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矯正歯科
2018.08.1

子供の歯並びは授乳方法も影響している

はじめに

子供の歯並びが悪いと、その子の親や保護者は心を痛めるのではないでしょうか。
「何かいけないものが遺伝したのではないか」「食べさせたものが悪かったのだろうか」「歯磨き指導が行き届いていなかったのか」そのように自分を責めてしまう人もいるでしょう。

しかし親が深刻に悩む必要はありません。歯並びはさまざまな原因が積み重なって生じますし、矯正歯科治療を受ければ改善します。

悩むよりも、前向きに対策に乗り出してみませんか。
「授乳方法が子供の歯並びに影響を与える」という考え方が注目を集めています。
確かに大人ですら歯は全身に影響を与え全身は歯に影響を与えます。小さな体の赤ちゃんの歯であれば、ちょっとした授乳方法の違いでもすぐによくない影響を与えてしまいそうです。
「授乳方法や抱き方」と「子供の歯並び」の関係について詳しくみてみましょう。


歯と全身の関係
歯と全身の関係

授乳方法と子供の歯並びの関係をみる前に、歯と全身の関係について解説します。このことを知っておくと、後の説明が理解しやすくなるでしょう。

歯と全身は骨でつながっています。歯は1個の独立した臓器のようにみえますが、健康な歯は根っこが顎の骨によってがっちり固められています。健康な歯が大きな力を与えても外れないのは、顎の骨と歯の根っこがほぼ一体化しているからです。
そして上下の顎の骨は頭がい骨の一部を形成しています。つまり歯は、頭の骨の一部とみなすこともできるのです。
全身の骨格にとって頭の骨はとても「やっかい」な存在です。なぜなら、頭は大きいうえに重いので、支えるのが大変なのです。そこで人の体は、首の骨、首の筋肉、背骨、腰の骨などが連携して頭を支える仕組みになっているのです。
「歯」「顎」「頭蓋骨」「首の骨」「首の筋肉」「背骨」「腰の骨」は、それぞれ完全には「接着」していませんが、お互いに影響を及ぼし合っています。
そのため、歯並びが悪くなると姿勢が悪くなったり、肩こりが悪化したりするのです。
これが歯と全身の関係になります。

抱き方が赤ちゃんに及ぼす影響

授乳時に注意しなければならないのは、赤ちゃんの姿勢です。つまり、赤ちゃんの抱き方です。
赤ちゃんの体は柔軟性に富んでいるので、親がどのような抱き方をしてもたいていは収まります。しかし正しくない抱き方は赤ちゃんの体に不要な圧力を加えることになっているのです。
抱く以外にも寝かせ方や授乳の仕方、靴なども、正しい方法や適切な商品でないと赤ちゃんに無理な力を加えます。
赤ちゃんに不要な圧力や無理な力が加わると、将来の姿勢の悪化につながってしまいます。
歯との関連では、姿勢の悪化によって口呼吸の習慣がついてしまうことが問題になります。口呼吸はさまざまな支障の引き金になってしまうのです。

口呼吸がなぜ歯並びの乱れを引き起こすのか

姿勢が悪くなると正常な鼻呼吸がしにくくなるため、子供は口呼吸をする習慣を持ってしまいます。
口呼吸は口がずっと開いたままの状態になるので、口の中が緩んでしまいます。口の中が緩むと、舌を動かす筋肉や顎の骨が成長しません。
舌の筋肉が弱いと舌が歯を押さえつけえることができなくなり、歯並びに影響します。顎が成長しないと歯が生える場所が十分確保されないため、歯が重なり合うように生えてしまいます。
これが「姿勢の悪さ」と「口呼吸」と「歯並びの悪化」の関係です。

赤ちゃんをどのように抱っこしたらいいのか
赤ちゃんをどのように抱っこしたらいいのか

赤ちゃんの姿勢を悪化させないためには「柔らかく丸く抱く」ことを心がけてください。丸く抱くとは、赤ちゃんを大きなボールの中に寝かせるような体勢にすることです。
なぜ丸く抱いたほうがいいかというと、その体勢のほうが赤ちゃんの首の骨と背骨に負担がないからです。赤ちゃんの首の骨と背骨は緩いカーブを描いているので、それを伸ばすような姿勢で抱かないほうがいいのです。
ダメな抱き方とは、赤ちゃんの頭と首と背中と腰が「一直線」になる体勢です。大人の場合だと「背筋がピンと伸びていてよろしい」となるのですが、赤ちゃんはそうではありません。赤ちゃんにとって「一直線」の姿勢は、「反り返っている」ようなもので、無理のある姿勢なのです。

どのように授乳したらいいのか

赤ちゃんの将来の歯並びの悪化を予防するには、授乳のときもやはり赤ちゃんの姿勢を柔らかく丸くしたほうがいいでしょう。
「柔らかく丸くする」とは、無理に丸めなくてよいという意味です。赤ちゃんは自然な状態で丸くなっていますが、授乳のときもその姿勢を維持するイメージです。

赤ちゃんは首が座る生後3カ月まで寝かせたまま横向きで授乳しますが、このときも赤ちゃんを丸くしてあげてください。赤ちゃんがソフトボールを抱えているような体勢です。
赤ちゃんはおっぱいを力いっぱい吸うことで顎を鍛えています。この顎トレーニングによって顎が成長し、これから生えてくる歯がすべてしっかり収まるようになるのです。
もし赤ちゃんが頻繁に母乳やミルクを吐き出すようなら、授乳時の姿勢が悪いからかもしれません。

L字型の哺乳瓶を使う

哺乳瓶も通常のストレートの形状のものよりL字型の特殊な哺乳瓶のほうが、姿勢づくりにはよいとされています。
一般的なストレート形状の哺乳瓶だと、赤ちゃんの頭の位置を哺乳瓶に合わせることになり無理な姿勢を取らせてしまいます。
しかしL字型の哺乳瓶を使えば、赤ちゃんが快適な姿勢を取っているときに、その姿勢を崩さずにミルクを与えることができます。

まとめ~授乳方法を考えることは赤ちゃんの全身を考えること

好ましくない授乳方法が直接歯を移動させるわけではありません。授乳方法は抱き方の問題であり、抱き方は姿勢に影響し、姿勢は呼吸方法に影響し、口呼吸は顎の骨の成長を抑制してしまい、顎が小さくなると歯の生え方が乱れるので歯並びが悪くなるのです。
もし授乳方法に悩んだら、小児歯科を受診するときに歯医者に相談してもいいでしょう。きっとよいアドバイスをしてくれるはずです。

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