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矯正歯科
2018.08.4

指しゃぶりは今すぐやめさせて!出っ歯のリスク

はじめに

赤ちゃんや幼い子供の指しゃぶりの仕草は愛くるしいものがあり、親や保護者は「ずっと見ていたい」と思うのではないでしょうか。
しかし、子供の将来のことを考えるなら、指しゃぶりはいますぐやめさせてください。

なぜなら、このまま指しゃぶりを続けさせてしまうと、出っ歯になってしまうからです。
指しゃぶりの行為がどうして出っ歯をつくってしまうのでしょうか。そのメカニズムを詳しく解説します。
また、出っ歯になるとどのようなデメリットが発生するのかや、指しゃぶりをやめさせる方法なども紹介します。


そもそも出っ歯とは
そもそも出っ歯とは

出っ歯とは上の前歯が前方に向かって生えてしまったり、上の顎が前方に位置したりする症状で、放置すると普通の力では唇を閉じられなくなるほど重症化します。
出っ歯の正式名称は「不正咬合(ふせいこうごう)」の一種の「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」です。
不正咬合とは上下の歯がうまく噛み合っていないという意味で、受け口も不正咬合です。上顎前突とは上の顎が前に突き出ているという意味です。

まずは出っ歯になる原因のうち、指しゃぶり以外のものを紹介します。
そもそも日本人は出っ歯の人が多いとされています。欧米人が日本人を揶揄(やゆ)する漫画を描くときにわざと出っ歯にするほどです。
上の歯も下の歯もU字に並んでいますが、日本人の歯のU字は欧米人より縦長なのです。欧米人のU字は、日本人に比べると横長なのです。
縦長のU字ということは先端が尖るので、それで出っ歯になりやすいのです。

出っ歯のデメリット

出っ歯のデメリットはいくつかありますが、最も大きいのは見た目でしょう。欧米人からからかわれるほどですので、少なくとも「美しくない」と言わざるをえないでしょう。
歯の機能面でも出っ歯は不利です。噛み合わせが悪化するので口の中に入れた食材をうまく咀嚼できません。あまり咀嚼をしないで食材を飲み込む癖がつくと、唾液が出づらくなります。唾液は咀嚼の刺激によって出てくるからです。
唾液が少なくなると口の中に細菌が繁殖しやすくなります。それが歯周病の原因となり、歯の土台の骨が溶け、最後は歯が脱落してしまいます。
出っ歯には百害あって一利なしなのです。

なぜ指をしゃぶる癖があると出っ歯になるのか

自分の子供に「出っ歯によるデメリットを受けさせたくない」と思った親御さんは、子供の指しゃぶりの癖をやめさせましょう。指しゃぶりは出っ歯を形成してしまうのです。

大抵の子供は指をしゃぶるとき、しゃぶった指で上の前歯の裏側を前方に向かって押しています。1回1回の押す力は小さいのですが、小さな力でも長年蓄積すると歯を動かす力になってしまうのです。
また、指しゃぶりをしていると口呼吸が習慣化します。口呼吸は口を開けたままにしてしまうので、「唇が歯を押さない」状況が続きます。唇には「フタ」の役目があるのです。
鼻呼吸をしていると唇は閉じた状態になります。このとき、唇は前歯を後方へ(喉のほうに向かって)押しているのです。唇の押す力も小さいのですが、この力も長年蓄積されると歯を前に出さない強いパワーになるのです。

指しゃぶりと出っ歯のメカニズムをまとめるとこうなります。
■しゃぶった指は常に上の前歯を前方に押している
■口呼吸になって「唇というフタ」がなくなるので、前に出ようとする前歯を押し返す力が働かない

指しゃぶりをやめさせるには
指しゃぶりをやめさせるには

指しゃぶりをやめさせるといっても、生後数カ月の赤ちゃんに注意する必要はありません。また親が強く注意しなくても、大体1歳ぐらいで半数の子供が指しゃぶりをやめ、4歳ごろにはほとんどの子供がやめます。

指しゃぶりを注意するのは、3歳がひとつの目途になります。まずは、指しゃぶりが恥ずかしい行為であることを教えてあげましょう。生後間もない赤ちゃんと、幼稚園に入ったくらいの子供に会わせてあげて「赤ちゃんは指をしゃぶってもおかしくないけど、幼稚園生が指をしゃぶっていたらおかしいでしょ」と言ってあげてはいかがでしょうか。3歳くらいの子供は年上の子供に憧れるので、「指しゃぶりをしないことは格好いいこと」と理解してくれるはずです。

また、ストレスで指をしゃぶり続ける子供います。その場合、叱ることは症状を悪化させるだけで逆効果です。ストレスの原因を特定し取り除くことが指しゃぶりをやめさせる第一歩になるでしょう。

出っ歯になると将来「このような治療」をしなければならない

「3歳で指しゃぶりを注意するのは早すぎるのではないか」と感じた親や保護者の方は、ぜひ次のことを心に刻んでおいてください。
大人になって出っ歯を治そうとすると、歯科矯正という治療を受けなければなりません。
もし出っ歯を放置すると、先ほど解説した出っ歯のデメリットを受けることになるので、治療しないわけにはいかないでしょう。

出っ歯の治療でよく使われるのはブラケット矯正という手法です。歯にワイヤーとワイヤーをとめる金具を装着し、1~2年ほどかけて少しずつ出っ歯を移動させるのです。
装着した後も6週間に一度歯科クリニックに行き、歯医者に調整してもらう必要があります。
またワイヤーはとても目立つので、ブラケット矯正をしている間は「あまり人と話したくない」という気持ちが募ってきます。

まとめ~親の責任としてやめさせましょう

いかがでしょうか。出っ歯のデメリットや将来必要にある治療のことを考えたら、まだ物心がつくかつかないかのころにしっかり指しゃぶりの癖をやめさせてあげたほうが、子供のためになると思いませんか。
親の責任として指しゃぶりを注意してあげましょう。

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