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矯正歯科
2018.04.7

「早い歯列矯正」のうたい文句は落とし穴かも?

はじめに

歯並びの乱れを気になっている方が歯列矯正を考えたときに、なるべく早く矯正を終わらせたいと思うことは当然のことでしょう。歯列矯正というのは、どの方法でも時間が掛かるものですが、最近では「スピード矯正」や「短期間矯正」というような広告も見かけるようになりました。しかし、通常よりも短期間で歯列矯正が終了するというのは、厳密には矯正ではない場合や、それ相応のリスクも存在する場合があります。早く終わるということはとても魅力的ですが、「早い歯列矯正」といううたい文句に飛びついてしまうと後で後悔をすることも考えられますので、そうなってしまわないようにどのようなリスクがあるか、どうして早く矯正できるのかをについてお話していきましょう。


歯列矯正とは
歯列矯正とは

歯列矯正というのは、ブランケットという装置やマウスピースを使用して歯を徐々に動かして歯並びを整えていくというものです。装置の力で、骨の新新陳代謝が起き、骨が溶けた後に歯が動き、その後新しい骨が出来るという仕組みになっています。ですので、強く力を加えれば、早く歯が動くというわけではなく、ある程度時間を掛けて行っていくことが必要なのです。力が弱すぎても歯は動きませんが、強すぎる力を加えると骨の破壊と再生が停滞して、逆に歯の動きが鈍ってしまいます。もちろん、歯の乱れ具合にもよりますが、歯列矯正というのは、焦って行うものではないでしょう。

「早い歯列矯正」の真偽

それでは、最近見かける「スピード矯正」や「短期間矯正」というのは、どういった仕組みになっているのでしょうか。その一つには、「インプラント矯正」が、あります。インプラントというのは、失った歯の代わりにチタン製の人工の歯根と歯を埋め込む治療法です。これは、顎の骨にインプラントを埋め込むために外科手術となりますが、咀嚼力や見た目にも、自然の歯と変わらず違和感なく使用し続けることが可能です。
他にも、「コルチコトミー」という顎の骨を一部切り取って、歯が動きやすい状況を作るというものがあります。コルチコトミーでは、小さな力で歯がしっかりと動くため、矯正中の痛みを減らすことが可能になり、治療の期間も約半分に短縮することが出来るのです。そして、コルチコトミーが進化した「ヘミオステオトミー」というのは、あらかじめ歯に装着装置を装着し、海綿骨に切り込みを入れて歯を動きやすくしていくものです。矯正装置と手術により矯正を短期間で終わらせるという方法ですが、最新の技術のため習熟した医師が少ないという難点があります。
その他には、外科的治療ではなく、短期間で歯列矯正が行える「セラミック矯正」というものがあります。歯並びを治したい歯とその周りの歯を削ってセラミックを被せるという方法です。とにかく、早く歯並びを整えたいという方には適していると言えるでしょう。

短期間の矯正のリスクとは
短期間の矯正のリスクとは

セラミック矯正に関しては、健康な歯を削らなくてはいけないというデメリットと共に、一時的に綺麗な歯並びを手に入れたとしても、再び歯が動いてしまい元の状態に戻ってしまうことがあるということが考えられます。歯列矯正には「後戻り」といって、矯正が終わった後も歯が動きやすく、元に戻ってしまうという現象が多く見られます。ですので、その期間は保定装置を装着して過ごさなければならないのです。また、歯を削ってしまうと、冷たいものを食べたときにしみたりする、というデメリットも存在します。インプラントに関しても、使い心地や見た目は変わりませんが、やはり自然の歯と違ってメンテナンスが必要となります。健康な歯はなるべく抜かずに残しておきたいものですよね。大掛かりな外科的治療に関しても、手術である以上、歯医者さんの技量によって大きく左右されてしまいます。いずれも、通常の歯列矯正より費用は高くなってしまいますので、注意が必要です。

歯列矯正で大切なこと

上記でもお伝えしたとおり、外科的手術というのは歯医者さんの技量によって大きく左右されてしまうものです。費用もそれだけ高くなってしまいますよね。セラミック矯正に関しては、やはり「後戻り」の点で注意が必要でしょう。ただ、どんな歯列矯正でも後戻りはつきものです。今は、ブランケット矯正にも、表側に装着するものではなく、裏側に装着をして目立たなくしたものや、金属をセラミックに変える方法や透明のマウスピースによるものなど、様々な種類があります。マウスピース矯正なら、食事や歯磨きのときにご自身で一時的に外すことができるので、食事に制限が掛からず口の中を清潔に保つことが可能です。どういったものを選ぶかは、信頼のおける歯医者さんにしっかり相談して、ご自身の歯の状態に合わせたものを選ぶことが必要になってくるでしょう。そして、矯正が終わった後も、元に戻ってしまわないように、歯医者さんの指示に沿って保定期間を過ごしてください。

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