矯正歯科 コラム
矯正歯科
2018.07.13

頬の内側をよく噛む人は歯並びに問題があるかも

はじめに

頬の内側を思いっきり噛んでしまうと、痛さと同時に、とても切ない気持ちになりますよね。そして一度頬の内側を噛んでしまうと食材を噛むのが怖くなって、その後の食事が味気なくなってしまいます。
それだけ慎重に咀嚼をしていても、二度三度と同じ場所を噛んでしまうことも珍しくありません。

「最近、頬の内側を噛むことが多くなった」と感じている方は、もしかしたら歯並びに問題があるのかもしれません。
しかし歯並びのせいなら、「以前は噛まなかったのになぜ最近噛むようになったのか」という疑問がわくと思います。

歯並びは悪化します。そのため一部の歯が頬寄りに動いてしまい、頬の内側を攻撃してしまうのです。
大人になっても、年を取っ手も油断はできません。元から歯並びが悪かった方の歯は余計動きやすくなりますし、その他にも明確な原因もいくつかあります。

つまり頬の内側を噛む傾向は、「歯並びを治したほうがよい」サインかもしれないのです。
矯正歯科クリニックに相談したほうがいいかもしれません。


なぜ頬の内側を噛んでしまうのでしょうか
なぜ頬の内側を噛んでしまうのでしょうか

頬の内側を噛むことを専門用語で「粘膜の咬傷」といいます。思いっきり噛んでしまうと血豆ができることもあります。
頬の内側を噛んでしまうのは、奥歯から犬歯までの5~6本の歯です。
口の中に食材を多く入れてしまうと顎を上下左右に大きく動かすことになるので、普段とは異なる噛み合わせが生まれ、そのとき頬の内側を巻き込んでしまうのです。
さらに一度頬の内側を噛んでしまうと腫れたり頬の動きが鈍ったりするので、さらに巻き込まれやすくなり、二次被害三次被害を引き起こします。

なぜ以前は噛まなかったのに最近噛むようになったのでしょうか

大人の方が、以前はそれほど頬の内側を噛まなかったのに、最近頻繁に噛んでしまうようになった場合、歯並びが悪くなったからかもしれません。
以前から歯並びが気になっていた方は、歯並びがさらに悪化している可能性があります。

大人になっても歯並びは悪化します

大人になっても歯並びは悪化しますし、元から歯並びが悪かった方は、歯の移動するスピードが速くなってしまいます。
もちろん歯の移動は体感できるものではなく、静かにじわりじわり動いています。
何が歯を動かしているのでしょうか。歯並びが悪化する理由をみていきましょう。

大人の歯並び悪化理由1「歯周病」
大人の歯並び悪化理由1「歯周病」

大人の歯並びが悪化する理由の1つが歯周病です。歯周病は歯の根っこに歯周病菌が繁殖し歯の土台となっている骨を溶かしてしまう病気です。最悪、歯の脱落を招きます。

歯周病が悪化すると、歯の根が緩くなるので歯自体が動きやすくなってしまいます。そうなると歯周病を発症した歯は両側の歯に押される形で動いてしまいます。それが他の歯に連鎖して歯並びが崩れるのです。

大人の歯並び悪化理由2「親知らず」

長らく親知らずが生えてこなかった人の歯に突如親知らずが生えてくることがあります。親知らずの生え方によっては隣の歯を押す強い力になってしまいます。そのプレッシャーが他の歯に伝わり、歯並びの「秩序」を乱してしまうのです。

大人の歯並び悪化理由3「歯並びの悪さ」

歯並びの悪さは、さらなる歯並びの悪化を招いてしまいます。
整然と並んだ歯であれば、加わった力を分散させることができるため「歯の移動」を招くことがありません。
しかし歯並びが悪い人の歯の場合、加わった力が逃げないので「歯の移動」エネルギーになってしまうのです。
歯並びが悪化する悪循環を断ち切るには、歯科矯正による治療を受けるしかないでしょう。

大人の歯並び悪化理由4「自然な歯の移動」
大人の歯並び悪化理由4「自然な歯の移動」

特に大きな圧力をかけていなくても、歯が動いてしまうことがあります。丁寧な歯磨きを実施したり食生活を改善したりしても、生理的な現象で歯が動いてしまうのです。
特に原因が見つからない自然な歯の動きでも、長い時間をかけて最大奥歯1本分くらい動くことがあります。

大人の歯並び悪化理由5「歯ぎしり」

歯ぎしりはとても強い力で歯を押さえつけることになるので、歯並びの悪さを助長します。
肥満になると寝ているときの呼吸がしづらくなるので、いびきや歯ぎしりが増えることがあります。

治療した後の歯は大丈夫?

虫歯治療による被せ物やブリッジなどが原因で頬の内側を噛みやすくなることもあります。口の中の違和感によって噛み方が変わり、頬の内側ぎりぎりで食材を噛むようになってしまうのです。
このようなケースは虫歯治療が正常に行われたときにも起こりますので、原因の特定に手間取ることがあります。

まとめ~矯正歯科クリニックの歯医者に任せよう

注意しているにも関わらずどうしても頬の内側を噛んでしまう場合、歯医者に相談したほうがいいでしょう。
歯並びが影響していると感じた方は、矯正歯科クリニックを受診することになります。
矯正歯科を専門にしている歯医者は、審美性だけでなく口腔内全体の健康を注意深く診ています。
口腔内の健康は、歯、歯肉、唇、頬、舌、喉などの各器官の調和によって維持されています。歯並びが悪くなると調和が乱れ、それが頬の内側を噛む「事故」を生んでしまうのです。歯科矯正で口の中の調和を取り戻しましょう。