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矯正歯科
2018.02.13

繰り返す顎関節症・・・歯列矯正治療で改善は?

はじめに

顎関節症を患ってしまうと、口を開くなどの行動においてさまざまな症状を呈することになります。虫歯や歯周病に次いで患者数が多い病気であるとも言われており、決して他人事ではないことがわかります。そんな顎関節症ですが、実は歯列矯正によって改善できる可能性があるのです。そこで、顎関節症改善のための歯列矯正について解説します。


顎関節症とは?
顎関節症とは?

その前に、まずは顎関節症という病気について簡単に触れておくことにしましょう。
顎関節症とは、口の開閉において顎関節に何らかの症状が起こる病気です。顎関節は耳の前にあり、指で押さえて口を開閉すると場所が良くわかります。
顎関節症の主な症状は、「口が大きく開けられない」「顎が痛む」「顎を動かすと音が鳴る」と言った症状です。音だけしか症状がないという場合もありますが、それでも顎関節が耳の近くに有ることから音が気になってしまう人が少なくありません。
症状が進行してしまうと、痛みが大きくなり、頭痛や肩こりなども併発してしまいます。最終的に、日常生活に支障が出るほどの症状に発展してしまうこともあります。人生において、2人に1人は発症する病気であるとも言われています。つまり人生において50%の確立で顎関節症を発症してしまうということになります。大きく口を開けると顎がガクっとなるように感じることがあるかもしれません。半分の確率となれば、やはり他人事ではないということがわかると思います。

歯列矯正と顎関節症

顎関節症の原因は、はっきりとしていません。昔は「かみ合わせが悪いこと」が顎関節症の原因であると言われていましたが、現在はさまざまな要素が重なって顎関節症を発症するのだという考え方が有力です。
歯列矯正を行うことによって、悪い歯並びを改善することができます。軽度の顎関節症の場合、歯並びを改善するだけで顎関節症の症状が改善する可能性があります。ただし明確なことは言えず、特に重度の顎関節症の場合は歯列矯正によって症状が改善することは期待できないと言っても過言ではありません。
そもそも歯列矯正によって顎関節症を改善するという場合には、変化し続けている顎や歯の状態に対応できることが必要となります。顎関節はフレキスブルであり、噛む位置は筋肉の緊張状態によっても左右されてしまいます。また治療に伴って顎骨の形状が変化するというリスクについても十分な管理が必要になります。そうした変化にも対応し、正しいかみ合わせの位置を状況に応じて変更できる技術が要求されます。治療においては、そういった分野に精通した医師を探すことも重要なのです。

顎関節症と歯医者での治療
顎関節症と歯医者での治療

顎関節症が重度である場合、この状態では歯列矯正を行うことはできません。歯医者では別の治療法が用意されており、「スプリント」と呼ばれるマウスピースを使って治療を行います。これは、上顎または下顎の歯に被せるタイプのマウスピースです。夜、寝ている時に装着することによって、睡眠中の無意識な噛み込みによって顎関節や筋肉にかかる負担を軽減することができます。
痛みがある場合、その部位に近赤外線レーザーや電気刺激を用いることによって筋肉を収縮させ、血流を改善する治療を行うことがあります。また、痛みがひどい場合には鎮痛薬によって対症療法とします。ですが、この治療法が常に顎関節症の治療あるいは症状の緩和に役立つとは限りません。特に、治療開始から2週間経過しても症状の改善が見られなかった場合は、より専門的な治療によって顎関節症を治療する必要があります。特に重度の顎関節症を治療するためには、外科手術が用いられることが多いです。

結局、歯医者で顎関節症は治せるの?

歯医者で歯列矯正やマウスピースを用いて顎関節症を治せるかどうかについてですが、基本的に「わかりません」としか言いようがありません。これらの方法で治療できる場合もあれば、手術が必要なほど重傷なこともあります。逆に、自然に治ってしまうケースもあります。これは顎関節症に関する要素がどれだけ多かったなど、それぞれの顎関節症の状態によって異なります。
自然に治る可能性もあるなら放置しても良いかと言えば、そうでもありません。前述の通り顎関節症は日常生活に支障が出て、治療のために手術を必要とする状態になってしまう事も考えられます。そうなれば生活の質が下がり、治療のための負担も大きくなってしまいます。できれば、そうなってしまう前に手を打っておきたいところです。
治療の是非に関わらず、まずはお近くの歯医者を受診してください。検査によって顎関節症であるかどうかの診断、および治療を開始できます。重度の場合は、治療ができる専門医を紹介してもらうこともできます。ひょっとしたら歯列矯正によって並行して症状が改善することもあります。最終的な結果は症状次第という点は否めませんが、まずは歯医者で診てもらうことが重要です。

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