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矯正歯科
2017.05.28

矯正治療に必要な高品質な矯正装置|歯科医師と歯科技工士との連携の重要性

はじめに

歯科技工士という職業をご存知ですか?むし歯の治療で、銀歯などの詰め物を入れた経験がある方も多いかと思いますが、その詰め物を作っているのが歯科技工士です。しかし、詰め物を作るだけが歯科技工士の仕事ではありません。

あまり知られていませんが、矯正の治療で使用する矯正装置も歯科技工士が作っています。矯正装置は、治療の完成度を左右する非常に重量な役割を持っており、高品質な矯正装置を完成させるには、歯科医師と歯科技工士との連携が非常に重要になります。歯科技工士の具体的な仕事と、歯科医師との連携についてご紹介します。

歯科技工士の仕事とは

歯科技工士は国家資格を持った医療技術専門職です。資格を取得するには、高等学校卒業後に専門の大学や短期大学、専門学校で学んだ後、国家試験に合格する必要があります。歯科技工士は歯科医師と混同される事が多いのですが、歯科技工士は患者様に対して治療行為をする事は許されていません。

仕事内容としては、歯科医師からの指示が記された指示書に従って、歯科技工物といわれる口の中に装着するものを制作します。歯科技工物の種類はその用途によって様々な種類があります。深い知識と高い技術力が無ければ高品質な技工物を作る事はできません。全てを作る事ができる歯科技工士もいますが、ほとんどの歯科技工士は各自が専門分野を持っており、その分野に集中して専門性を高めています。

<詰め物、被せ物など>
一般的にむし歯治療の後に装着する銀歯と呼ばれている詰め物や、前歯に被せるセラミックなどで作られた被せ物の制作をします。

<入れ歯>
全ての歯が無い口の中に装着する総入れ歯や、部分的に歯が無い所に装着する部分入れ歯の制作をします。レジンと呼ばれるプラスチック製のものや、チタンなどの金属製のものもあります。

<インプラント>
失われた歯の根っこ部分に金属の柱を埋め込み、噛む機能などを回復する治療において、人工歯などの制作をします。

<矯正装置>
矯正治療において、歯を動かす為の装置や、矯正治療後に美しい歯並びをキープするための保定装置などを制作します。

上記以外にも、顎関節症の治療やスポーツをする時に装着するマウスガードや、事故や病気などで失われた体の形態を補うエピテーゼの制作などがあります。

歯科技工士の働く場所
歯科技工士の働く場所

歯科技工士はその仕事に応じて、色々な場所に勤務しています。

<歯科技工所>
歯科医師より発注を受けて、技工物を制作する施設です。歯科医院とは別の施設で、治療等の医療行為は行う事ができません。

<歯科医院、病院など>
歯科医院の中に技工物を制作する設備があり、歯科医院のスタッフとして勤務します。また、歯科医院の中に歯科技工所が併設されている場合もあります。そして、口腔外科がある病院に勤務する場合もあります。その他の勤務先としては、歯科技工士を育成する教育機関や、歯科関係のメーカーに就職するなど多岐にわたっています。

矯正歯科での歯科技工士の役割

矯正歯科では、色々な装置を使って歯を動かし、歯並びや噛み合わせを整える治療を行います。少しずつ歯が動いていく矯正治療の過程では、その時によって使用する矯正装置が変わります。どの矯正装置を使用するかは歯科医師が診断の上、患者様と話し合いながら決めていきます。

そして、歯科医師の指示を受けて、歯科技工士が矯正装置の制作を行います。歯科技工士の最も重要な役割は、歯科医師の指示通りに矯正装置を制作する事はもちろん、患者様が快適に装着できる高品質な矯正装置を制作する事です。その為には、歯科医師が歯科技工士に対して適切な指示を出し、その指示を歯科技工士が十分に理解しなければなりません。高品質な矯正装置を制作する為には、歯科医師と歯科技工士との連携が非常に重要となるのです。

矯正歯科に歯科技工士がいるメリット
矯正歯科に歯科技工士がいるメリット

歯科医院に歯科技工士が勤務している場合、たくさんのメリットがあります。特に矯正治療は治療期間が長く、費用も高いなど、患者様の負担も大きいので、院内に歯科技工士がいる事で、その負担を軽減させる事ができます。

<治療期間が短縮できる>
外部の歯科技工所で矯正装置を作る場合、歯科医院で取った歯型を技工所に送り、完成した装置を歯科医院に送り返すというタイムロスが発生してしまいます。院内や併設の施設に歯科技工士がいればそのようなやり取りが無いので、短期間で矯正装置を完成する事ができます。矯正装置を早く装着できるという事は、治療が早く進む事に繋がります。

<歯科医師と歯科技工士が十分に話し合える>
通常、歯科技工士は歯科医師からの指示が記された指示書を見て矯正装置を制作します。しかし、指示書だけでは伝わりづらい細かい内容もあり、そのような場合は電話等で打ち合わせをして内容の擦り合わせを行います。

院内に歯科技工士がいる場合は、常に歯科医師とコミュニケーションを取ることができるので、歯科医師はより細かい指示を出しやすくなります。歯科技工士も普段からコミュニケーションを取っている歯科医師からの指示は理解しやすく、連携が取りやすくなります。

歯科医師と歯科技工士との連携は、高品質な矯正装置を制作する事に繋がります。高品質な矯正装置は、治療の仕上がりを良くするばかりでなく、患者様の口の中に装着する時に調整する必要が少ないので、1回の治療の時間も短縮する事ができます。

<個々の患者様に合った矯正装置を作る事ができる>
同じ矯正装置でも、患者様によっては快適に使用できたり、ストレスを感じたりする場合があります。院内の歯科技工士は、患者様と直接お話する事ができるので、患者様の要望や、ライフスタイル等を考慮しながら、オーダーメイドの装置を制作する事が可能になります。

また、患者様の話を聞きながら装置の微調整を行う事や、紛失や破損に対するフォローも速やかに行う事が可能です。

<矯正装置の費用を抑えることができる>
矯正装置の制作を外部の技工所に依頼すると、高額な技工料金が発生します。しかし、院内の歯科技工士が制作した場合はそのコストを抑える事ができるので、結果的に患者様が負担する治療費を抑える事ができます。

歯科技工士が勤務している歯科医院については、ホームページなどで情報を得る事ができます。歯科医師と歯科技工士の連携が上手くいっている歯科医院は、質の良い治療が受けられる可能性が高いと考えられます。満足する矯正治療が受けられるように、歯科医院を選ぶ際の参考にしてみるのもいいですね。

<サイト運営会社>
株式会社デンタルプロモーション