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矯正歯科
2017.10.4

磨き残しは歯並びのせい?矯正で歯は磨きやすくなる?

はじめに

一般的に、虫歯や歯周病になりやすいところは、「歯と歯の間」「歯と歯ぐきの境目」「奥歯の溝」であることは、多くの人が知っているかと思います。つまりは「凹んでいるところ」に磨き残しが多くなり、歯並びがデコボコしていることで、より凹んでいるところが多くなって磨き残しやすくなります。

ここでは、歯並びが悪いとなぜ磨きにくいのか、またその解決法などをご紹介します。


磨きにくい歯並びとは
磨きにくい歯並びとは

歯の一本一本は、基本的に円柱のような形をしていて、歯の真ん中あたりの断面は円形です。それがアーチ状に骨に埋まって並んでいるのですが、きれいに並んでいても歯と歯の間にはV字の隙間ができてしまいます。歯並びが悪いことでよりデコボコの隙間ができ、唾液の流れが悪く、食べかすが溜まりやすく取れにくい状況を作ってしまいます。
   
このようなデコボコの隙間は狭いので、歯ブラシの毛先が当たりにくく慢性的に磨き残しが出ます。残った汚れは取り除きにくい粘着性の歯垢(細菌が繁殖したもの)や歯石(歯垢が石灰化したもの)になってしまいます。

磨き残さない方法

歯ブラシなどの清掃道具に工夫が必要です。また、磨けているかどうかを確認する「歯垢染色剤」という薬剤が市販されているので、活用すると良いでしょう。

■歯ブラシ
ヘッド部分が小さく、狭いところでも動かしやすい歯ブラシを選びます。歯肉に炎症がないならば、毛先が細くなっていないナイロン毛で、普通の硬さのもので良いでしょう。

■歯ブラシ以外の清掃道具
ワンタフトブラシがおすすめです。一本磨き用に作られており、先が円錐状になっています。狭い隙間に入りやすく毛足も短いため、食べかすや歯垢をしっかり取り除くことができます。
 
また、デンタルフロスも歯と歯の間や隙間の歯垢を除去することに役立ちます。糸状のものを指に巻き付けるタイプや、ホルダーに張ってあるタイプのどちらでも、使いやすい方を選びましょう。
 
歯と歯の隙間が少し開いているならば、歯間ブラシがおすすめです。細いものから太いものまでサイズが幅広くありますので、隙間に合ったものを選んで使うと効果的です。

■歯垢染色剤
歯垢は白色や黄白色をしており、歯の色と似ているので見分けにくいものです。そこで歯垢染色剤を歯に塗ることで、歯垢をピンクや紫、青に色付けすることができます。色はメーカーにより多少異なりますが主成分は食紅で、強いアレルギー体質でない限り問題ないとされています。

液体・ジェル状・錠剤があり、歯科医院や学校における歯磨き指導で使われていますが、ドラッグストアでも安価で市販されているので、簡単に手に入ります。
     
いつものように自分で歯磨きをした後、歯の表面にまんべんなく行き渡るように染色剤を行き渡せます。水で十分にブクブクうがいをして余分を取り除きます。

鏡を見て、奥歯まで確認します。きちんと磨いているつもりでも磨けていないところが意外にもあり、磨き残しやすい部分が目でしっかり確認できます。再び歯磨きをしますが、歯ブラシの角度や圧力に工夫が必要なこと、また適した清掃道具についても理解できると思います。

歯垢染色剤を使って、歯磨きの状態をチェックすることをおすすめします。

■定期的に歯科医院で専門的クリーニング
どんなに頑張って歯磨きをしていても、磨き残しや唾液の性質で歯石になってしまうことがあります。歯石は、歯垢が石灰化した軽石状のものですので、歯ブラシで落とすことはできず次々に積もってしまいます。また歯の表面に粘着性の細菌の皮膜ができることでも、お茶やコーヒーなどの着色物が定着しやすくなります。
     
歯科医院においてきれいにクリーニングすることで、自分で落とせなかった沈着物を取り除けるだけでなく、新たに歯垢や歯石、着色物が付きにくくなります。

歯並びを良くことのするメリット
歯並びを良くことのするメリット

歯並びを良くする治療法を「歯列矯正」と呼びますが、様々な利点があります。

■審美性(見た目)が良くなる
歯並びが悪いといっても様々なケースがありますが、特に目立つものは前歯のデコボコや出っ歯、受け口ではないかと思われます。顎の骨も関係しますので、矯正できれいな歯並びに変わることで顔貌も変わり、相手に与える印象が大きく変化します。

■歯磨きがしやすくなる
デコボコが少なくなるので磨きやすくなり、歯磨きにかける時間が短縮できます。また虫歯や歯周病の予防ができますので、歯の寿命がとても延びます。特に、歯が重なっていたり異常な所から歯が生えている場合は、磨き残すことが多いため細菌が繁殖しやすいケースです。虫歯や歯周病が進んで抜かなくてはならない事態が起きやすく、また不潔なため口臭や口内炎の原因ともなります。

特に歯周病は全身に深く関係していることからも、歯磨きがしやすくなることは、生涯の健康維持につながります。

■かみ合わせが良くなる
歯は本来、歯がきれいに並んだ上のアーチと下のアーチが、全体にバランス良くかみ合うことが望ましく、歯並びが悪いことで数点だけに負担が集中する様なかみ合わせは、様々な障害を引き起こします。噛めないことで唾液の流れが悪くなり虫歯や歯周病になりやすくなったり、顎関節症や肩こり、偏頭痛といった口腔内の問題だけでは済まなくなることもあります。

バランス良く噛めるようになることで、栄養素を効率良く摂取することができ、また集中力が高まるといった利点もあります。

■発音が良くなる
前歯の歯の間に距離があり過ぎることで、「さしすせそ」を発音するときに空気が漏れてはっきりと言えないことがあります。また「たちつでと」にも影響することもあり、外国語の発音にも関係します。

■笑顔に自信が持てる
歯並びが良いことで、歯を見せて会話することや笑うことに自信が持てます。すると対人関係の自信にもつながり、外交的になるとも言われています。

まとめ

歯列矯正は、見た目がきれいになること以上に、歯磨きがしやすくなるという大きなメリットがあります。歯磨きは欠かすことのできない生活習慣のひとつです。より効率良くより確実な歯磨きは、全身の健康維持にもつながります。

歯列矯正は、基本的に年齢制限はありません。歯磨きが上手くできずに悩んでいる方はぜひ、歯科医院で相談することをおすすめします。

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