矯正歯科 コラム
トップページ > コラム > 矯正歯科 > 骨隆起はなぜ起こる?原因と治療法
-->
矯正歯科
2017.09.10

骨隆起はなぜ起こる?原因と治療法

はじめに

ある日、ふと口のなかを見ると、歯ぐきにコブができたかのように腫れているところがあると気づいたことはないでしょうか。

一見、異常な腫れ方をしているようにも見えるため、思わず病気ではないかと慌てて歯科医院に駆け込んだ方も多いのではないかと思います。

このように、歯ぐきのある部分が特徴的に盛り上がる現象を「骨隆起(こつりゅうき)」と呼びます。今回はこの「骨隆起」について詳しくご紹介したいと思います。


骨隆起は病気か?
骨隆起は病気か?

まず「骨隆起」というものが病気なのかどうかについてお答えします。その答えは病気ではありません。

「隆起」という言葉どおり、骨が何らかの理由で盛り上がっている現象であり、その因果関係に病的な要素はなく、あくまで一部の歯の骨の組織が異常に増殖したものです。その特徴的な形から腫瘍のようにも見えるのですが、腫瘍のようにやわらかな感触ではなく、骨であるため表面はとても硬くツルツルしています。

また「骨隆起」がおきている場所は通常よりも歯ぐきが薄い傾向にあり、物があたったりすると痛みが生じます。

そのため触った時の痛みで病気と勘違いする方もいますが、それは歯ぐきの厚みが少ないために骨がじかに刺激を受けて痛みを感じていることによるものです。以上の理由から、「骨隆起」は病気ではありません。

なぜ骨隆起になるのか?

なぜ歯の骨が局所的に発達して「骨隆起」になるのか、その理由はまだはっきりわかっていません。しかしどういった理由で「骨隆起」が起きるのかは、ある程度わかっています。

そこで「骨隆起」になると思われる3つの理由についてお答えします。

■歯ぎしりや食いしばり
「骨隆起」ができている人の特徴として、日常的に「歯ぎしり」や「食いしばり」をしていることがわかっています。「歯ぎしり」や「食いしばり」は時として非常に強い力が歯にかかるため、その負荷に耐えなくてはいけないことから、歯の骨が反射的に増殖したものと言われています。

「歯ぎしり」や「食いしばり」による「骨隆起」は、上顎よりも下顎の舌側にあらわれます。奥歯よりも前歯よりに見られることが多く、また舌にあたりやすいため、「骨隆起」に気づく方の多くは下顎に「骨隆起」ができている場合のようです。

■炎症性の刺激
「骨隆起」は「炎症性の刺激」によってできてしまうこともわかっています。
具体的には歯ぐきを刺激してしまう行為全般がそれを指すことになりますが、歯ぐきに強い刺激を加える行為を日常的に行っている方は「骨隆起」になりやすいと言われています。

■遺伝
「骨隆起」は遺伝によってなりやすいこともわかっています。親をはじめとした先祖の方々の口のなかに「骨隆起」の特徴がある場合、それが子に受け継がれている可能性が高いと言えます。

他にも、骨隆起」は男性よりも女性に多く見られる傾向にあり、40代以降の中高年の年齢になるとあらわれやすくなることもわかっています。

骨隆起は自然と治るのか?

「骨隆起」は一度なってしまうと、自然に元に戻ることはありません。また「骨隆起」になってしまった具体的な原因がわかっていない状態で放置しつづけてしまうと、その後も増殖しつづける可能性が高いです。

とはいっても、「骨隆起」は病気ではないため増殖したとしてもこれといって問題となることはありません。しかし「骨隆起」によって何かしらの弊害が起きてしまっている方は、「骨隆起」に対する治療や対策を考えなくてはいけません。

骨隆起の治療と対策
骨隆起の治療と対策

「骨隆起」は病気ではないものの、異常に骨が盛り上がっていることで何かしらの弊害が出てしまうことがあります。それは「骨隆起」になってしまっている部分にものがあたって痛みが出たり、「骨隆起」が舌にあたり滑舌が悪くなったりなど、人によってさまざまです。

もっとも多いとされているのは、入れ歯を作るときの弊害です。「骨隆起」があることで入れ歯があたりやすくなり、それが理由で入れ歯がなかなかうまく使えなくなってしまうのです。

そのため「骨隆起」が明らかに何かの弊害になっている場合、それを切除する治療も行っています。「骨隆起」を切除する方法は、「骨隆起」ができている部分の歯ぐきを切って開き、骨を露出させます。その後、骨を切削し、ある程度平らにしたらふたたび歯ぐきを元に戻し、縫合します。

外科治療であるため、しっかり麻酔を施してから治療を行います。骨を削ったことによる影響で痛みや炎症が出る可能性があるため、痛み止めや化膿止めといった飲み薬も処方されます。

このように意外と簡単に「骨隆起」を切除することはできますが、治療には多少の痛みが伴うことを忘れてはいけません。また「骨隆起」は一度切除しても、再度出てくることがあります。その理由は、「骨隆起」は骨の細胞の増殖による現象であるためです。

しかし「骨隆起」ができてしまった原因をちゃんと解明し、その対策をしっかり行うことで再発を防ぐことができます。

矯正治療の必要性

「骨隆起」の原因のひとつは「歯ぎしり」や「食いしばり」です。この悪癖は無意識に行っていることが多く、歯を守るマウスピースをつけることで歯への負担を減らすことはできても、それを止めることはできません。

またマウスピースで歯への負担を減らしたとしても「骨隆起」になると言われています。そのため「歯ぎしり」や「食いしばり」を改善する方法として歯列矯正があります。

「歯ぎしり」や「食いしばり」は歯並びの悪さにより噛み合わせが合っていないことが原因で行っていることがあります。その場合、歯列を整えて噛み合わせを正常にすることで、自然と上下の歯が噛み合わさるようにします。これにより歯に異常な負荷をかけてしまう「歯ぎしり」や「食いしばり」が改善されることがあります。

歯並びと「歯ぎしり」および「食いしばり」の関係性は深いことが分かっています。そのため、歯並びが悪く、「歯ぎしり」か「食いしばり」をしている人は、将来的に「骨隆起」ができる可能性が高いと言えます。「骨隆起」ができる前の対策として、歯列矯正を行うこともひとつの手段です。

骨隆起が女性に多く見られる理由

骨隆起が男性よりも女性に多く見られる傾向にある理由のひとつに「ストレス」があげられています。女性は男性よりもストレスに弱い傾向にあるため、日常的にストレスを受けやすい環境にいる場合、それが理由で歯ぎしりや食いしばりをしてしまい、骨隆起ができると言います。

また性別を問わず、全般的に骨隆起ができている人はストレスが原因で歯ぎしりや食いしばりをしていることがわかっているため、ストレスの発散が骨隆起の対策にもなります。

このことに心当たりを感じていられる方は、骨隆起ができる前にストレス対策をしてみると良いかもしれません。

<サイト運営会社>
株式会社デンタルプロモーション