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矯正歯科
2016.08.4

矯正歯科の必要な理由は?歯並びの悪さで体に与える影響

歯科矯正は何故必要なのか?

歯科矯正は一般的には、悪い歯並びを綺麗に治す治療のことを指します。歯科矯正の役割はそれだけではなく、審美的な改善、発音障害の改善などにも効果があります。また、前歯で食べ物をしっかりと噛み切ることや、奥歯で食べ物を噛み砕くことができるようにする治療でもあります。他には全身と噛み合わせのバランスを調整すること、歯のガタつきをなくすことで歯の清掃性を向上させて、歯の寿命を延ばすという予防の効果もあります。

更には成長期の子供の顎や顔の適切な成長発育を促す効果もあり、数多くの治療効果を持ち合わせる歯科医療の一分野なのです。歯科矯正では以下の大きな治療効果が3つあります。

まず1つ目が審美性の向上です。歯は人の第一印象にもなり、意識しなくても視界に入るものです。笑顔が素敵なことはチャームポイントにもなりますし、笑顔が素敵な人は自ずと歯並びも良い傾向にあります。

反対に歯並びが悪い人は、歯並びの悪さを隠そうとあまり口を開かずに喋ったり、笑っても歯を見えないようにしたりとどこかぎこちなくなってしまいます。歯科矯正では自信を取り戻して元気に出来る手助けにもなります。

2つ目は、噛み合わせの改善です。噛み合わせに関しては、後述で詳しく紹介します。

3つ目は、虫歯や歯周病の予防です。歯並びが悪い部分にプラークがたまりやすく、適切に除去出来ないと虫歯や歯周病につながる原因になります。そのまま放置してしまうと歯槽膿漏による歯の傾斜や抜歯につながるので、可能であるなら早期の矯正治療をお勧めします。

このように歯科矯正の意義を簡単に挙げていきました。誰でも綺麗な歯並びに憧れるものだと思います。そして口内を健康でありたいと思うものです。そうした患者の手助けをするのが、歯科矯正でもあるのです。

噛み合わせが悪いと身体が歪む?
噛み合わせが悪いと身体が歪む?

ここでは噛み合わせのことを詳しく紹介します。歯並びが悪いと、身体にどんな影響があるのでしょうか?

まず1つ言えることがあります。歯並びが悪くて噛み合わせが良い、ということは稀ですので『歯並びが悪い=噛み合わせが悪い』と捉えても間違いではありません。噛み合わせで思い浮かぶのは食べ物を噛むことでしょう。食べ物を噛むには上と下の歯がしっかりと噛み合わさることで、食べ物を切ったり磨り潰したりします。

しかし歯並びが悪いと上と下の歯が全く当たらなかったり、当たったとしてもしっかりと噛むことが出来ずに咀嚼することになります。その結果、胃や腸などの消化器官への負担が大きくなったり、偏った噛み方をすることで、顎関節を痛めて顎関節症や腰痛の要因にもなります。偏った噛み方が続くと口角が斜めに向いてしまったり、顎の筋肉のバランスが崩れることで顔が歪んでしまったりすることにつながります。

食事の時に噛む回数が少ないと、認知症になる確率が高まり、噛み合わせが正しくないとアルツハイマー病の原因と言われるタンパク質『アミロイドβ』が多く分泌されることにつながります。顎周辺の筋肉は噛み合わせが悪いと筋肉が緊張した状態になるため、頭痛や肩こりにつながるなど全身の健康状態にも関わってきます。

更に噛むバランスが崩れてしまうと、神経のバランスも崩してしまう人もいます。特に強いストレスがかかっている時に歯を噛み締めてしまう癖があると、噛み合わさる面(咬合面)が磨り減ったり、筋肉に負担がかかります。そういった状態が続くと精神的にも不安定になって自律神経を乱し、めまいが起きたり自律神経失調症になってしまう人もいるようです。

