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矯正歯科
2017.07.9

大人も子供も出来る歯並び改善のためのお口の体操

はじめに

悪い歯並びを改善するには「矯正治療」をするしかない、と思い込んでいる方は多いかと思います。しかし「矯正治療」に頼らずに歯並びをある程度は改善する方法もあります。
その方法とは「歯並び改善体操」をすることです。

歯並びは、子供のうちから改善体操をすることで、大がかりな矯正をすることなくきれいに並べることも期待できます。
また、大人になったあとでも改善体操をすることで、劇的な変化までは得られませんが歯並びが良くなることもあります。

今回は、歯並びを改善できるさまざまなお口の体操についてご紹介します。

食事では改善できない歯並び

かつては、子供の歯並びが悪くなってしまう理由は「食育」に原因があると言われていました。

たしかに子供が食べやすいようにと食材を小さく切ったり、やわらかいものばかりを与えることが一時期のあいだ問題になっていました。そのため全体の歯を使わず、噛む回数も少なくしてしまう「食育」が子供の歯並びを悪くしてしまう原因であるとされてきたのです。

しかし近年の「食育」はそういった問題が改善されつつあります。また食事に問題がないにも関わらず歯並びが悪くなってしまう子供もいることから、原因は別にあると考えられるようになりました。

よって、次第に口の周りの筋肉の発達不足や、それを助長させてしまう悪癖が注目されるようになったのです。

さまざまなお口の体操
さまざまなお口の体操

お口の周りの筋肉は、噛む力だけでなく歯並びにも影響します。
その理由はお口の周りの筋肉がうまく機能していないと、無意識の時に口が「ぽかん」と開いてしまったり、それにより「口呼吸」をしてしまうためです。

さらに「口呼吸」をしてしまうと「舌の位置」も下に落ちてしまいます。それにより出っ歯や受け口といったような不正な歯並びの原因となってしまうのです。
そのため多くの歯科医院では歯並びを改善できる運動が推し進められています。ここでは自宅でも簡単に行うことができるさまざまな体操についてご紹介します。

■あいうべ体操
まず、お口の体操においてもっともメジャーと言われている「あいうべ体操」についてご紹介します。

この体操は文字通り「あいうべ」のそれぞれの発音をしながら口を大きく動かすだけのとてもシンプルな運動です。小さな子供でも大人の真似をして行うことができる上に、大人も一緒に行うことで良い効果があるため、親子で一緒に楽しめる体操でもあります。

この体操がもっとも効果を発揮するのは、口が無意識に開いてしまう場合や口呼吸をしてしまう場合などです。
お口の周りの筋肉と舌を満遍なく動かすことにより自然と唇の力だけで口を閉じられるようになり、無意識の時に口が開いてしまうのを防ぎます。
口が閉じられるようになれば自然と口呼吸もしなくなり、鼻で呼吸をすることを覚えるようになります。それにより将来的に出っ歯や受け口になるのを防ぐことができます。

大人の方の場合はフェイスラインが引き締まったり、頬のリフトアップ効果なども得ることができます。

ただし、鼻炎などによる鼻づまりで鼻呼吸ができない場合は口呼吸をしてしまうのはやむを得ません。鼻づまりを良くし、鼻で呼吸ができる状態になってから体操を行うようにしましょう。

■ペットボトルを使った体操
次は「ペットボトル」を使ったお口の周りの筋肉のトレーニングです。
この体操では「ペットボトル」のほかに「ボタン」と「タコ糸」を使います。

まずペットボトルに3分の1ほど水を入れます。そしてタコ糸をボタンに通し、そのままタコ糸をペットボトルの首に巻きつけます。
その後、ボタンを唇だけでくわえ、ペットボトルを持ち上げたらその状態を維持します。
唇だけでペットボトルを持ち上げることで、お口の周りの筋肉を満遍なく使うことができます。

また唇を引っ張る体操は「パタカラ」という医療器具を使用して行うこともできます。
最初の重さに慣れてきたら、少しずつ水の量を増やして重くしていくようにしましょう。

■スポットとポッピング体操
まず食事や会話をしていない口を閉じた状態の時、みなさんの舌はどのようになっているでしょうか。あまり意識したことはないかもしれませんが、これがとても重要なことなのです。
というのも、舌には「正しい位置」があるのです。

まだ子供のうちは自分の舌が「スポット」にあるかどうかを自覚するのは難しいですが、大人になってくると次第に意識できるようになってきます。
そして舌が「正しい位置」にない方の多くは「低位舌」という状態になっています。

「低位舌」は口呼吸をしている方に多く、下顎が上顎より発達している人に多く見られます。また不正な歯並びや噛み合わせの原因にもなるため、「低位舌」を改善するために舌を「正しい位置」に戻す必要があるのです。

まず舌先を「スポット」という場所にあてる癖をつけるトレーニングを行います。
「スポット」とは上の前歯の後ろにある、少しふくらみのある神経が集まった場所です。そこを覚えるために細い棒と鏡を用意します。鏡で口のなかを見ながら「スポット」に棒を軽く押し当て、棒を外したら今度は舌先で同じ場所を触ります。

「スポット」を覚えたら、次に舌全体を上顎に吸い付かせるように押し当てます。舌が吸い付いたら、「ぽん」と音を鳴らし舌を上顎から離します。これをゆっくりとやることがポイントです。
舌が正しい位置にくるようになっても継続するようにしましょう。

口腔機能療法(MFT)

さまざまなお口の体操をご紹介してきましたが、こういったお口の周りの筋肉や舌が正しく機能するように行うトレーニングを歯科診療では「口腔機能療法(MFT)」と言います。

「口腔機能療法」ではひとつひとつの機能障害に合わせて的確なトレーニングを行うほか、悪癖の改善も合わせて行っています。
そのため自分にどういった悪癖があるのかを自覚できる上に、それをしっかり改善してからトレーニングも行うため根本的治療になるのです。
もしお口の体操だけでは不安だという方は、ぜひ「口腔機能療法」を行っている歯科医院を探されてみてはいかがでしょう。

体操は継続することが大切
体操は継続することが大切

体操は三日坊主では効果を発揮できません。日々の生活や無意識の行動で知らない間にお口の周りの筋肉や舌は正しく機能しなくなっていくのです。
そのためこの体操やトレーニングは老化現象による口腔機能の低下においても行われています。また睡眠時無呼吸症候群にも効果を発揮するため、歯並びだけでなくさまざまな医療目的で行われているのがお口の体操です。

年齢を問わず、多くの人に効果のあるお口の体操を今からでもぜひ始めてみてはいかがでしょうか。

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