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矯正歯科
2016.09.25

持病を持っている方でも歯科矯正治療は可能なのか

歯並びが気になる人は、一度は歯科矯正治療を考えたことがあると言う人も多いのではないでしょうか?

しかしながら持病をお持ちの人は、時に歯科治療の中で受けられない処置もあります。いろんな歯科治療に興味があっても、持病を抱えている人にとっては、まず受けられるかということが不安材料のひとつなのです。

そこで今回、持病があっても歯科矯正治療は可能なのかを考察します。

持病があっても歯科矯正治療は可能?
●持病があっても歯科矯正治療は可能な場合がほとんど
持病を持っている方でも歯科矯正治療は可能なのか

持病のケースにもよりますが、ほとんどの場合は基本的には矯正歯科治療を受けることが可能です。いきなり矯正歯科を受診するのではなく、まずはかかりつけの歯科医院に相談することをおすすめします。

●もし歯科矯正治療が行えないとしたら…

歯科矯正治療には、その人の骨格やお口の状態に合わせてさまざまな方法があります。そこで、歯科矯正治療を受ける前に行わなければならない治療や、先に外科的手術が必要な場合もあります。持病があることでそれらの事前処置を受けられないことから、矯正治療を始めることができないというケースはあると思われます。

矯正歯科治療を開始するための診断と治療計画
●矯正治療を受けるために行う精査

矯正歯科治療を受けるにあたり、最初から装置をつけるようなことはありません。事前に問診票の記載、レントゲン撮影や口腔模型の作成、お口全体の検診、咬合力の診査、噛み合わせの状態の診査など、さまざまな診察を受けます。そしてご自身に最適な矯正方法や選択肢を提案され、同意を得た治療を開始するという流れです。

●歯科矯正治療を安全に行うための問診

このように沢山の診査をするのには理由があります。問診にはお口のことだけでなく、生活習慣や持病の有無、服用しているお薬に至るまで、細かく記載が求められます。歯科治療と全身疾患の治療は大きく関係していることがあり、これから治療を受ける際に歯科処置を安全に行う上でとても大切な知っておくべき情報なのです。ご自身の身を守るためにも、ぜひ素直なお気持ちで書いていただきたいと思います。

●歯科矯正治療を受けるために処置が必要な場合がある

お口の精査を行い、現在の骨格や噛み合わせの状態を考慮して、どのような方法で歯科矯正治療していくのかを診断します。そのために抜歯が必要な場合があったり、虫歯の治療や歯周病の治療を行わなければならないことも。歯科矯正治療は歯を並べるだけでなく、お口の状態もトータル的に必要な治療や外科的手術を必要とするのです。

●治療と持病との関係

歯科矯正治療自体はほとんど観血処置も無く行えます。しかし先にご紹介したように、歯科矯正治療を受けるために必要な治療や外科的手術があった場合、それを受けられるかどうかという点で持病がネックになることがあるのです。

●問診はわずかなことでも伝えましょう

「歯科治療や矯正を受けるのには関係ないだろう」と思って持病を隠してしまったり伝えないままでいると、大変な事態になることもあります。持病やその影響による症状から治療が進まなかったり、患者自身が不安を抱えたまま受診することはよくありません。お口に関係ないであろう些細なことだと思っても伝えてみてくださいね。

歯科矯正治療時に必要な処置に持病が関わるケース
●狭心症や心筋梗塞を抱えている患者の場合

脳血栓の予防などのために、抗凝固薬を服用されている方は注意が必要です。歯科においての観血的処置を行うと、血が止まらなくなってしまう恐れがあるため、抜歯等の外科的手術を行うことができません。歯科矯正治療を行う際に、抜歯が必要な骨格の場合は難しい場合もあります。

●貧血を抱えている患者の場合

抜歯が必要な歯科矯正治療のケースで、もうひとつ注意が必要なのが貧血の患者です。あまり「持病」というほどの感覚が無い人も多く、問診時に申告されない場合も。歯科矯正治療での抜歯は、健全な歯であってもやむを得ず抜歯することが多く、抜歯窩も深くなり出血が長く続くことがあります。貧血をお持ちの場合、抜歯によって症状が出ることも考えられます。重症の貧血の場合は貧血治療をしていただいてからの治療開始となることもあります。

●糖尿病を抱えている患者の場合

糖尿病を抱えている患者は免疫力が低く、感染症にかかりやすい特徴があります。そして傷が治りにくく、抜歯や虫歯治療などで出血した場合、血が止まりにくくなることも。矯正歯科治療を受けるために必要な虫歯治療や抜歯などは出血する可能性が高いため注意が必要です。また小さな刺激であっても、高血糖や低血糖になり「昏睡状態」を起こす恐れもあります。このようなリスクが高いとされる症状が重い場合には治療を受けられないこともあります。

●骨粗しょう症を抱えている患者の場合

骨粗しょう症を発症している患者が服用しているお薬の中で「ビスフォースフォネート剤(BP剤)」を飲んでいる場合があります。このお薬を服用中に歯科治療を受けると「顎骨壊死」という副作用を起こすことがあるという報告があります。矯正歯科治療の中には顎の骨を拡大する装置を付けるケースもあり、このような場合には治療できなくなってしまいます。

●アレルギーをお持ちの患者の場合

アレルギーはさまざまな種類があります。たとえば虫歯治療や抜歯時に行う麻酔にアレルギー症状を引き起こしてしまうことも。お薬や予防接種の際に腫れたことがあるなど、心配な人は問診時に必ず伝えてください。また、金属アレルギー・ゴムアレルギーのある人も注意が必要です。歯科矯正治療の際には、器具や装置などの金属やブラケットにかけるゴムのバンドなどを使用します。これに関しても治療開始前に申告しておきましょう。

まとめ

歯科矯正治療を受けること自体は、持病を抱えた患者であっても可能な場合がほとんどです。ただし、その病気によって引き起こされる可能性のある症状の対策をして治療を受ける必要があります。誰しも何かしら不調を抱えているもの。歯科治療に関係が無いのでは?と思う持病であってもトラブルになってからでは遅いので、問診時に必ず伝えるようにしましょう。

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