矯正歯科 コラム
トップページ > コラム > 矯正歯科 > 平衡感覚が狂う噛み合わせの異常は早めに矯正で治すことが重要
-->
矯正歯科
2017.06.30

平衡感覚が狂う噛み合わせの異常は早めに矯正で治すことが重要

はじめに

昨今、マウスピース矯正の流行により、部分矯正だけでなく全体矯正までもが成人矯正のあいだで広く行われてきています。歯並びをきれいにすることで虫歯や歯周病予防に効果があり、それにより将来に多く歯を残すことにもつながることから多くのところで推奨されています。

しかし、歯並びだけをきれいにする矯正治療に対して、ある「警鐘」を鳴らしているところがあります。それは、歯並びとともに「噛み合わせ」の重要性を唱えている矯正歯科です。

平衡感覚と噛み合わせ

「噛み合わせ」が悪い状態だと「顎関節症」の原因だったり、「顔の変形」や「運動能力の低下」などにもつながることは多くのところで語られています。

しかしそれらに比べてあまり語られていないことがひとつあります。それが「噛み合わせ」の影響により「平衡感覚が狂う」ということです。よって今回は「噛み合わせ」と「平衡感覚」の関係性についてご紹介したいと思います。

平衡感覚について
平衡感覚について

「平衡感覚」という言葉自体は、大抵の方はご存知だと思われます。では「平衡感覚」の具体的な役割についてはご存知でしょうか。一言に「バランス感覚の維持」と思われるかもしれませんが、決してそんな単純なものではありません。

何気なく地面の上に立ち、そして歩く。これはごく普通にできることだと思われるかもしれませんが、それを可能にしているのは「平衡感覚」なのです。

「平衡感覚」を司っているのは耳の奥にある「三半規管」。これが重力のある地球で生きている我々にとって非常に重要な部分なのです。というのも、わたしたち人間は非常に重さのある「頭」をてっぺんに置き、それを首で支え、背骨を支柱に体内の内臓から全身の骨までの全体重を「足二本のみ」で支えています。

これは客観的に見ると非常に「バランスの悪い状態」と言えることであり、この状態で体を動かすことはとても「バランス力が必要なこと」なのです。

そのため我々が「平衡感覚」を持っていない場合、頭を低くしたり立ち上がろうとしたりすると頭が非常に重く感じたり、めまいを覚えたりして簡単に倒れてしまうのです。
つまり「三半規管」は重力を感じ取る機関であると同時に、重力のなかで体がさまざまな動きをしても「脳」が混乱を起こさないための「空間認識」を行っているのです。
よって「三半規管」がなかった場合、我々は走ることはおろか歩くことも簡単にはできなくなってしまうため、二足歩行ができる生き物ではなくなってしまうのです。

三半規管と顎関節

ではなぜ「噛み合わせ」が悪いと「平衡感覚」が狂うことになるのかというと、それは「三半規管」の位置と「顎関節」の位置に関係があります。

「三半規管」は耳の奥の方にありますが、厳密には頭蓋骨の「側頭骨」という部分にあります。実はこの「側頭骨」は下顎の関節とつながっている部分でもあり、「顎関節症」とも深い関係性があります。

「顎関節症」の原因のひとつは「噛み合わせの悪さ」にあり、「噛み合わせの悪さ」は「運動能力の低下」にもつながります。つまり「噛み合わせ」の状態は、「側頭骨」のなかにある「三半規管」にも影響している可能性が高いと言えるのです。

その具体的なメカニズムは、「噛み合わせ」が悪い状態になることで「三半規管」とつながる神経系を圧迫することになり、その影響で「平衡感覚」が狂うことになるようです。

ちなみに人間の弱点のひとつは「顎」と言われていますが、その理由はボクシングなどで「顎」を強く殴られた場合、その衝撃で「脳」が揺れるためだと言われています。その際、「顎」に加わった衝撃は「三半規管」にも伝わっているはずであり、いかに「顎」が強く殴られると体が一気に倒れてしまうかがよくわかります。

噛み合わせを矯正するには
噛み合わせを矯正するには

ただ「歯並び」をきれいにするだけでは「噛み合わせ」を調整することはできません。また「噛み合わせ」の矯正治療ができるのは、「噛み合わせ」に重点を置いた非常に専門的な矯正の知識と、精密かつ厳密な歯の調整ができる矯正医のみです。

しかしそういった知識を持つ矯正医を発見することは、普通の人にとってはとても難しいことです。

口コミやホームページの情報だけでは、その矯正医が本当に「噛み合わせ」を理解し、正しく矯正することができるのかどうかの判断要素が少ないためです。そこで注目するべきポイントがひとつあります。

それが「日本矯正歯科学会認定医」という資格です。「日本矯正歯科学会」とは、「噛み合わせ」の悪さによるさまざまな身体への影響を理解し、それを改善するために専門的な知識を扱う学術団体のことです。

つまり「日本矯正歯科学会認定医」とは「噛み合わせ」にまつわる専門的な知識を持ち、「噛み合わせ」を改善することができる矯正医として認められた医師ということです。

この資格を持つことはとても重要なことであり、どんなに多くの経歴を持つ矯正医であってもこの資格がなくては「噛み合わせ」の矯正ができる医師としては認められません。
よって歯科医院のホームページに「日本矯正歯科学会認定医」を持つ矯正医であるということが記載されていれば、安心して「噛み合わせ」の矯正を依頼できると言えます。

何気ないところに危険信号は出ている

日頃から何かにつまずきやすい。立ち上がろうとしたら体がふらついてしまう。こういった些細ではあるものの、何かのきっかけで転倒や大怪我の原因になりそうなバランス力の無さは、噛み合わせの悪さによる平衡感覚の狂いが原因かもしれません。

体は加齢により必然的に運動能力を失っていくことになりますし、そのうえ平衡感覚が狂ったままでいると、ちょっとしたことで大怪我の原因になることも考えられます。

噛み合わせの悪さとバランス力の悪さに心当たりがある方は、今からでも噛み合わせの矯正治療を考えられてみてはいかがでしょうか。

<サイト運営会社>
株式会社デンタルプロモーション