他には顎のズレを治すと、一瞬で首筋から脳へ入る血液が増えます。顎のズレを治したことで一番に影響を受けるのが、血液の多い前頭葉です。うつ病は血流が著しく低下することでも起こりますが、血流が良くなるとストレスに対抗する体内ホルモンが出てきて免疫が高まります。脳の血流をあげることで脳を活性化させたり効率が良くなったりします。加えて脳の若返りをさせることも可能になります。

このように噛み合わせが認知症からアルツハイマー病、脳の血流にまで影響することが分かってもらえたと思います。噛み合わせが悪いことで身体に様々な影響を及ぼす要因があることを、より深く知ることが重要なのです。

大掛かりな矯正治療もある
大掛かりな矯正治療もある

矯正治療は半年ほどの短期間で終わるものから、3年以上もの長い期間をかけて治療をしていくものと様々あります。長期間かかるものの中でも顎変形症と呼ばれるものがあります。

顎変形症とは上顎(上顎骨)または下顎(下顎骨)のどちらかが、あるいはその両方で骨格的に位置のズレや形態の異常(非対称)が大きく出ているものです。顔貌や噛み合わせの異常を起こしている状態を言います。その病態は下顎が前方に出ている場合(一般的に受け口)や上顎が著しく突出している場合(出っ歯)など様々です。

顎変形症の場合、一般的な矯正治療だけでは十分な治療効果が期待出来ない場合が多く、顎の骨を外科的に手術で切って動かす、【外科矯正治療】が行われます。

外科矯正治療は全身麻酔による本格的な手術が必要になりますが、大きな治療効果が期待でき、矯正治療の中では唯一健康保険が適用されます。一般的な矯正治療では健康保険は適用されず、全額自費です。

手術は下顎単独手術の場合と上下顎の両方を手術する場合があります。原則、口の中からの手術になるため、顔などに手術痕が残ることがないのがメリットです。

入院期間は約10日前後とされています。治療の対象となるケースは、上顎前突症(出っ歯)、上顎後退症(受け口)、下顎前突症(著しい受け口)、下顎後退症(出っ歯や睡眠時無呼吸症候群など)、開咬症(前歯が噛み合わない)、顎骨非対称(顎の歪み・顔の非対称)などで、外科矯正治療を行うことで、本来持ち合わせている機能や審美的障害を改善することが出来ます。

こうした大掛かりな手術も矯正治療の一部なのです。このような大掛かりな手術の場合には、個人の歯科医院に通院しながら矯正治療をし、大きな病院で手術をすることになります。個人の歯科医院をかかりつけ医として、他の病院との連携が取れることで、スムーズな矯正治療が行えるのです。

普段の生活で気をつけたいこと

ここでは矯正治療をする前に、歯並びに悪影響を及ぼす日常生活で気をつけたい癖などを紹介します。

まずは頬杖をやめることです。頬杖をつくことで歪んでしまい、歯並びを内側へと移動させて、顎への負担をかける要因になります。またうつ伏せ寝や横向き寝をすると矯正治療の何十倍もの圧力が歯列へ持続的に加わることでも歯並びが悪くなります。

次は口呼吸です。口呼吸をしていると口が開いたままになり、唇や舌と歯のバランスが崩れてしまいます。バランスが崩れたまま舌が歯を押し続ける状態は、歯並びが悪くなる原因にもつながり、顔や身体に歪みを生じさせる可能性があります。口唇が弱いと口が開きやすくなり、口呼吸しやすいので注意が必要です。

他には片側の歯だけで食べ物を咬む癖がある場合は顎の筋肉バランスが崩れる要因になるので、左右で均等に噛むことを意識します。

これは矯正治療後でも言えることです。癖というものは自分ではなかなか気がつくことが出来ず、人から指摘されて初めて気づくということもあります。何気ない癖を普段から直せるよう、自身の日常生活を客観的に見ることを心がけましょう。

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