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矯正歯科
2016.09.22

歯科矯正中に感じる痛みの原因とそれを和らげる方法

「歯科矯正=痛い」これは常識的にそう思っている方がいらっしゃると思います。矯正治療中は歯を動かすことによって、痛みを伴います。しかしながら、痛いという先入観を過剰にもつことは良くありません。そしてその痛みがずっと続くわけではなく、ある一定の期間が特に痛みを伴うのです。また痛みには個人差があり、矯正効果による痛み以外にも様々な痛みが生じる場合があります。

それらの原因と解決策をあらかじめ知っておくことで、簡単に対処することができるようになります。必要以上に痛みに怖がることなく、また痛みに耐えることはありません。痛みの原因を知ることから始めていきましょう。

痛みの原因は何か?
歯科矯正中に感じる痛みの原因とそれを和らげる方法

ここでは歯科矯正によって生じる痛みの原因を主に5つ挙げていきます。

●痛みの原因(1)

歯が動く時の痛みです。これは後述にて詳しく紹介します。

●痛みの原因(2)

食事中の痛みです。この痛みは装置を付けてから4時間ほど経過した後から少しずつ痛みを感じて来ます。最も痛い時には、ご飯を噛むことすら痛みで困難になってしまいます。矯正装置の装着後から2週間ほどすると、普段通りの食事が可能になります。

●痛みの原因(3)

装置の接触による口内炎での痛みです。矯正装置が常に頬に接触している状態なので、強く当たっている箇所に口内炎ができます。また舌側に矯正装置がある場合には、舌に口内炎ができる場合もあります。歯が動くことそのものの痛みではなく、同じ所に口内炎が出来たり、治りが悪い場合には、装置が口内に接触する部分を改善する必要があります。

●痛みの原因(4)

頬を噛むことでの痛みです。矯正装置を装着して間もないと、誤って頬を噛んでしまい、そこから口内炎となって痛みが生じることがあります。ただ矯正装置に慣れてくるにつれ、こうしたことは少なくなっていきます。

●痛みの原因(5)

矯正治療での抜歯です。矯正治療では抜歯をすることもあります。歯並びを良くするに当たって、過剰な歯がある場合は歯を抜くという選択肢も出てきます。抜歯そのものは麻酔処置をするので痛くはありませんが、術後はしばらく痛みや違和感を伴います。麻酔処置をしたことで誤って頬を噛んでしまうこともあり得ます。このように痛みの種類は様々で、自身が気をつけることで痛みを回避できるものもあります。痛みがある時は我慢せずに歯科医に相談して、痛みがあることでの不安を解消していきましょう。

歯を動かすことや様々なことでの痛み
歯を動かすことや様々なことでの痛み

歯科矯正での痛みのメカニズムは、歯冠(歯の露出部分)にブラケットなどの矯正装置を装着し、ワイヤーで荷重をかけることによって、歯が動き、痛みが生じます。この歯の動きは少しずつ、弱い力で動かしていきます。

歯根は歯根膜という靭帯に覆われていて、固いものを噛んで歯が割れることを防いだり、顎に直接負荷が掛からないようになっています。この歯根膜は、ものを噛んだりする一時的な圧力では、歯を動かす作用はありません。しかし弱い力を長時間掛け続けると、顎の骨の細胞を変化させて歯を動かしていきます。この細胞が破壊されたり、新たに作られたりする現象を炎症といいます。
歯が動くことで、歯根の周辺や顎の骨で細胞の変化が起こり、この炎症によって痛みとなるのです。

このように歯が動くことにより、細胞が壊されて新たな組織が出来上がります。この時に痛みを伴いますが、この痛みは矯正治療が順調に進んでいるということなのです。矯正治療での痛みを知ることで、矯正への理解を深めていきましょう。

痛みを和らげる方法とは?

何度か『矯正治療に痛みはつきもの』と述べましたが、それでも痛みがあるのは不快なものです。そこでここでは自身で痛みを緩和できる方法と、歯科医院で緩和してもらう方法とを紹介します。まずは自身で痛みを緩和する方法です。方法は3つあります。

●自身で痛みを緩和する方法(1)

食塩水で口をゆすぐことです。やり方はスプーン1杯の食塩を、ぬるま湯に溶かして食塩水を作ります。それを口の中全体に広がるようによくゆすぎます。こうすることで、口内の浸透圧が変化して痛みが緩和されるのです。痛みを緩和する、最も安価かつ簡単な方法です。

●自身で痛みを緩和する方法(2)

電動歯ブラシによるマッサージです。電動歯ブラシはプラークを落とすだけではなく、マッサージの効果もあります。歯茎付近を優しく当てるようにしましょう。

●自身で痛みを緩和する方法(3)

鎮痛剤を飲むことです。どうしても我慢できない痛みの場合には、市販の鎮痛剤用法容量を守って飲むことです。風邪を引いて高熱を出した時に解熱剤を飲むことも、熱を下げようと白血球が菌と戦っている状態を抑えてしまうことになります。炎症の状態と似ていますね。

次に歯科医院での処置や、歯科医院で製作したものを使った痛みを緩和する方法を4つ紹介します。

●歯科医院で痛みを緩和する方法(1)

ブラケットを覆うワックスを使う方法です。このワックスと呼ばれる半透明の粘土を、矯正装置にカバーするように付けることで、痛みが緩和されます。ワックスは飲み込んだとしても害のない素材でできています。

●歯科医院で痛みを緩和する方法(2)

ソフトプレートによる方法です。歯列に合わせて作られた、柔らかい素材のプレートです。矯正治療中に痛みが生じた時に、弱い力で10回ほど噛むことで痛みが緩和されます。お守り代わりに持ち歩く方も多く、いつ・どこでも痛みを緩和することができます。

●歯科医院で痛みを緩和する方法(3)

高周波治療での方法です。歯槽骨の破壊と再生によって痛みが生じますが、高周波治療を施すことで歯槽骨の血行を改善し代謝を高めて、痛みを緩和できます。また治療効果を促進する効果もあります。

●歯科医院で痛みを緩和する方法(4)

レーザー治療です。歯が移動する時に用いるレーザーは、組織浸透性の高いものを使用します。このレーザーを使用することで、炎症が起きた際の痛みを緩和し、抗炎症作用があり、血行促進の効果もあります。副作用などはありません。

他にもプレイスガードを呼ばれるものもあります。プレイスガードを気になる箇所に貼り付け、矯正装置を覆うように押し込んで付けます。この素材もワックス同様、人体に無害な素材でできています。

このように痛みを緩和する方法は様々あります。痛みを緩和する方法を知っておけば、過度な不安に駆られることはないでしょう。自身に合った緩和方法を見つけ出し、矯正治療の期間を乗り切りましょう。

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