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矯正歯科
2017.09.25

矯正治療中の歯ぐきのかゆみ|原因と放置のリスクとは

はじめに

矯正治療中は歯が動くことによって起こる痛みの他にも、さまざまな違和感を感じることがあります。その中のひとつとして「歯ぐきがかゆい」という症状を訴える方がいらっしゃるようです。歯ぐきがかゆくなるというあまり聞きなれないこの症状ですが、考えられる原因をいくつかご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。


歯ぐきがかゆいと感じるときの考えられる原因は?
歯ぐきがかゆいと感じるときの考えられる原因は?

もしも「歯ぐきがかゆい」という症状を感じたら、どんな原因が考えられるのでしょうか。

■最も考えられる原因は「歯周病」!?
歯周病とは、歯と歯ぐきの間に歯垢が残ったままになり歯ぐきを刺激することによって、歯ぐきが炎症を引き起こす症状です。日本人の約80%が歯周病だといわれるほど罹りやすいお口の病気です。歯周病の症状のひとつとして、歯ぐきがかゆいと感じる人もいるようです。

■虫歯が原因であることも…
虫歯ができてしまい徐々に進行すると、歯の内部の神経に近づくにつれてさまざまな刺激が届いて痛みを感じるようになります。この刺激の感じ方として痛みよりも先行して「かゆい」と感じる人もいるようなのです。

■歯科用麻酔が切れ始めるとき
歯科用の麻酔を行った場合、間隔を鈍くするためには治療する歯の周辺全体をしびれさせます。そのため治療後しばらく感覚が無いままの状態が続き、徐々にしびれが取れてきます。この時の感覚として「かゆい」と感じる方もいるようです。

■抜歯後しばらくしてのかゆみ
歯を抜歯すると、歯が生えていた部分に傷ができます。この傷は徐々に治りますが、歯ぐきが元の通りに塞がり、中で骨が完成して落ち着くまでに半年ほどかかる場合があります。
傷が治る過程の中でかさぶたが治るときにかゆみを生じるように、歯ぐきの傷もかゆみを感じる可能性があります。そこで、抜歯後しばらく経過して、歯ぐきも塞がったのにムズムズとかゆみを感じるという症状が起こる可能性があります。

■アレルギー症状の可能性
お口周辺に起こるアレルギーとして「口腔アレルギー症候群」と言われるアレルギー症状があります。たとえば虫歯の治療での詰め物や、入れ歯に使われる金属などによる金属アレルギー。他にも、食物や歯磨き粉による食物アレルギー、また歯科スタッフの付けているゴム手袋やラバーダム(治療中に唾液や削った異物が喉の方に流れないようにする器具など)によるラテックスアレルギー(ラバーアレルギー)などがあります。

■日常のストレスが関係していることも
ストレスの症状の現れ方はひとそれぞれです。普段ため込んでしまったストレスが、歯ぐきのかゆみを感じるという症状として現れることがあると言われています。

矯正治療期間中に感じられる歯ぐきのかゆみの原因は?

では、矯正期間中に「歯ぐきがかゆい」という症状が起こる原因を、前述した「歯ぐきがかゆいと感じるときに考えられる原因」から考えてみましょう。

■矯正装置を入れていると歯周病のリスクが上がる
矯正装置を入れていると通常よりも歯磨きがしにくくなってしまいます。矯正治療をしていなくても、歯磨きだけで落とせるお口の汚れは約60%程度だと言われており、ブラケットやワイヤーが入ったお口はさらに汚れが残りやすくなってしまうのです。そこで矯正治療中は歯周病になるリスクも高くなります。歯周病で歯ぐきが炎症を起こし、ムズムズしたかゆみを感じているのかもしれません。

■歯磨きのしにくさから虫歯のリスクも高くなる
矯正治療を開始する前には、虫歯の治療は先に終わらせてから装置を装着しますが、装置を付けている長期間、歯磨きがおろそかになっている部分に歯垢が蓄積して虫歯になっている可能性は考えられます。

■矯正治療で抜歯が必要になった場合
矯正治療において、スペース不足解消のために奥歯を抜歯して並べる場合があります。その際には歯の根っこがしっかり健康であっても抜歯しなければならない場合も多く、抜歯した場所には大きい傷ができてしまいます。塞がって骨が形成されていくまでに時間がかかることが予測されるため、矯正装置装着後の時期になったころにムズムズとかゆみを感じることもあるかも知れません。

■矯正装置の金属にアレルギーがある!?
もしかすると、矯正装置に使用されているブラケットかワイヤーによって金属アレルギーを発症してしまい、そのアレルギー反応として歯ぐきにかゆみを伴っている可能性も考えられます。

■矯正治療自体をストレスに感じてしまう
歯列矯正のためにブラケットやワイヤーを付けたままの生活は、食事面や歯磨きの大変さ、見た目の問題などでストレスに感じる人もいるでしょう。もしかするとストレスからかゆみを招いてしまっているかもしれないのです。

我慢できる程度のかゆみ|放置していたらどうなる?
我慢できる程度のかゆみ|放置していたらどうなる?

「かゆみのようなムズムズ感はあるけど、痛いわけではないから我慢する」と考える方も多いでしょう。しかしこれがこれまでご紹介したような症状のサインであるとすれば、放置することでリスクを伴うこともあるかもしれません。

■歯周病や虫歯対策を
歯周病や虫歯の症状が原因でかゆみを感じているのであれば、日常生活での歯磨き法を見直す必要があります。症状が悪化すると矯正装置を付けたままでは治療ができなくなり、外して治療を優先しなければならない事態を招くことにもなりかねません。

■抜歯後の傷の治りも診てもらいましょう
抜歯後の歯ぐきのかゆみは、抜歯後の歯ぐきや骨が治るために働いているサインとも言えます。もしも、心配なことがある時には、かかりつけの歯科医師へ伝えるようにしましょう。

■歯磨きの際にかゆみを感じる時は歯磨き粉の見直しを
歯磨き粉がアレルギー反応の原因となっているのであれば別のものに変えるか歯磨き粉を使わずに歯磨きをするようにしましょう。また、金属アレルギーの可能性がある場合、もしくは事前に解っている場合は、矯正の問診を受けた時に担当医に伝えるようにしましょう。

■ストレスに感じず矯正を楽しんで!
矯正治療をマイナスに考えるのではなく、歯並びが整っていく過程を楽しんでくださいね。
矯正装置は透明のものや裏側からおこなうものもあります。もしくは逆に、ワイヤーのゴムをカラフルにしてオリジナルカラーで楽しんだりするのもよいでしょう。

まとめ

「歯ぐきがかゆい」という症状は、なかなか無いようで実は起こり得る要素がたくさんありましたね。また、歯列矯正をおこなうことで、それらの要素のリスクがさらに上がる可能性はあります。矯正している期間はご紹介したような要素もあることを知っておくことで、歯ぐきがかゆいと感じた時に不安になる要素を減らすことにもつながります。
ただし自己判断は禁物です。症状を感じたら、まずはかかりつけ歯科医に相談するようにしましょう。

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