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矯正歯科
2018.06.13

健康歯の抜歯の基準!歯列矯正で抜く歯と抜かない歯の違いは?

はじめに

歯列矯正をする際、たとえ健康な歯であっても必要となる場合は抜歯をしなければいけないときがあります。問題のない歯を抜いてしまうというのは、とても抵抗があることですよね。一方で、歯を抜かないという選択をとる場合もあるのですが、この違いにはどんな基準があるのでしょうか。できれば抜歯はしたくない…という方、抜歯が必要と言われたけれどどうして?と疑問を持たれている方は、健康歯の抜歯の基準について知ることで不安や疑問を少しでも解消できるかもしれません。


どうして抜歯をするの?-抜歯が必要な理由-
どうして抜歯をするの?-抜歯が必要な理由-

大人の歯の本数は決まっており、上下各14本(親知らずを含めると上下各16本)が基本的な歯の本数です。それとともに、歯が生えることのできるスペースも決まっており、歯槽骨と呼ばれる半楕円型の骨に1本1本の歯が埋まっています。限られたスペースにすべての歯が生えているので、スペースが狭ければ歯は詰まって生えなければいけませんし、広すぎると隙間ができてしまいます。歯並びは、1本1本の歯の大きさや生えるスペースのバランスによって大部分が決まってきます。歯並びが整っていない場合、特に生えるスペースが狭く詰まった状態では、歯は前後にずれて少しでも生えるスペースを確保しようとします。そうすると、きれいに並んだ歯の生え方というのは難しく、どうしても歯並びが悪くなってしまいます。歯列矯正では、このような歯並びをきれいに整えるために、歯が並ぶことのできるスペースを確保する必要があります。そのために、健康な歯であっても歯並びを整える目的で抜歯をしなければならない場合があるのです。また、歯並びだけでなく噛み合わせを整えることも重要ですので、やはり歯がまっすぐに並んで生えて上下の噛み合わせも調整しようとすると、その分のスペースを確保する必要性がでてきます。

抜歯をする歯は決まっている?-抜かない歯はあるのか-

歯列矯正をする際にどうしても抜歯の必要があるということがわかりましたが、抜く歯はどれでもいいかというとそうではありません。患者さんそれぞれの症状など個人差はもちろんありますが、歯並びや噛み合わせを整える目的で抜くのに適した歯の部分があるのです。一般的に抜歯の対象とされることが多いのは、第一小臼歯と第二小臼歯です。これらは、前歯から数えて4番目5番目に生えている歯のことです。これらの歯は他の歯に比べて骨に埋まっている部分が浅く、2本ともに同じような形をしており歯としての役目もさほど変わらないため、どちらか一方を抜いても問題がないと考えられています。どちらを抜歯するかについては、一番に検討されるのは第二小臼歯ですが、第一小臼歯が虫歯などのトラブルを起こしている場合はこちらを抜いてしまうというケースもあります。
反対に抜かない歯もあります。まず前歯を抜くことはほぼありません。前歯は一番人の目に触れる部分ですから、見た目の美しさ(=審美性)を考えると抜くことがためらわれます。また、前歯から数えて3番目に生えている犬歯は骨に深く埋まっており噛み合わせのバランスを保つ働きがある歯なので対象からは外されます。他にも、口の奥にある、前歯から数えて6番目7番目の大臼歯は食事の際に食べ物をすりつぶす役目があり、噛み合わせを安定させる働きもあるため抜歯の検討には至りません。
歯1本1本にはそれぞれの生え方や役割、働きがあり、どれか1本を失うと審美性や機能面で大きく影響することがあるのです。

どうしても抜歯をしたくないとき、他に対処法はある?
どうしても抜歯をしたくないとき、他に対処法はある?

抜歯が必要となる場合、歯医者では抜いてもさほど問題ないと判断できる歯を選んで抜歯を行います。それでも、「やっぱり健康な歯を抜くのはちょっと…」という方もいらっしゃるでしょう。歯列矯正はすべて抜歯が必要というわけではありませんから、場合によっては抜歯をせずに歯並びや噛み合わせを整えることが可能です。例えば、健康歯をすべてそのままにとまではいきませんが、歯を削るという方法もあります。歯がまっすぐに並んで生えるスペースをつくるため、隣の歯を削って余裕をつくります。この方法は、歯を抜くほどのスペースは必要ない方、歯の生え方のばらつきが軽度の方に限ります。他にも、歯と歯の隙間を確保するための専用のワイヤーを使って間隔を広げるといった方法もあります。こちらも歯を削るものと同様、症状が軽度の方向けの方法です。それ以外では、少々大掛かりな治療にはなりますが、歯茎の骨にインプラントを埋めて支持部をつくり、ワイヤーで歯と歯の感覚を調整するインプラント矯正というものもあります。歯と歯の十分なスペースを確保できれば、抜歯をせずにすむ場合があります。しかしながら、これらの治療方法はあくまでも適する適さないがありますから、歯医者で歯列矯正を相談される際にしっかりと確認をするようにしましょう。どうしても抜歯が必要となることはもちろんありますので、歯列矯正の際の抜歯についてはしっかりと認識しておきましょう。

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