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矯正歯科
2017.05.22

その口内炎は噛み合わせが原因かもしれません

はじめに

口内炎のできやすい人は一度できるとまたできたり、何度も同じ症状を繰り返すことがあったりします。頬や舌など、口内炎ができる場所も人によって異なります。口の中は食べ物や細菌など外から入ってくる物の影響を受けやすい部分です。口の中がどういう状況だと口内炎ができてしまうのでしょうか。口内炎ができてしまう原因には何があり、どうすれば口内炎を防ぐことができるのでしょうか。

口内炎ができやすい状況

胃腸の調子が悪かったり疲れがたまったりすると口内炎ができやすいと言われています。その場合は体調をしっかり管理し十分な休息をとること、食べる物に気を付けて食生活を改善することなどによって口内炎を治していくことができます。

しかし、胃腸の調子も体調も悪くないのに口内炎がしょっちゅうできるという場合もあります。食事の時などに口の中を噛んでしまう噛み傷がそうです。噛み方に問題はなくても、舌が大きかったり頬の肉がつきすぎていたりすると、噛んでしまうことがあります。また歯並びが悪く、上下の歯が噛み合っていないことも、口の中に口内炎ができやすい状況の一つです。では具体的にはどんな噛み合わせだと口内炎ができやすいのでしょうか。

口内炎ができる原因となりえる噛み合わせ
口内炎ができる原因となりえる噛み合わせ

噛み傷によって口内炎ができてしまう原因となる噛み合わせは、主に上の歯が外側に出ていて下の歯が内側に入っている場合が多いです。それにより唇や頬などの歯の外の粘膜を噛んで傷付けてしまうのです。

<ハサミ状咬合>
上の奥歯が外側に、下の奥歯が内側にずれているので、奥歯で噛んだ時に歯が噛みあわない症状です。奥歯の噛み合わせが合っていません。ハサミ状と言われているのは、ハサミが上の刃と下の刃がほとんどぶつからないことと同様に、この噛み合わせも上の歯と下の歯がほんの少しの部分しかあたらないからです。

もともとすべての奥歯の真ん中には凹んでいる部分があり、上の歯の奥歯の盛り上がっている部分が下の歯の凹んでいる部分とうまく接触できるようになっています。しかしハサミ状咬合だと上の歯と下の歯のぶつかる面積が狭くなってしまうので、通常よりもうまく噛みあうことができません。

奥歯の本来噛み合うはずの相手がいないので、代わりに外側の頬などを噛んでしまいやすい状態です。

<出っ歯(上の前歯が外に出ている)>
上顎前突とも言いますが、上の前歯が外側にずれて、前歯の噛み合わせが合っていない症状です。

通常は前歯で噛んだ時に上の前歯が前にきて、下の前歯の上の部分が少し上の前歯に重なる程度なのですが、出っ歯だと前歯が大きく前に出ています。噛んだ時の上の前歯と下の前歯の距離が通常よりも大きく、やはりうまく噛みあうことができません。前歯なので見た目にも分かりやすいかもしれません。出っ歯の場合は唇や舌を噛んでしまう場合があります。

口内炎になることのリスク

まず口内炎そのものが治るのに一週間ぐらいかかります。水泡や潰瘍のようになったりしている間は、しばらく患部に触れるととても痛みがあって大変です。日常の食事や飲み物が摂りにくいことは不便ですし、痛みに伴って食欲が落ち、不快感にもつながるかもしれません。それに加えて、口内炎により味覚に異常をきたしたり、口臭が強くなったりすることもありえます。

さらに恐ろしいのは、口腔内のがんを引き起こす可能性があることです。口内炎から口腔内のがんにつながるケースが多くある訳ではありません。しかし口内炎がしょっちゅう起こることにより継続的に口腔内に刺激を与えるということは、あまり良い状態であるとは言えません。口内炎そのものは小さな病気かもしれませんが、それにより引き起こされる病気もあるのであまり軽く考えないようにしてください。

早めに口内炎の治療を
早めに口内炎の治療を

歯並びや噛み合わせの悪さによって口内炎が頻繁にできてしまうなら、歯並びを矯正して噛み合わせを調整することにより、口内炎ができる原因をなくすことができます。

もし噛み合わせが悪くて口内炎ができるなら、今後も続けて同じような症状を繰り返す可能性が高いです。何度も繰り返すうちにどんどん症状が悪化していくこともあります。早めに歯科医院に行くなら口内炎の原因を特定することができるので、今後の予防をすることもできるでしょう。

繰り返す口内炎は矯正歯科へ

よく唇や頬を噛んで口内炎ができるという方は、噛み合わせに原因があるかもしれません。まずはやはり矯正歯科を受診して歯科医師に相談してみることをおすすめします。

診察の結果、歯並びでなく噛み方や顎の使い方が問題だった、ということもあるのです。その場合は正しい噛み方のトレーニングを教えてもらったり顎関節の状態をみてもらったりして、再び唇や頬を噛まないように訓練していくことで口内炎はできにくくなります。

もし原因が歯並びの悪さにあるならなるべく早く矯正治療を始めた方が良いといえますが、矯正器具の中には器具そのものが頬などの粘膜を傷付けてしまうものもあります。ブラケット矯正は矯正器具を歯にくっ付けて歯を動かしていく矯正方法なので、矯正器具を歯の外側に付けると唇や頬にあたる可能性があります。

しかし矯正には矯正器具を使用しない方法もあります。例えばセラミック矯正は歯を少し削って歯の上からセラミックのかぶせ物をかぶせます。多少歯を削るので歯そのものにダメージを与えてしまうこともありますが、ブラケットのように長い間矯正器具をつける必要はないので不快感は少し減ります。

矯正には他にも色んな方法があるので、矯正歯科に行けば歯科医からさらに詳しい矯正治療の種類など具体的な情報を聞くことができます。患者自身の希望やどんな方法で矯正していきたいのかなども含め、よく歯科医師と話し合いながら考えることができます。

矯正方法を選択する時に注意していただきたいのは、口内炎を治すために矯正をしたい人にとってブラケット矯正は口の中の粘膜を傷付けることがあるという点です。先ほどご紹介した通り矯正方法によっては、反って口内炎を悪化させてしまう治療法もあります。そのため、歯並びが原因で口内炎ができやすいという方が矯正治療を始められる際は、担当の歯科医師にその旨を忘れず伝えるようにしましょう。歯並びはその人の健康に影響します。

歯並びが悪く、頬など何度も噛んでしまうことが、口内炎だけではなく大きな病気を引き起こす引き金になる恐れもあります。歯並びをきれいにすれば見た目だけでなく身体の健康改善にもつながるので、口内炎だからといって放置せず、なるべく早期治療を心がけましょう。

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