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矯正歯科
2017.07.21

マウスピース矯正で顎関節症が悪化することってあるの?

はじめに

「顎関節症」に悩む方は非常に多いとされています。そのためネットで調べると「顎関節症」にまつわるエピソードがたくさん見受けられますが、そのなかに「マウスピースをして顎関節症が悪化した」というものがあるようです。

「顎関節症」を改善するためのマウスピースであるはずなのに、なぜ悪化してしまうようなことがあるのでしょうか。

もしこれが本当のことだとすれば、ほかにも「顎関節症」に悩む方がマウスピースを信用できなくなってしまうおそれがあります。

そこで今回はマウスピースによる「顎関節症」の矯正が症状を悪化させてしまう理由や、さまざまな「顎関節症」の原因と治療法についてご紹介します。

マウスピースによる顎関節症の治療
マウスピースによる顎関節症の治療

「顎関節症」に対するマウスピースの治療は、歯ぎしりや食いしばりの防止、また顎の関節を正しい位置へと戻すことを目的としています。

「顎関節症」の症状を抱えている方の多くは就寝時に歯ぎしりや食いしばりをしていることが多く、歯にかかる負担を分散することと、顎を本来の正しい位置に矯正するのです。

顎関節には本来の正しい使われ方と正しい位置があります。それが日常の何らかの悪い習慣により少しずつずれていき、顎を動かすと痛みが出ることや音が出るようになります。

この状態が長く続くと顎関節症が変形してしまい、痛みや音が慢性的に続くことになるケースもあります。

また顎の関節は非常にデリケートであり、わずかな変化によっても違和感や痛みが増したりすることがあります。あるいは良くなることもありますが、それは少ないケースと言えるでしょう。

そのためマウスピースをつけただけではすぐに改善することはなく、使用を継続しつつ顎関節の変化を観察しながらマウスピースの調整を行わなくてはいけません。

それを繰り返していくことで顎関節を正しい位置に戻していくことがマウスピースによる治療の目的なのです。

また、もしマウスピースをつけただけで治療が終了し、マウスピースを何度調節しても顎関節症が改善されない場合は注意が必要です。それは顎関節の知識を持たない医師による治療である可能性が高いと言えます。

顎関節症の原因
顎関節症の原因

「顎関節症」の原因はひとつに限らず、日常生活にさまざまな要因が潜んでいることがわかっています。そのためここでは顎関節症の原因となる可能性があるものについてご紹介していきます。

■顎の筋肉の酷使
「顎関節症」になるのは必ずしも顎関節だけとは限りません。というのも、顎の筋肉の使いすぎによって顎が痛むこともあるからです。

これはおもに硬い物を好んで食べている人や噛む力が強い人などに見られ、歯ぎしりや食いしばりをしている人などにも見られることがあります。

また顎の痛みだけでなく、口が大きく開けられなくなることも大きな特徴です。この場合は、顎の筋肉を休めることが治療となります。

また顎の筋肉が硬直しているような状態になっているため、ストレッチをして筋肉をほぐす必要もあります。すぐに症状が改善されるわけではないため、継続して行うことが大切です。

■ストレス
「顎関節症」の原因で多いとされているのが「ストレス」と言われています。

また「ストレス」が原因で「顎関節症」になる人は女性に多く、特に社会に出て働いている20代から40代の人に見られるそうです。

「ストレス」は歯ぎしりや食いしばりの悪癖を招く大きな要因であり、人は「ストレス」を感じると無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしてストレスを発散します。

女性は男性よりも「ストレス」に弱く、仕事をしていることによりさまざまな「ストレス」を受けやすい社会人の女性はまさに「顎関節症」になりやすいと言えます。

■姿勢
「姿勢」の悪さが「顎関節症」の要因となることもあります。「姿勢」と顎関節には深いつながりがあり、普段から「姿勢」が悪いと必然的に顎関節にも悪影響が出ることがわかっています。

また寝ている時の「姿勢」にも気をつけなくてはいけません。うつ伏せで寝ていたり横向きに寝ていたりすると、左右のどちらかの顎を枕に押し付ける形になります。それにより片方の顎に負荷がかかり、顎関節の歪みにつながることもあるのです。

■悪癖
普段ついやってしまう癖のなかには「顎関節症」を招いてしまうものが潜んでいることが多いとされています。

そのなかでも特に顎関節を悪くしてしまうとされているのが「頬杖」や「片噛み」です。
どちらも片方の顎に負担をかけてしまう悪癖であり、無意識のうちにしてしまうことから意識をして気づくようにする習慣が必要です。

また「頬杖」の場合は顎関節だけでなく顎の形を歪めてしまい、歯並びを悪くしてしまう要因になることもあるので注意しましょう。

■歯並びと噛み合わせ
歯並びと噛み合わせの状態はもっとも顎関節に影響しやすいことがわかっています。
顎関節の位置を決めるのは全体の歯を噛み合わせた時であり、そのため噛み合わせが悪い状態で食事をすると少しずつ顎関節は歪んでいきます。

そのため歯並びが原因で「顎関節症」になってしまった場合は歯並びの矯正治療が必要になります。

普段から「顎関節症」に悩み、なおかつ噛み合わせが気になっている方は矯正治療を考えてみてはいかがでしょう。

日本顎咬合学会認定医について

歯並びや噛み合わせが原因で「顎関節症」になってしまった場合、ただ矯正治療をするだけでは「顎関節症」を改善することはできません。

なぜなら矯正治療の際に噛み合わせを改善しつつ、顎関節を本来の正しい位置に戻さなくてはいけないためです。

またすべての矯正医が顎関節と噛み合わせの関係を熟知しているとは限らず、どんなに臨床経験のある矯正医でも「顎関節症」を改善できない可能性もあります。

そこで「日本顎咬合学会認定医」の資格を持つ矯正医がいる歯科医院で矯正治療を依頼してみましょう。

「日本顎咬合学会認定医」とは噛み合わせと顎関節の関係性をよく知るスペシャリストであり、さまざまな「顎関節症」を治療できる医師として与えられる資格です。

また「日本顎咬合学会」は毎年定期的に大きな学会を開き、噛み合わせと顎関節にまつわる研究や発表を行い発展し続ける学会です。

そのため「日本顎咬合学会認定医」の資格を持つ矯正医による矯正治療は信頼性が高く、安心して治療を依頼することができると言えます。

すべてのマウスピース矯正で悪化するわけではない

マウスピースによる矯正治療で顎関節症が悪化してしまうということについては、すべてのケースにおいてそうなるとは限らないということが言えます。

顎関節症にはさまざまな原因があり、それを把握し正しく治療することで改善することができるのです。

また治療は顎関節をよく理解している「日本顎咬合学会認定医」の資格を持つ医師に依頼すると良いでしょう。

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