矯正歯科 コラム
矯正歯科
2018.07.10

歯科矯正っていつからやるべき?タイミング

はじめに

「大人になって歯並びを気にするのは恥ずかしい」と感じて、歯の矯正を受けない方がいます。
また、「本当は歯並びを治したいのだけれど、歯って大人になったら動かないんでしょ」と誤解している人もいます。
大人でも歯科矯正して十分効果が出ます。
また大人が歯科矯正を受ける目的は、歯を健全に残すことです。

大人になると歯並びを治すタイミングを逸してしまいがちですが、大人の矯正はとても大きなメリットがあります。


大人が歯科矯正するメリット
大人が歯科矯正するメリット

10代や20代の若いころは歯を矯正しようと考えた人も、年をとるにつれてその気持ちが薄れていきます。
しかし「もう歯並びの悪さに対するコンプレックスがなくなった」という方も、大人が歯科矯正するメリットを知っておいてください。

■歯周病予防
歯科矯正の最大の目的は「歯を健康に残すこと」です。審美性はむしろ2次的な目的です。
歯科矯正をしないと歯周病リスクが高まります。歯周病は歯を支えている骨を溶かし、最終的に歯が脱落します。

歯並びが悪いとなぜ歯周病リスクが高まるのでしょうか。それは複数の歯と歯肉で「狭い空間」をつくってしまうからです。その空間は歯ブラシの毛が届きにくいスポットになってしまうので歯垢がたまりやすくなります。歯垢が歯石になると、歯周病菌の「巣」になってしまいます。
歯科矯正すると「狭い空間」が解消されので、歯垢や歯石をしっかり除去できるようになります。

■首のこり、肩こり
もし首のこりや肩こりに悩まされていたら、歯科矯正することで軽減に向かうかもしれません。歯並びと首・肩の因果関係はあまり知られていませんが、歯→顎の骨→頭の骨→首の骨→肩の骨、といった具合に両者は骨でつながっているのです。

そのため、歯並びの悪さが噛み合わせの不具合となり、それが顎の関節の調子を崩し、その負担が首や肩に伝わるのです。歯並びが悪いことで全身の姿勢が悪くなることすらあります。
もし首のこりや肩こりの原因が歯並びの悪さだったら、歯科矯正によって症状が軽くなることが期待できます。

歯科矯正のタイミング

大人の歯科矯正でも歯医者の受診は1日でも早い方がいいのですが、仕事を抱える人は受診するタイミングに悩むと思います。
歯科矯正は歯にワイヤーとワイヤーを固定する金具をつけるのですが、その状態を1年半~2年半ほど維持しなければなりません。
この方法だと歯は1カ月に0.3ミリほどしか移動できないからです。ただこれくらいゆっくり移動させないと、歯にダメージを与えたり、動いた後に戻ってしまったりしてしまいます。

また歯科矯正のために歯科クリニックを訪れても、すぐに矯正が始まるわけではありません。まずは虫歯や歯周病の治療をします。矯正用ワイヤーが装着した状態では治療できないからです。
また矯正器具を装着して矯正が始まっても6週間に1度は通院し矯正器具を調節する必要があります。

つまり働いている方が歯科矯正を始める場合、2年程度は転勤などがなく引っ越さないことが理想です。やはり同じ歯医者に診てもらったほうが、治療が順調に進むからです。
ただ引っ越しを伴う転勤でも、国内転勤であれば支障も小さいでしょう。国内の矯正歯科の歯医者であれば、大体似たような器具を使っているからです。
しかし1~2年の間に海外転勤が確実な方は、歯医者とよく相談したほうがいいでしょう。

歯が戻らないようにする処置
歯が戻らないようにする処置

歯科矯正がうまくいって歯並びが改善しても、もう少し「やること」があります。矯正した歯が戻らないように、リテーナーという器具を装着することです。リテーナーは矯正器具よりはるかに弱い力で歯にテンションをかける器具です。
リテーナーは、最初は1日中装着していなければなりませんが、半年後には1日12時間ほどの装着で大丈夫です。リテーナーは1~1年半ほど装着します。
これですべての歯科矯正治療が完了します。

「大人なのに歯並びを気にしていると思われたくない」という思いへの対策

大人の歯の矯正の意義が理解できても、「大人なのに歯並びを気にしていると思われたくない」という懸念は解消されません。
そこでおすすめしたいのが、矯正していることが周囲に気づかれにくい歯科矯正法「裏側ブラケット矯正」です。

歯科矯正では、ワイヤーとワイヤーを固定する金具を歯に装着するので、少し口を開けただけで矯正していることに気づかれてしまいます。
しかし裏側ブラケット矯正は、その名のとおりワイヤーを歯の裏側につけるので、普段の会話程度では相手に気づかれる心配がありません。

そのため裏側ブラケット矯正は、仕事で話す機会が多い営業パーソンや、「この年で矯正を知られたくない」という管理職たちが選択します。
ただ裏側ブラケット矯正は、ワイヤーが常に舌と接触することから、装着当初は違和感が大きいという欠点があります。慣れるまでに少し時間がかかる人もいます。

まとめ~歯並びは歯の機能の1つ

きれいに並んだ歯は、人の見た目をよくするので、歯科矯正は審美目的で行う方がほとんどです。しかし美しい歯並びは、歯の機能としても優れているのです。歯が「定位置」についていないと、食材をしっかり噛むことも、正しい噛み合わせをすることもできず、全身の健康に影響を与えてしまいます。まさに「健康はきれいな歯から」なのです。