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矯正歯科
2017.07.12

歯周病と花粉症は関係がある?歯周病が悪化するメカニズム

はじめに

歯周病という病気は近年多くのテレビや雑誌で取り上げられその認知度は年々高くなってきています。
花粉症もまた罹患率が年々増えていき、予防法やグッズなど見かけることが多くなってきています。
「歯周病と花粉症」この2つは全然違うようで実は関係があることをご存知でしょうか?
もっと詳しく言うと、花粉症になる事で歯周病を悪化させてしまうリスクがあるという事です。
歯周病という観点から花粉症が一体どのように関わっているのかというのをお話していきたいと思います。

歯周病とは一体何か?

そもそも歯周病とは一体何か。
口の中には100種類以上の細菌がいて、その細菌が磨き残しや食べカスによって歯垢(プラーク)というものを作り出します。このプラークの中にいる細菌によって起こる炎症疾患の事です。
更にプラークが唾液中のカルシウムなどの成分と結びつき、約48時間で歯石となっていくのです。
この歯石が細菌の住みかとなって歯ぐきに悪影響を及ぼしていきます。

歯周病の炎症状態はいくつかあり、程度によっては虫歯でもないのにグラグラと歯が動いたり抜けたりという症状がみられる事もあります。
炎症状態の段階を追ってお話していきます。

■歯肉炎
歯と歯ぐきの境目にプラークが付着し、やがて歯石になります。
先ほども書いた通りプラークが固まって歯石になるので歯石は細菌の塊という事になります。細菌の塊である歯石が歯ぐきに触れているということで歯ぐきに炎症がおきます。
健康的な歯ぐきはサーモンピンクのような色をしているのですが炎症が起きると歯ぐきは赤い色をして少し腫れぼったくなります。
また、歯磨きをすると時々血が出るといった症状が出てきます。

■歯周炎(軽度)
歯肉炎の状態が長く続く事で歯と歯ぐきの境目にある小さな溝(歯周ポケット)が長期的な歯石沈着の為どんどん深くなってきます。
健康的は歯周ポケットが1~3㎜ですが、炎症が進むと4~5㎜となり更に歯ぐきの腫れや赤みがひどくなります。
歯磨き中の出血に加えて口臭もひどくなってきます。

■歯周炎(中度)
炎症が更にひどくなると歯周ポケットは5~6㎜程になり、歯の周りにある歯周組織というものを壊していきます。出血、口臭、歯を磨いてもスッキリせず口の中が粘つくような感じがあったりします。
このくらいの状態になると歯を支えている骨が少しずつ溶かされてきているので歯が少し動いてきます。

■歯周炎(重度)
炎症が広がり、歯周ポケットが6㎜以上になれば歯を支えている骨も溶かされているという事ですので。歯がグラグラと動くのはもちろんですが溶けてしまった骨は元には戻りません。最終的には何もしなくてもある日突然歯が抜けてしまうという症状も出てきます。
歯周炎というのは感染していくので歯周炎になってしまった歯の両隣も気がつけばグラグラと動いてくる…という事もあります。

花粉症との関係性と対策
花粉症との関係性と対策

プラークが唾液中の成分と結びついて歯石が作られてしまいそれによって歯周炎が進行していくのは理解していただけたとは思います。
ですが、これが花粉症とどういう関係があるのか?どうして花粉症になると歯周病のリスクが上がるのかというのをお話していきたいと思います。

■薬による乾燥
花粉症の薬(全てとは限りませんが)の中に唾液の分泌低下をさせるものがあります。
プラークと結びつくと歯石になってしまう唾液ですが、唾液そのものは抗菌、洗浄作用があり唾液が多いと細菌を洗い流してくれる効果があります。
唾液の分泌が低下して口の中が乾燥すると細菌の数が増えてプラークが付着しやすくなります。

■口呼吸による乾燥
薬だけでなく、花粉症の様々な症状として鼻がつまるというのがあります。
鼻がつまると自然と口呼吸になり口の中が乾燥してきます。そして、先ほども書いた様に乾燥によって細菌増殖となりプラーク付着を広げていきます。
更に口呼吸する事により舌の位置が悪くなりその影響で歯並びを悪くしてしまったり、いびきが原因で顔の形も変わってしまう可能性もあります。年齢が低いと骨や顎の成長があるので歯並びへの影響は大きいです。そうなると歯の矯正という事もしないといけなくなるかもしれません。

口の中の乾燥対策

花粉症での乾燥は仕方がないかもしれません。しかし、唾液の分泌を促進させて乾燥する事を予防していく方法もあります。
ここでいくつかその乾燥予防方法をご紹介していこうと思います。

■唾液腺マッサージ
唾液が分泌する唾液腺は3ヶ所あります。
耳たぶ少し前方の上の奥歯辺り、頬の内側の柔らかい部分、顎の尖ってる内側の辺り、この3ヶ所を両手の指の腹を使い各部位5~10回程優しく圧迫する様にマッサージしていきます。
唾液腺をマッサージし刺激する事で唾液分泌を促進します。

■ガムを噛む
ガムを噛む事で唾液の分泌を促進します。
この時にキシリトール配合やシュガーレスのガムを噛む事で虫歯予防にもつながります。
ただし、キシリトールを過剰摂取するとお腹がゆるくなるので注意してください。

■水分を補給する
こまめに水分を補給する事で口の中の乾燥を防ぎます。ブクブクうがいでもいいです。
その際、うがい薬を使ってもいいですがエタノール(アルコール)が入っていると逆に口の中を乾燥させてしまいやすいので避けましょう。

■こまめなブラッシング
口の中が乾燥する事で付着しやすいプラークですが、磨き残しがない様にブラッシングする事によってプラーク付着を予防する事ができます。
いつも以上に入念に細かいところまでブラッシングしましょう。デンタルフロスや歯間ブラシなど補助用具を使用してのブラッシングも効果的です。
歯科医院での定期的な歯石除去や自分に合ったブラッシングの方法を教えもらうのも1つの方法だと思います。

まとめ
まとめ

歯周病と花粉症は深い関係があります。
歯周病が進行すると噛むことが難しく食べれる物も限られてくるのでお口の中だけでなく栄養面でも体力面でも身体にまで影響が出てきます。早いうちから対策しておけば花粉症を合併した時にも予防できたり進行を遅らせたりする可能性もあります。
何か1つでも気になる事があれば早めに歯科医院を受診する事をオススメします。

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