矯正歯科 コラム
トップページ > コラム > 矯正歯科 > 歯科矯正をすると体調が悪くなるという噂の真相と噛み合わせの重要性
-->
矯正歯科
2017.05.31

歯科矯正をすると体調が悪くなるという噂の真相と噛み合わせの重要性

はじめに

歯並びは全身の健康に影響を与えるほど大きな影響力を持っています。歯並びが乱れることで頭痛や肩こりの原因になる可能性もあります。しかしながら、逆に矯正をしたことによって体調が悪くなったという声もあります。矯正によって体調が悪くなるということが本当にあるのでしょうか。今回は矯正による全身への影響について解説していきます。

歯並びの乱れによる体調への影響は

歯並びが乱れていることで体調がすぐれないという声は聞いたことがある方もいるかもしれません。実際に、乱れた歯並びは身体にどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。

まず見られるのが、頭痛、肩こりを引き起こすケースです。頭の横にある側頭筋は顎から頭にかけて繋がっています。そのため、噛み合わせが原因となって頭痛が現れることがあります。また、同様に顎から肩、首にかけて広頸筋もつながっていることから、肩こりが起きやすくなるケースもあります。歯並びが乱れると片側だけで噛む習慣がついてしまうことにより、片側のみ筋肉が発達してしまいます。年齢が若い場合には関節も柔らかく、体も自然と噛み合わせに順応していきますが、年齢を重ねると共に体が対応できずに痛みとなって現れます。

さらには噛み合わせが悪い状態が続くと顎の筋肉の厚みが変わり、骨の歪みを引き起こしてしまうこともあります。症状が重くなると口腔外科での外科的措置が必要なることもあり注意が必要です。

矯正が原因で体調が悪くなるというのは本当なのか
矯正が原因で体調が悪くなるというのは本当なのか

矯正治療で歯並びを治した後に、体調が悪くなったという話を耳にしたことがありますか。症例としては非常に少なく、真偽のほども確かではありませんが、考えられる理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

可能性として考えられるのは治療が不十分な状態で完了している場合です。矯正によって歯並びは整いましたが、実際の歯並びが口に合っていないために、顎関節症などを起こしてしまっていることが考えられます。歯並びと噛み合わせには密接な関係があります。見た目がきれいになったからと言って、一概にその矯正が成功であるとは言えないのです。

また、歯並びではなく別の場所に原因がある場合もあります。矯正治療は歯を動かすために、矯正装置を締めながら調整をしていきます。歯が動くと次のステップに進むため、歯科医院に定期的に通い、装置を締めていきます。その作業を行うにあたり調整直後に痛みを伴うこともあります。個人差はありますが人によっては強い痛みを感じる方もいます。

実はこのような痛みによるストレスが身体の不調の原因になることもあります。その時はたいして気にならなくても、そのような経験が蓄積されていくことで、抵抗力が落ち最終的に治療が終わったタイミングで自覚症状として表れるのです。コップに溜まった水が溢れ出すように、ある一定の基準を超えると痛みを感じるケースがあります。

しかしながら、矯正治療が体調に悪影響をもたらす根拠はなく、体調がよくなるケースが大半のため、心配は少ないといえます。歯科医院のカウンセリングで相談が出来ますので、事前に心配事を相談することで、不安を解消しておくようにしましょう。

見た目だけを整える矯正は危険

矯正治療は本来見た目を良くすることではなく、機能的に問題がある噛み合わせなどを正しくすることが目的です。歯並びが悪い状態で生活することによって、食事の際に癖がついてしまうこともあります。

歯科医院を選ぶ際には見た目だけではなく、噛み合わせなどの機能面も考慮して治療計画を立ててくれるかどうかという点もポイントの1つです。部分矯正や抜かない矯正にもメリットがありますが、このような治療法だけを勧めてくる歯科医師には注意が必要かもしれません。

また、歯並びだけではなく口腔機能に目を向けることも重要です。MTF(口腔筋機能療法)についてご存知でしょうか。お口周りのトレーニングを行うことで正しい筋肉の使い方を覚えることが出来るため、より効果的に矯正治療を推し進めることが可能です。導入している歯科医院を探してみましょう。治療だけではなく、それ以外のサポートも選ぶポイントの1つになります。

歯の矯正により頸椎の歪みが解消された例も
歯の矯正により頸椎の歪みが解消された例も

歯の矯正治療により、顎周辺のバランスが崩れた筋肉が整えられ、体調が改善したというケースは多いようです。顎周辺の筋肉は首や頭につながっていることから、頸椎の反り具合に影響を与えることがあります。頸椎が反っていることで頭の骨の形にも悪影響を与えてしまうこともあります。頸椎には多くの神経が通っていることから体の様々な場所に悪影響を与える可能性があります。

矯正治療を行い、噛み合わせが改善されることで頸椎の圧迫が収まり、脳脊髄液の流れがスムーズになることで全身に好影響を与えたという症例も報告されています。

ただ、噛み合わせが体に与える影響はもちろんですが、生活習慣が体の不調に拍車をかけているという一面も大きいので、不摂生がある場合には見直すことも大切になってきます。矯正治療がそのきっかけになると好循環が生まれてくるでしょう。

歯並びの改善により食事にも影響が

歯並び、そして噛み合わせが改善されることで食生活にも良い影響が考えられます。歯並びが乱れていると、食べ物を噛む際に、噛む回数が少なくなる傾向にあります。それにより、十分に咀嚼されずに胃に食べ物が入ることになり、内臓への負担が大きくなります。矯正を考えている人で、胃痛に悩まされている人は少なくありません。

そういった場合、歯並びが良くなることで以前より細かく噛むことが出来るようになり、胃の不調に悩まされる頻度も少なくなります。食べ物をしっかり噛むことができるため、以前より食事を楽しむことができるようになります。

また、食べかすも歯の間に挟まりにくくなることから、歯のお手入れもしやすくなります。食べかすが原因で起こる虫歯・歯周病のリスクも抑えられることから、歯の寿命が長くなるのは大きなメリットであると言えるでしょう。

まとめ

矯正によって体調が悪くなるケースは、治療方法自体に問題があったり、ストレスなど矯正とは無関係の要素により体の不調として表れていたりする場合が大半です。

そして、矯正で歯並びが改善されることで体調が良い方向に向かう人は大勢います。まずは歯科医院の診療方針や治療内容をカウンセリングで確認したうえで矯正治療を受けるか決めることが大切です。

<サイト運営会社>
株式会社デンタルプロモーション