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矯正歯科
2018.03.13

矯正中の痛みでついやってしまう食いしばり。実は危険です!

はじめに

歯列矯正中は痛みや違和感、不快感がつきまとって気分が良いものではないかもしれません。きれいな歯並びのために我慢しなくてはいけないとはいえ、ストレスが溜まってしまうのも無理ありません。何とかならないか…ともやもやとしていると、気づけば歯を食いしばっているなんてことはありませんか?痛みに耐えたり、違和感をかき消そうと歯を食いしばってしまう方もいるのではないでしょうか。歯を食いしばると痛みや違和感が少し和らいだように感じることがあり、ついついやってしまうのですが、歯列矯正中の食いしばりはとっても危険なのです。


「食いしばり」の原因とは
「食いしばり」の原因とは

歯列矯正の痛みや違和感、不快感からついついやってしまう食いしばり。歯医者さんの間では、「クレンチング」と呼ばれています。無意識のうちにぐっと力を入れてしまう食いしばりですが、その原因はいくつかあります。

■心身のストレス
歯列矯正の痛みや違和感、不快感は、心身にとって強いストレスになることがあります。歯に強い力をかける食いしばりは、心身のストレスを一時的に和らげることができるので、強いストレスを感じたとき、無意識にそのストレスから逃れようと、歯を食いしばってしまいます。

■痛み
歯列矯正の痛みを少しでも和らげようとして食いしばりをしてしまうことがあります。強い力は一時的に痛みを緩和させるので、強い痛みや継続的な痛みをともなう際に、ついつい歯と歯に強い負荷をかけてしまうのです。

■器具があっていない
歯列矯正の装置や器具が体にあっていない、もしくは、ずれてしまっている時に食いしばりが起こることがあります。無意識のうちに装置や器具を動かそうとしてしまっている場合が考えられます。

■全身に力を入れている
歯列矯正が原因ではありませんが、重い荷物を持つときやスポーツをしているときなど、全身に力を入れる必要があるときに、人は無意識のうちに食いしばりをしてしまうことがよくあります。

「食いしばり」はどうして危険?

ストレスや痛みの緩和、全身に力を入れるときなど、無意識のうちにしてしまう食いしばり。しかし、いくら無意識とはいえ、歯列矯正中に食いしばりは特に注意が必要です。

■歯列矯正治療がうまくいかなくなる
歯列矯正は、歯を左右や前後というように横方向に動かして歯並びを整える治療です。一方で食いしばりは、歯に対して垂直、つまりは縦方向に強い力を与える行為です。矯正装置で左右、前後に歯を動かしている最中に縦方向に強い力がかかってしまっては、歯が動きにくくなってしまいます。一時的な力ではさほど影響はありませんが、何度も何度も食いしばりをしたり、長時間、長期間食いしばりをしていると、矯正中の歯の移動が予定よりも遅れてしまったり、最悪の場合は矯正したい方向とは別方向に歯が動いてしまう可能性もあります。歯列矯正治療が長引くだけでなく、せっかく歯並びを整えるために矯正をしているにもかかわらず、歯並びがさらに悪化してしまうことにもなりかねないのです。

■歯にダメージがかかる
食いしばりによって強い力が加わると、歯が欠けたりすり減るなどのリスクがあります。特に、虫歯治療などで神経を抜いてしまった歯は神経がある歯に比べて脆いため、歯が割れてしまう可能性もあります。割れてしまった歯はほとんどの場合抜歯をするしかなく、歯を失うことにもつながってしまうのです。

食いしばりを改善するには
食いしばりを改善するには

歯列矯正治療に大きな影響を与える食いしばり。もちろん、日々食いしばりをしていないか注意することは大切ですが、これから十分に気をつけようと思っても、無意識のうちに、例えば睡眠中にやってしまっていては、気をつけようもありません。では、どうやって食いしばりを改善すればよいのでしょうか。
■飲酒やカフェイン摂取を控える
過度な飲酒やカフェインの摂取は、体を緊張状態のままにしてしまいます。緊張状態は体に力が入っている状態なので、無意識のうちに歯を食いしばってしまう可能性が高くなります。

■口腔筋機能療法(MFT)
唇や頬の筋肉を動かし、トレーニングをする方法です。矯正歯科で訓練を受けた歯医者さんや歯科衛生士さんに指導してもらいます。治療をお願いしている歯医者さんに、一度この口腔筋機能療法(MFT)について相談してみましょう。

■マウスピースをつける
スポーツ選手がつけているマウスガードは、外傷から歯を守るためだけではなく、食いしばりによる歯への負担を軽減する目的もあります。睡眠時にマウスピース(ナイトガード)をつけることで、無意識のうちに歯を食いしばっていても、歯への負担を少なくすることができます。

■自律訓練法
日常的に食いしばりをしてしまう場合、自律神経を整えることも効果的です。いわゆるリラクゼーションのことで、体全体をリラックスさせ、心身の疲れを癒す効果が期待できます。精神科や心療内科で取り入れられており、訓練次第で自分でも行うことができます。
歯の食いしばりについて気になることがあれば、しっかりと担当の歯医者さんに相談しましょう。これらの改善方法も、歯医者さんとしっかりと話し合って、対策していくことが望ましいです。

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