矯正歯科 コラム
矯正歯科
2018.07.4

低コストで矯正出来る!部分矯正のメリット・デメリット

はじめに

前歯が出っ歯になっているのが気になる、歯並びがデコボコに見える八重歯がコンプレックス…など、歯全体ではなく部分的に治したいという方は多いのではないでしょうか。歯並びを全体的に矯正するとなると、大掛かりで長期間の治療が必要になりなかなか治療の決断ができませんが、部分的な矯正治療をする部分矯正であれば比較的短期間の治療できれいな歯並びを手に入れることができます。低コストなのも魅力的ではありますが、もちろんメリットとデメリットはつきもの。部分矯正を理解して、歯並びを整える際の参考にしてくださいね。


部分矯正とは?
部分矯正とは?

よくイメージされる、歯全体の歯並びを矯正する治療を「全体矯正」と呼びますが、部分矯正は1本または数本の歯だけを矯正するものです。全体矯正の主な目的が噛み合わせを整えたり、発音に支障をきたしているところを治すというような機能的なものであるのに対し、部分矯正は出っ歯や八重歯を治したいというような見た目の美しさ(=審美性)が主な目的となっているという違いもあります。また、部分的な治療ということもあり、全体矯正と比べて歯医者に通う治療期間やその費用も大きな差があります。全体矯正となると、通常2~3年の治療期間を必要としますが、部分矯正の場合はおよそ半年~1年程度で治療が済みます。治療期間が短く、治療する歯の本数も少ないので、費用は全体矯正の3分の1程度であることが多く、とても低コストで歯列矯正をすることができます。

部分矯正はどんな人に向いている?

全体矯正と部分矯正、それぞれ向いている人とそうでない人がいます。部分矯正に向いている人の特徴や悩みとしては、

■歯並びや噛み合わせは特別問題はないが、前歯だけが出ていたり八重歯が気になる

■歯の一部分のみ、歯並びがガタガタとしている

■前歯の歯と歯の間隔が開きすぎている(すきっ歯)

■歯周病にかかった部分の歯並びを整えたい

■一度歯列矯正をしたが、後戻りをしてしまい治したい

というものが当てはまります。
全体的な歯並びや噛み合わせは問題ないということが一つのポイントとなります。全体的に噛み合わせがうまくいっていない、歯並びがガタガタとしているという方は、部分的な歯列矯正では根本的な解決に至らない可能性が高く、部分矯正よりは全体矯正を検討された方が良いでしょう。また、成長過程の子供には部分矯正はあまり適していません。これからの発育・成長で口内環境は大きく変わっていきますので、子供の歯並びが気になる方は歯がまっすぐに生えるための口内環境づくりや早期からの全体矯正がおすすめです。ご自身がどちらの矯正治療をすべきかどうか迷った場合は、専門の歯医者に相談してみると良いでしょう。

部分矯正のメリット
部分矯正のメリット

部分矯正の大きなメリットとしては、やはり低コストで歯並びのきれいさが手に入るということでしょう。歯の一部分と思われるかもしれませんが、気になっている部分をきちんと矯正すると、歯の全体的な印象が大きく違ってきます。出っ歯やすきっ歯を治すだけでもとても魅力的な口元になりますよ。また、先ほどもご説明したように、治療期間が短く済むというところも魅力です。矯正治療には違和感や痛みを伴うことがありますから、治療に当たっての身体的負担も軽減することが可能です。さらに、全体矯正のように歯にぐるっとワイヤーをつけるということがないので、矯正をしていることが目立たないというメリットもあります。低コスト、短期間で歯並びを改善できるという点が、部分矯正の最大のメリットですね。

部分矯正のデメリット

メリットが大きい印象を受ける部分矯正ですが、もちろんデメリットとなる要素もあります。一つに、部分矯正に適している症状が限られるということがあります。前述のとおり、歯の噛み合わせが大きくずれている場合は部分矯正では完全に治療することができません。また、機能的にも審美的にも完全に歯並びと噛み合わせを治療したい場合、全体矯正の完成度からはどうしても劣ってしまいます。部分矯正はあくまでも、歯の一部分の矯正に過ぎません。歯全体の印象を大きく変えるには治療範囲が限られていますし、期待していた効果が得られない場合があります。

部分矯正は、全体矯正のように噛み合わせや歯並び全体を矯正することはできません。噛み合わせや歯並びに大きな問題がある方や、これから噛み合わせや歯並びを整える必要がある子供には適さない歯列矯正方法です。しかしその一方で、全体矯正と比較すると低コストや治療期間の短さといった気軽さがとても魅力ですし、全体的に矯正する必要のない方にとってはコンプレックスや悩みを解決してくれる身近な治療と言えそうです。部分的な歯の矯正を希望されている方や、この程度なら部分矯正もありかも?と思われる方は、歯医者でどのような矯正方法が良いのか相談してみましょう。全体矯正しか検討していなかった方も、もしかすると部分矯正のみできれいな歯並びが手に入るかもしれません。