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矯正歯科
2016.11.29

矯正歯科の治療後に感じる歯ぐきの問題とは?改善のためにできる事

はじめに

歯列矯正が終了した後、歯ぐきに違和感のある人が多いようです。きれいな歯並びを手に入れることができたのに、以前よりも歯ぐきが下がってしまったり、歯と歯の隙間が広がってしまったと感じたりと、感じる症状もさまざま。このように矯正歯科終了後、歯ぐきに違和感が生じる原因や、それらを改善していく方法などご紹介します。

矯正歯科の治療後に感じる歯ぐきの問題はどうしたらいい?

●歯ぐきの違和感は矯正治療を受けた歯科医院で治せる?
歯ぐきに違和感のある時、矯正歯科で相談することが多いと思います。しかし、矯正歯科は歯ぐきなどの「歯周組織」は専門外なので、治療を続けることはできません。では、どこに相談すればよいのでしょうか?

●歯ぐきの治療は「歯周病」の専門医へ!
矯正治療によって歯ぐき下がりや、できてしまった歯と歯の隙間は歯周病治療を手掛けている「歯周病専門医」で治療することができます。歯周病の進行を抑制する治療はもちろんのこと、重度の歯周病で溶けてしまった骨を再生することなども行う歯周組織の専門医です。専門医によって歯ぐきの厚みや高さを改善していくことができれば、歯並びだけでなく歯ぐきも健康的になり、ますます美しい口元になります。

なぜ矯正治療を行うと、歯ぐきに症状が出るのか
なぜ矯正治療を行うと、歯ぐきに症状が出るのか

●矯正前から歯ぐきが下がっていた!?
歯列矯正を行う前は、歯並びが悪い状態。その時に正常にあるべき位置から歯が飛び出している場所は、ほとんどの場合「歯ぐき下がり」が起こった状態です。矯正力で歯は正常な位置に並べることができますが、下がってしまった歯ぐきはそのまま。その部分が目立ってしまい、矯正装置を外した後に気になる人が多いようです。

●歯と歯がスぺース不足により重なっていた
スペースが不足して重なり合った歯並びの場合、歯ぐきがもともと下がっていても矯正前は隙間が無いことが多いです。そこで矯正を行って歯がきちんと並ぶと目立つのです。また、本来はあるべき「歯間乳頭」という歯と歯の隙間を埋めている部分が無くなり、隙間が広がって見えてしまうのです。

●顎の拡大が必要な歯科矯正を行った場合
矯正治療には、今ある顎の大きさにスペースを確保するために抜歯する場合と、抜歯はせず顎を広げてスペースを作る方法があります。顎を広げる歯列矯正を行った場合、歯の外側の骨や歯ぐきがどうしても薄くなります。そこで歯ぐきが下がってしまうことがあるのです。矯正の方法を選択するには、骨格や歯並びなどさまざまなことを精査して歯科医師から提案があります。歯ぐき下がりが気になるからといって、顎を広げる矯正が悪いというものではありませんので、よく説明を受けて検討するようにしましょう。

歯列矯正後の歯ぐきに生じた問題点を改善する方法

●顎の骨や歯ぐきの状態を精査する
まず、歯ぐきに生じている問題が、どのような状態なのか、何が原因なのかを詳しく精査します。どれくらい歯ぐきが下がっているか、歯周ポケット周辺の骨の状態などをレントゲン撮影で確認。それによって治療法を決定していきます。

●下がった歯ぐきの改善方法は?
「歯ぐき下がり」には、歯と歯の間が下がる場合と、頬っぺた側(歯の表面)の歯ぐきが下がる場合があります。歯と歯の間の歯ぐきが下がってしまった場合は、歯に詰め物を足す様な形で隙間を埋める治療で違和感を無くすことができます。頬っぺた側が下がってしまい、歯の根っこが目立つ場合は、詰め物では治療が困難。そこで歯ぐきの再生治療を行わなければなりません。

歯ぐきの再生治療とは?
歯ぐきの再生治療とは?

●歯の周りや歯ぐきをきれいに
まず、治療する部分の歯垢や歯石などの汚れを取り除き、歯ぐきを健康な状態にしていきます。歯垢や歯石が付いたままでは細菌感染の恐れもありますし、歯ぐきの状態が悪いと出血しやすく治療が難しいためです。

●歯ぐき下がりの部分に歯ぐきを移植
歯ぐきが下がり薄くなってしまった部分に、強くて厚みのある健康な歯ぐきを一部分切り取って移植します。これは「遊離歯肉移植術」という方法。近年では手術用マイクロスコープを用いたり、細い糸で固定することができるようになるなど、治療技術も進化。処置後の痛みも少なく、回復も早いとされている再生法です。

●歯ぐきの移植後のケアはしっかり
再生治療後は3か月ほどで周りの歯ぐきになじんできます。歯磨きは、処置後しばらくはやわらかめの毛先の歯ブラシで行い、なじんで来たら普通に歯磨きしても大丈夫です。しばらくは触るのが怖いかもしれませんが、あまり歯磨きしないでいると汚れが残って歯肉炎になってしまうので歯みがきは怠らないようにしてください。

歯列矯正中に歯ぐき下がりを予防するためにできること

●矯正治療中の歯みがきをしっかりおこなう
矯正治療中はブラケットやワイヤーが歯面に装着されたままであるため、歯磨きが難しく汚れが残ってしまいがちです。そこで歯ぐきが歯周病になりやすく、そのまま歯を動かす力が加わると、歯ぐき下がりや歯を支える顎の骨が溶けてしまうことも。矯正治療期間の歯磨きは歯科医院の指導を受け、しっかりプラークコントロールすることが重要です。

●矯正治療の適齢期に合った治療方法を選択する
前述にもあったように、顎を広げる矯正は歯ぐき下がりが起こりやすいとされています。中高生ぐらいまでは歯ぐきや骨の再生力が高く、顎の拡大を伴う矯正を行っても歯ぐき下がりが起こることは少ないのです。年齢を重ねれば、それだけ歯ぐきのハリも減っていき、歯列矯正によって歯ぐきに問題が起こりやすくなると言えるかもしれません。

●歯列矯正前に歯ぐき下がりの対処法を受けておく
大人になってからの歯列矯正は、歯ぐき下がりや骨の吸収が起こり得るであろうことが予測されます。そこで予防的な対策を行った後、歯列矯正を行う方法があります。「急速増骨矯正法」という方法で、矯正治療前に骨を増やして移動の際に起こる骨の吸収に対応できるようにするものです。

まとめ

矯正歯科治療を受け、歯並びをきれいにしたと思ったら、歯ぐきが下がり隙間だらけ。そんなお悩みを持つ人は以外と多いようです。歯科矯正によって生じた歯ぐき下がりは治療することが可能です。また事前に、矯正中に防ぐことができる対処法を知っておくことで予防や矯正終了後の治療へとつなげることができます。もしも装置撤去後に歯の隙間が気になったら、歯周組織専門の歯科医に相談しましょう。

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