歯(ゆごうし)>
『融合歯』とは、本来1本ずつ生えてくるはずの複数の歯がひとつに融合したような状態で生えている歯のことです。近年、乳歯で多く見られるようになってきているケースであり、注意が必要な歯です。その理由は『融合歯』による顎のスペース不足が原因となり、永久歯に生え変わった際に歯並びが悪くなるケースが非常に多いためです。またごくまれに永久歯も『融合歯』となって生えてくることもあります。

歯並びのチェックポイント

歯並びの確認の方法は、先程のように不正な歯並びと噛み合わせの特徴があるかどうかを見るだけではありません。場合によっては不正な歯並びかどうかを判断することが難しい軽微なケースもありますので、自信がないという方は以下のポイントもチェックしてみてください。

<前歯の噛み合わせ>
前歯の正常な噛み合わせは、上下の歯を噛み合わせた際に下の前歯の先端が上の前歯の先端により2ミリから3ミリ隠れる程度です。ほんの少し上の前歯が下の前歯に被さっているように見えるようであれば異常はありません。ただし下の前歯が上の前歯の後ろに半分近く隠れてしまう場合は『過蓋咬合』の可能性があります。また上下の前歯が接触していないように見えるようであれば『開咬』の可能性があります。

<正中線>
正常な歯は、顔の中心線と上下の1番の前歯の間がピタリと一致しているものです。しかし下顎が左右のどちらかにずれている場合、歯を噛み合わせた際に下の前歯の中心が上の前歯の中心と合わないことがあります。もし中心だけじっと見てもずれているかどうかわかりづらい場合は、唇の裏側にある小帯という襞を見てそれが上下とも真ん中に位置しているかどうか確認してみると良いでしょう。

<下顎のしわ>
前歯が唇側に飛び出している『上下顎前突』の場合、唇を閉じようとすると自然と閉じられず、口の周りの筋肉が緊張します。そのため唇を閉じた際に下顎にうめぼしのようなしわができている時は『上下顎前突』の可能性があります。

歯並びを悪くしてしまう癖
歯並びを悪くしてしまう癖

まだ歯並びは悪くないものの、普段の悪いくせにより歯並びが悪くなってしまう可能性もあります。そのためここでは歯並びを悪くするおそれがある悪癖についてご紹介します。

<頬杖>
机に座って授業を受けている時、読書をしている時などについ頬杖をついてしまうことがあるかと思います。頬杖をすると顎の骨を圧迫している状態になるため、日常的に頬杖を行っていると顎が変形し、歯並びに影響することがあります。頬杖が癖になっている方は改善されることをおすすめいたします。

<唇を噛む>
唇を噛むという癖も歯並びに影響します。下唇を噛むことにより上の前歯が外側に押し出され、下の前歯は上の前歯の力により内側に押されます。それにより上の前歯は上顎前突(出っ歯)になり、下の歯は前歯を中心に歯並びが崩れる原因になります。唇を噛む癖があるお子様は注意が必要です。

<口呼吸>
日常的に鼻炎にかかり口呼吸になってしまう方や、無意識に口が開いてしまい口呼吸を行っている方は歯並びに影響するおそれがあります。鼻呼吸は上顎を発達させるために必要なことであり、これが足りなくなると上顎が十分に発達できず、上の歯の歯並びがデコボコになるおそれがあります。鼻炎の場合はやむを得ないこともありますが、無意識に口が開いてしまい口呼吸をしてしまっている方は改善するようにしましょう。

最終的な判断は矯正歯科医にゆだねよう

ここまでご紹介した歯並びのチェックの仕方は比較的簡単な方法であり、厳密なものではありません。そのためあくまで可能性の範囲内で自身の歯並びをチェックしていただき、最終的な判断はプロの矯正歯科医に行ってもらうようにしましょう。

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