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矯正歯科
2017.07.30

様々な矯正治療で用いられる道具の種類とその用途

はじめに

一言で矯正治療と言ってもその中には様々な方法があり、その治療方法によって使用する道具もまた多種多様です。矯正治療の種類について知るだけでなく、それぞれどんな用途でどんな道具を使用するのかを前もって知っておくと、自分の望む矯正治療のイメージを描きやすくなるかもしれません。

ワイヤー矯正
ワイヤー矯正

矯正と聞いて、一般的にイメージするのがこのワイヤー矯正ではないでしょうか。ブラケット矯正といわれている治療方法とほぼ同じです。昔から広く行われてきている矯正治療の一つで、主にワイヤーとブラケットを使用していきます。

■ワイヤー
ワイヤーそのものは黒に近い色が多いので歯に付けると目立ちやすいのですが、別の種類のワイヤーを使用すればあまりワイヤーそのものは目立ちません。ホワイトワイヤーという種類の物を使用すれば、ブラケットもワイヤーも白い装置なので、歯の表側に装着していてもほとんど気になりません。

■ブラケット
ワイヤー矯正はブラケットとワイヤーのセットで使用していきますが、ワイヤーよりもブラケットの方が様々な種類があります。ブラケットはたいてい歯の外側に付ける場合が多く、見た目を気にする人が多いからかもしれません。ブラケットそのものは歯の横幅より少し小さいくらいで、口の中に入れるとすぐに入っていることが分かるような大きさです。

確かにブラケットを装着していると周りの人にも見られてしまうのですが、現在は様々な種類の素材で作られたブラケットがあるので自分に合ったブラケットを選べます。

■メタルブラケット
よく見るのはこの金属タイプのブラケットです。素材は金属なので、丈夫に作られていて壊れにくいのが特徴です。金属タイプを使用すると歯が比較的早く動きやすいと言われています。様々な症例がある矯正治療の中でも、比較的多くの症例に対応できます。見た目は黒っぽい銀に近い色なので、口の中に入れて目立ちやすくもあります。

しかし値段は他の矯正治療に使用する道具と比べて低めなので、なるべく治療期間を短く、また低出費で矯正したい人にとってはメタルブラケットが良いかもしれません。

■セラミックブラケット
金属とは別にセラミックタイプのブラケットがあります。プラスチックブラケットと合わせて審美ブラケットとも呼ばれています。特徴はやはりその色で、セラミックの色は歯の黄白色に近い色を出せます。

金属タイプのブラケットと比べて見た目には目立ちにくくなりますが、多少強度が落ちやすくもあります。しかしメタルブラケットと同様に多くの種類の歯列不正に対応できます。また非金属系の材料なので金属アレルギーがある人でも使用できます。

■プラスチックブラケット
さらにプラスチックタイプのブラケットもあります。こちらも色が白や透明の物があるので、セラミックと同様に色があまり目立ちません。セラミックと同様に、金属アレルギーがある場合でも使用することができます。

しかし強度はやはり金属に比べて多少劣るので外れたり割れたりしやすいとも言われていますが、材料にもよります。またセラミックもそうですが値段はメタルブラケットよりも少し高めに設定されています。

■セルフライゲーションブラケット
新しいタイプのブラケットでセルフライゲーションブラケットというブラケットも出てきました。通常はブラケットを使用するとワイヤーとの間で摩擦が生じて、ブラケットを通して歯にも引っ張られる力が痛みとして伝わってしまいます。

しかしセルフライゲーションブラケットは、ブラケットそのものにワイヤーを止める蓋が付いています。ワイヤーとブラケットの摩擦が通常のブラケットよりも少なくできるように設計されているので、患者が感じる痛みを軽減できます。ブラケットに蓋を付けた分だけ厚みが増してしまい、不快感があるという点は改善の余地があるかもしれませんが、痛みが少なく済むのは他のブラケットと大きく異なります。

マウスピース矯正

それまで矯正治療の主流だったワイヤー矯正以外にも、マウスピースという別の種類の矯正治療もあります。インビザラインとも呼ばれています。マウスピースはブラケットやワイヤーなどを口の中に付ける必要はなく、また色も透明なので装着していてもあまり目立ちませんし、痛みも少ないです。

さらにブラケットと違って自分で取り外しが可能です。ですから食事の時などにもマウスピースを外すことができるので、ブラケットと比べて不快感も少なくなります。歯磨きの際もマウスピースを外してブラッシングできるので、虫歯になりにくくもあります。

マウスピースも材料に金属を使用しないので金属アレルギーがある方にも使用できます。しかしマウスピース矯正はシミュレーション結果をもとにしてすすめていく矯正治療なので、すべての歯列不正にマウスピース矯正が対象になるとは限りません。難しい症例の場合にはマウスピース矯正はできません。

インプラント
インプラント

インプラントとは簡単に言えば人工歯根のことですが、矯正用のインプラントの用途は通常のインプラントと多少異なり、矯正の時には主に金属のネジとして使用します。アンカーとして、つまりワイヤーを導くために矯正用インプラントを歯肉に埋め込みます。埋め込んだインプラントを軸としてワイヤーを通していき、歯を動かしていきます。

ブラケット矯正は奥歯にワイヤーを固定することが多いので奥歯もワイヤーに引っ張られて多少動いてしまうことがありますが、インプラントの場合はその心配がありません。矯正用インプラントは歯が効率的に動きやすいとも言われているので、矯正治療にかかる期間を短くすることも可能です。

多様化する矯正治療の方法と道具

今まで多く見られた矯正治療は上記のものが含まれますが、これ以外にも矯正治療の種類や道具はまだあります。近年は矯正治療に使う道具も多様化してきたので、まずどんな種類の矯正治療があるのか、どんな道具を使用していくのかを前もって情報を得ておくと良いでしょう。そうすれば、費用を安くしていきたいのか、もしくはなるべく目立たないようなかたちで矯正治療をしていきたいのか等、自分の希望や目的に合った矯正治療を選べます。

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