矯正歯科 コラム
トップページ > コラム > 矯正歯科 > 横向きの親知らずがある場合の歯列矯正 親知らず抜歯のタイミングは?
-->
矯正歯科
2018.02.10

横向きの親知らずがある場合の歯列矯正 親知らず抜歯のタイミングは?

はじめに

一般的に「親知らず=抜歯するもの」というイメージが定着しています。しかし、親知らずが横向きに生えているからと言って、必ずしもこれを抜歯しなければならないというわけではありません。親知らずや他の歯の状態によっては、歯列矯正を活用することで横向き親知らずを活用できる可能性もあります。そこで、親知らずと歯列矯正、抜歯の必要性やタイミングについて解説します。


そもそも「親知らず」とは?
そもそも「親知らず」とは?

まずは、そもそも「親知らずとは何か?」ということについて説明しておきます。親知らずとは、一番奥の奥歯のことです。全ての歯の中で最後に成長し、20歳前後で生えることから「親も知らない」ということで親知らずと呼ばれています。正式名称は「第三大臼歯」または「智歯」とも呼ばれています。
親知らずが通常の歯と大きく異なるのは、普通に生えてこない可能性が高いということです。例えば、親知らずが生えてくるスペースが不十分であり、まっすぐの方向に生えてこなかったり「埋伏歯」になってしまうといったケースがあります。また、親知らずは理論上は上下で4本生えるのですが、3本以下の人がいたり、そもそも親知らずが存在していない人もいます。
親知らずを抜歯するイメージが強いのは、親知らずが歯の病気を起こしやすいことに由来します。歯肉に部分的に埋まった状態の親知らずは歯周炎の原因となります(智歯歯周炎)。生える方向がおかしかったり、智歯歯周炎を再発するような場合だと、他の歯や歯茎の健康を考えて親知らずを抜歯してしまいます。また、通常の歯と同じように抜歯できないケースもあり、その場合は歯肉を切開したり、骨を削る必要が出てくる可能性もあります。他の歯と比較して、抜歯するというだけで相応の治療を必要とするケースも多いのです。

横向きの親知らず、歯列矯正における活用法

邪魔な親知らずは抜歯してしまうべきなのですが、状況次第では親知らずを活かして矯正治療ができる可能性もあります。親知らずも基本的には普通の奥歯と同じ歯であるため、これを活かした歯列矯正も不可能ではないのです。
例えば、既に親知らずの前の歯を失っている場合です。もしくは、虫歯などで歯の状態が良くない場合もこれに含まれます。要するに親知らずをその隣の歯、つまり第二大臼歯の位置に移動させて第二大臼歯の代わりにするという方法です。第二大臼歯が虫歯であれば抜歯して、欠損している部分を親知らずを動かして代用するのです。

歯列矯正を邪魔する可能性もある
歯列矯正を邪魔する可能性もある

親知らずを使って失った奥歯を天然歯で補うという活用法を見出すことはできますが、常に何らかの活用法が見いだせるというわけではありません。場合によっては、歯列矯正の邪魔になるという理由で親知らずを抜歯することもあります。
理由としては、第一に先ほど説明した「智歯歯周炎」という病気です。歯肉に炎症を起こして、それが他の歯の近くの歯肉に拡大してしまうと、そこから重度の歯周病にまで発展してしまう可能性があります。
次に、親知らずの存在が矯正治療後の歯の後戻りの原因になることもあります。せっかく時間をかけて歯を動かし、矯正治療を完了させたにも関わらず、親知らず1本が原因で後戻りしてしまってはもったいないことです。そうなるのであれば、早めに抜歯する必要が出てきます。
親知らずを抜歯する理由は他にもありますが、失っている奥歯が特に無いのであれば、横向きの親知らずを活用するまでもなく歯列矯正は可能です。横向きでも歯列矯正によって起こすことが出来ますが、そもそも起こす必要がない親知らずを、智歯歯周炎などのリスクを抱えてまで保持しておく必要も無いでしょう。抜歯には抵抗がある人も、他の歯や歯並びに悪影響を及ぼす可能性があることを理解して、必要であれば抜歯を受け入れてください。

親知らずを抜歯するタイミングは?

いざ親知らずを抜歯すると言っても、すぐに抜歯しなければならないとは限りません。親知らずを抜歯する場合は、適切なタイミングというものが患者さんごとに異なります。矯正歯科医師の指示に従って、適切なタイミングで抜歯をしてもらってください。
歯並びの状態や実行する矯正治療の内容次第で、どのタイミングで抜歯すべきか判断が異なります。最近では、抜歯の直後は歯が動きやすいということが判明しており、歯列矯正とタイミングを合わせて抜歯をするという歯科医もいます。いずれにせよ、その判断を下すのは歯の専門家である歯医者にまかせるとよいでしょう。
歯科医師によって判断が異なる場合もありますので、もし診断に不安を感じたら歯科治療専門の質問掲示板を利用して相談してみることもいいかもしれません。自身が置かれている状況を的確に伝えて相談すれば、専門家たちの貴重な意見を聞くことができます。一つの判断材料として、今後の方針を決める際に活用し安心して治療を受けられるといいですね。

<サイト運営会社>
株式会社デンタルプロモーション