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矯正歯科
2017.07.15

人種によって歯の色違う?日本人の歯の性質

はじめに

鏡で自分の歯を見るたび、「なぜわたしの歯は黄色いのだろう」と疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。特に女性の方からそういった声をよく耳にします。

たしかに白くない歯はあまり清潔感がない気がしますし、第一印象も悪くしてしまう可能性があることも否定できません。

また外国人の方の歯の色を見てみると、明らかに白い歯を持つ方が男女を問わず圧倒的に多いこともわかります。この違いはいったい何なのでしょうか。今回はわれわれ日本人の歯がなぜ黄色く見えるのかについてご紹介したいと思います。

人種の違いと歯の特徴
人種の違いと歯の特徴

まず歯が黄色い傾向にあるのはわれわれ日本人だけではなく、そのほかに中国人や韓国人なども同じ傾向にあります。

そのため正しくは、歯が黄色く見えるのは東アジアの国を中心に見られる「黄色人種」の特徴であると言えるのです。

そうなると、日本人の歯が黄色い理由は「人種の違い」によるものであるという結論が自然と思い浮かぶことになるでしょう。

しかし黄色人種も白人も黒人も歯の基本的な構造は同じです。それなのに歯の色に違いがあることにはどういった理由があるのでしょうか。

ではここでその疑問の答えとなるであろう、人種の違いにおける詳細な歯の違いについてご説明したいと思います。

■黄色人種
まず基本的な歯の構造とは、歯の表面はエナメル質という非常に硬い物質に覆われており、その下に象牙質があり、さらにそのなかに歯髄(神経)があります。

先程お話ししたとおり、この特徴はどの人種にも共通していることです。ではなぜ黄色人種の歯は黄色く見えるのかというと、その理由はエナメル質と象牙質に秘密があります。

まず黄色人の歯のエナメル質は、白人や黒人の歯に比べるとその厚みが少ないと言われています。

さらにその下にある象牙質も他の人種と比べると黄色がかっているという特徴もあります。

つまり黄色人の歯が黄色い傾向にある理由は「エナメル質が薄く、象牙質の色が少し透けて見えているため」なのです。

ちなみにエナメル質の厚みは歯の場所によっても変わってきます。あまり噛む力を必要としない前歯は強度が求められていないためにエナメル質が薄く、噛む力が求められる奥歯は強度が求められるためにエナメル質が厚くなっています。

そのため前歯ほど歯の色が黄色く見え、奥歯へ行くほど白く見えるというわけです。また日本人は短顔型の顔立ちが多いとされています。

短顔型は矯正において歯が動きにくい傾向にあるため、歯が黄色く動きにくいのが日本人の特徴のようです。

■白人
では白人の歯の特徴はどのようになっているのでしょうか。先程の黄色人種の歯の特徴を振り返ると、歯が黄色い理由は「エナメル質が薄いこと」と「象牙質が黄色いこと」にありました。

このことから単純に予測できる結論は、白人の歯は「エナメル質が厚く、象牙質が黄色くないから」ではないかということです。

今そのように考えた方は、ズバリ正解です。実際に白人の歯は、黄色人種の歯に比べると硬い傾向にあることがわかっています。

これは白人の歯は黄色人種の歯と比べて「エナメル質が厚い傾向にある」ということを意味しています。

またエナメル質が厚い場合、必然的にその下にある象牙質の層は薄くなります。そのため白人の歯はただ白いだけでなく、虫歯になってもシミたり痛みが出たりすることが少なく、知覚過敏にもなりにくいということがわかるのです。

さらに人種により歯の硬さが違う理由は、その国の水質が背景にあるとされている説もあります。

日本の水質は地域によって差があるものの、基本的に「軟水」であり、ヨーロッパの水質は「硬水」であることから、住む環境の水質が影響している可能性は十分あります。

またアメリカの場合、水道水に「フッ素化合物」が含まれている地域が多く、それにより虫歯になりにくい硬い歯を持つ人が多いとされています。

■黒人
黒人の歯もまた黄色人種の歯と比べ、エナメル質の層が厚く硬い丈夫な歯を持っていることがわかっています。

しかしすべての黒人が白い歯をしているというわけではなく、住んでいる国や種族の違いにより歯の色が変わってくることもあります。

また歯の白さは肌の色にも影響されます。基本的にすべての色は、単色で見るより対照的な色同士を近づけて見比べることでよりその色が鮮やかかつ強調的になります。

これを「コントラスト」と言います。つまり黒人の場合、歯の色と肌の色の違いに大きな「コントラスト」が生まれるため、それにより歯が白く見えることもあるというわけです。つまり黒人の歯は必ずしも白人と共通するとは言えないようです。

歯を白くする方法
歯を白くする方法

日本人の歯は黄色いことが特徴ではあるものの、タレントや女優といった芸能人はみな白い歯をしていますね。

その理由は、多くの芸能人が歯科治療を受けて歯を白く見せているためであると思われます。

つまり芸能人は、歯の色を白くすることは相手に良い印象を与えるうえで欠かせないことをよく知っているのです。

またそれを見て歯を白くすることに憧れる方も少なくありません。そこで最後に歯の色を白くできる方法についてご紹介したいと思います。

■ホワイトニング
まず歯そのものの色を変えることができる「ホワイトニング」をご紹介します。以前から多くの歯科医院で行われている審美治療のひとつであり、現在も保険対象外であるものの、ここ最近では女性を中心に多くの人に人気の治療となってきています。

また歯を白くすると同時に歯並びを矯正することでより審美的になることから矯正治療と合わせたホワイトニングも推し進められています。

しかしホワイトニングの薬剤には歯を脱灰(歯のミネラルが失われること)させる作用があり、それにより知覚過敏になるなど歯の負担も出てきます。

その状態で矯正をすることは歯にとってあまり良いこととは言えないため、矯正中のホワイトニングはおすすめできません。また成人前の方や妊娠中の方もできない治療となっています。

■ラミネートベニア
次に「ラミネートベニア」についてご紹介します。歯の自然な色を変えるホワイトニングに対し、「ラミネートベニア」は歯の表面に薄い材料を貼り付けて歯を白く見せる方法です。

例えるなら爪を加工するネイルチップのようなものであり、ホワイトニングよりも確実に歯の色を変えることができるだけでなく、歯の形状も変えることができます。

以前の「ラミネートベニア」は材料が長く持たずに剥がれ落ちてしまう欠点があったため、歯をたくさん削り前装冠という前歯の被せ物を作ることがメジャーの方法でした。

しかし現在では材料の質も向上してきたため、歯の負担も少なく色と形を一緒に変えることができる「ラミネートベニア」も人気の治療となってきています。

自分に合った方法で歯を白くしよう

歯の色にこだわる人の多くは、黄色い歯よりも白い歯の方が良いという考えが共通しています。

しかし人によって期待する白さは異なり、少しでも自然な白さを求める人と、人工的でもはっきりとした白さを求める人がいます。

そのため自身の要望により適切な治療方法は変わってくるため、歯科医師とよく相談をしながら歯を白くする方法を選ぶようにしましょう。

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